季節限定のテナガエビすくいとは?その極意をこっそり伝授
どうも、エビは唐揚げ派のHAZEKINGです。
日も伸びて暑くなってきたこの季節。暗くなった汽水域の川では産卵のためにエビが岸際まで寄ってきています。その距離は網ですくえちゃうほど! そこで今回は、この時期限定の「テナガエビすくい」についてその攻略方法をご紹介しましょう!
ヘッドライトとエビ網さえあればできちゃうお手軽な方法。ただし、「ある条件」がめちゃくちゃ大事なので最後まで必見ですよ!
※テナガエビの捕獲は河川により遊漁規則が異なります。また、遊漁料が発生する場合もあります。詳しくは、各漁協や都道府県(農林水産部など)にご確認ください
テナガエビとは
テナガエビは汽水域に生息する大型のエビです。その最大の特徴は体よりも長い手。オスはメスと比較して体が大きく、細長い腕を振り回してメスを求めてケンカします。ちなみに、テナガエビすくいの時期としては4月下旬から9月までです。
気温が20℃を超え始めると、テナガエビは深場からエサを求めて浅瀬に移動してきます。5月の平均サイズは5cm程度ですが、脱皮を繰り返して成長し、7月ごろになると15cm(腕込み)まで大きくなります。
テナガエビすくいに必要な道具
暗い川辺は危険なので安全対策を徹底します
テナガエビすくいは日没後の暗い時間に行います。そのため、エビを捕まえる網以外にも安全対策のための道具が必要です。使用する道具一式をまとめてみましたので、参考にしてみてください。
ヘッドライト
テナガエビが動き始めるのは日が沈んで暗くなってから。水中を照らす強力なライトが必要です。1番のオススメはヘッドライト! エビ網を手に持っているので、懐中電灯をもう一方の手に持つと照準がブレてエビを見失ってしまいます。また、転倒した際に手をつくことができないので、もし懐中電灯を使用する場合は気を付けてください。
ライトの拡大・縮小機能があると使いやすくてオススメですよエビ網
釣具屋さんで販売されている専用のエビ網がオススメです。4月から5月はエビのサイズが小さいので目の細かいモノがオススメ。
しかし、6月になるとエビ以外にもハゼやセイゴも獲れるので、粗い目の網の方が扱いやすくなります。ただし、エビ網はエビにバレないよう網の繊維が細いもので作られています。ちぎれやすいので扱いには注意しましょう。
破れたところをすぐに補修できるよう、4lbのナイロンラインを携帯しておくと便利ですよ。
ライフジャケット
夜の水際は危険がいっぱい。川に転落する危険性があるので必ずライフジャケットを着用しましょう。子ども連れの場合は、安全性の高い固型式ライフジャケットのタイプA規格が推奨です。万が一に備えて安全第一で楽しみましょう!
靴
水際はとても滑りやすくて危険です。滑りにくいソールで防水の靴(ブーツ)を着用しましょう! ビーチサンダルなどは滑りやすく転倒の危険がありますので、絶対に避けてくださいね!
泥抜きの方法とアイテム
獲れたエビは1日生かしておいて泥抜きをすると美味しく食べることができます。必要な道具はバケツとエアーポンプです。現場の水をバケツにたくさん汲んで、酸欠にならないようエアレーションして環境を整えてあげましょう。この状態で家に持ち帰り、1日置いておけば泥抜き完了です。もし、現地の水が濁ったり臭う場合は、帰宅後にカルキ抜きした水道水で塩水(現地の塩分濃度と同程度)を作り、水替えするといいですよ。
バケツはエアレーションの管を通せるファスナー付きの網フタがあると便利です
ただし、バケツの中で1匹でもエビが死ぬと水質がすぐに悪化してしまいます。現場の場合は泥抜きを諦めて、捕まえたエビをすべてクーラーボックスに入れ保冷して持ち帰りましょう。ジッパー付き保存袋があると汚れなくて便利ですよ。
帰宅後の場合は、捕まえたエビをすべて冷蔵庫で保存、もしくは調理しましょう。
テナガエビがいる場所
テナガエビが好むポイントは石やテトラの隙間。昼間はじっと暗闇に潜んで、夜になると穴から出て活発に動き回ります。つまり、堤防のテトラ帯は絶好のポイントです。ただし、暗い夜は少し危険。とくに初めての場所などで無理は禁物です。テトラ帯の間にある階段やスロープであれば、比較的足場がよいのでオススメです。
階段は足場のよいポイント
テナガエビを獲りやすい条件
テナガエビすくいに必要な絶対条件、それは水中が見えることです! 「当たり前じゃんっ!」と思われるかもしれませんが、水中がクリアに見えていないとなかなか見つけるのが難しいのは事実。そんな水中が見える大切な条件が2つあるのご存知でしょうか? ここでは、結果を左右する大切な情報を2つご紹介します!
前日に雨が降っていないコト
水が濁ってしまうと川の底に潜むエビが見えません。その濁りのおもな原因は雨なんです。山など川の上流で雨が降ってしまうと、水に土砂が混じります。そして、翌日になると下流の汽水域が濁ってしまいます。出掛ける前日までに必ず天気予報をチェックしておきましょう! できれば前々日の天気も確認しておくと、確実性が上がります。
風速が3m/s以下が望ましい
風が吹いて波が高くなると、水面がライトの光を乱反射してしまい水中が見えにくくなってしまいます。私は長年の経験からある程度はカバーできますが、それでも3m/sが限界。出掛ける当日は風速をチェックしておきましょう! 地形や建物などの構造物の風下で、風が穏やかなポイントはとくに気にしなくても大丈夫ですよ!
すくい方のコツ
まずは川底に潜むエビを見付けます。ライトの光を反射する2つの目が特徴ですよ。
次に網をゆっくりと近付けていきます。驚いたエビはうしろに跳ねるので、網を近付けるときは必ず背後から。
エビは上から近付く速いものに反応するので、ゆっくりゆっくり、めっちゃゆっくり、細心の注意を払って網を被せます。その状態で網をゆすってエビを驚かせます。慌てたエビは跳ねて逃げようとし、網の奥に入ってくれます。
このタイミングで素早く網を反転させて引き上げると捕まえることができます。
慣れてくると2匹まとめて獲ることもできますよ!
獲れたエビは美味しく唐揚げにしていただきました。
今回は「テナガエビすくい」とは何なのか? そしてその攻略法をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか? テナガエビすくいであれば、エビの活性に関係なく安定して捕まえることができます! ただし、繰り返しになりますが水中の見やすさがとても大切な条件。水の透明度に影響する前日の雨と、当日の風速はあらかじめチェックしておきましょう!
また、今回の様子と唐揚げのレシピはYouTubeにもアップしているので、ぜひチェックしてみてください。
超お手軽!木曽川で大量発生しているテナガエビを網で掬ってみた!
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レポーター
プロフィール:HAZEKING
東海エリアを中心に活動する釣りユーチューバー HAZEKINGです。エリアトラウト、ハゼ釣り、海釣り、ロックフィッシュなど釣りジャンルは全部! 今も自身の新ジャンルを開拓しています。初めて魚を釣ったときの感動をみなさんと共有するためSNSをスタートし、HEATでは1人でも多くの方に釣りの魅力を伝え、「よし、明日釣りに行こう!」と思ってもらえるような記事を執筆したいと思います。
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