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【夏休み】「地獄の5週間」を親子の成長に変える奇跡のプランを〔学童のプロ〕が伝授 

コクリコ

共働きにとって恐怖の夏休みが到来。夏休みで親子ともに疲弊しないための5週間計画を紹介。

▶画像で見る【サマースクール2025年度版】顕微鏡づくり体験

いよいよ小学校は夏休みの到来です。休みとはいえ毎日の宿題や昼食、学童など心配は尽きませんね。そこで学童のプロとして、また『「自分でできる子」に育つ放課後時間の過ごし方』(講談社刊)の著者でもある遠藤奈央子さんに、夏休みの過ごし方のヒントを教えてもらいました!

学童のプロが伝授する「5週間ハッピープラン」

私は東京で民間学童「こどもクリエ塾」を15年運営し、全国の学童保育施設をつなぐ「民間学童保育協会」の代表も務めています。多くの子どもたちと一緒に過ごしてきた中で特に感じているのは、夏休みこそ、子どもの成長と親子の絆がグンと深まるタイミングだということ。学童の現場から生まれた「5週間ハッピープラン」をご紹介します 。

1週目(7/20~):「夏休みスタート会議」でラクにスタート!

1週目によくあるお悩み
・起きるのがどんどん遅くなる
・ゲームや動画配信などの時間が長くなる
・生活の変化を指摘すると親子バトルに

解決のヒント:「スタート会議」をしよう!

まずは1週目にぜひやっておきたいのが【夏休みスタート会議】です。1日のスケジュールはどうするか、どうやってこの夏を過ごすか、まずは夏休みの最初に親子で向き合ってルールを決めておくのです。一緒に話し合うだけで、空気がガラッと変わります。

▶ルールの例
・起床は7時半まで
・午前は宿題、午後は遊びタイム
・ゲームは1日1時間まで(使ったら報告!)
▶子どもが主役になる工夫
・低学年はシール式「ルールボード」で可視化
・高学年は自分で「マイルール表」を書いて貼る
▶コミュニケーション術
「今日、楽しみにしてることある?」と1日1回、子どもに質問する時間をつくってみましょう。

写真:iStock

子どもが自主的に過ごすためには、「1日のスケジュールを一緒に作ること」が特に大切。完璧じゃなくていいので“自分で決めた”という実感があるだけで、声かけや促しがぐっとラクになります。

2~3週目(7/27~8/9):親子プロジェクトで宿題も夏の冒険に!

2~3週目によくあるお悩み
・宿題がなかなか進まない(特に自由研究)
・暇を持て余している

解決のヒント:「親子プロジェクト」でワクワク学び!

2、3週目の悩みにでてくるのは宿題、特に自由研究です。自由研究はぜひ、「宿題」としてではなく「冒険」に変えてしまいましょう。わが子が興味を持てる、ワクワクするジャンルの中から、親子で一緒に調べられそうなことやできることを選ぶと一気に楽しい学びに変換できます。

▶自由研究の例
・ペットボトルで水ロケットを作る
・スーパーや八百屋にある野菜の産地を調べて地図にする
・ベランダで育てた植物の成長記録をつける
▶コミュニケーション術
「この図、すごく工夫したね!」「なるほど、こうやって考えたんだ」など、努力や工夫を“見つけて褒める”と、やる気スイッチがオンに。

写真:iStock

ぜひチャレンジしていただきたいのが、「子どもが一番長く過ごす部屋に図鑑を置いておく」こと。図鑑に興味をもつことで、子どもの世界はぐんと広がります。そのときに大切なのはあくまでも「無理に使わせない」こと。置いておくだけで、ふとした瞬間に手に取って調べてみる──そんな“自発的に学びたくなる環境”こそが、自由研究の入り口になることもあります。

自由研究以外の宿題もなかなか進まないようなら、「15分宿題+15分ご褒美タイム」もおすすめです。朝か夕方に15分くらいの決まった時間だけ宿題をやれたら、次の15分は動画を見る、などを楽しみをセットにして、習慣づける方法です。

4週目(8/10~):子どもの自立心を育てる「小さな挑戦」週間!

4週目によくあるお悩み
・学童に行きたがらない(特に高学年)
・留守番が心配
・兄弟間での不満がケンカに

解決のヒント:「1日1チャレンジ」で自立スイッチON!

4週目となると、変化のない毎日に飽きてしまうこともよくあります。そんなときには、毎日ひとつ、小さな挑戦を積み重ねてみましょう。子どもにとっては「自分でできた!」という体験が一番のごほうびになります。

▶おすすめチャレンジ例
・洗濯物をたたんで、自分の引き出しにしまってみる
・夕ご飯の食器を自分で片づけてみる
・家の中でできる「1人で読書タイム」に挑戦してみる
・翌日の予定を自分で確認し、持ち物チェックをしてみる
▶コミュニケーション術
「今日のチャレンジ、どうだった?」と親が聞く側に回ることで、信頼が育ちます。

写真: iStock

「自分で考えて行動する子」になるためには、大人の声かけがカギ。注意するより、5分前に予告するほうがずっと効果的です。「そろそろお手伝いの時間だね」と伝えることで、子どもは気持ちの準備ができ、前向きにチャレンジしやすくなります。

5週目(8/17~):夏のしめくくりは「親子振り返り会」で感動を

5週目によくあるお悩み
・宿題がまだ終わらない
・夏休み、何してたっけ? 記憶に残っていない
・子どもがだらけてきた

解決のヒント:「思い出を見える化」して最高の夏に!

夏休みも終盤。せっかくの夏休みなので、子どもの学びや作品をリビングなどに“見える化”して飾ることで、子ども自身も達成感を持ちやすく、自然と「もっとやってみたい」気持ちが育ちます。

▶おすすめチャレンジ例
・「夏の思い出ボード」づくり。写真や絵、チケットなどを貼って振り返り、「楽しかったことTOP3」を親子で発表。
・読書感想文は「好きな本の好きなところだけ書く」でもOK。形式よりも、気持ちを引き出すことが大切です。
▶コミュニケーション術
「この夏、ママといっしょで一番楽しかったことは?」そんな問いかけが、親子の絆を深めてくれます。

写真:iStock

子どもが自由に描く・作る・片付けるような家のレイアウトとアイテムを準備する。このひと工夫だけで、作品作りや感想文制作も好きなタイミングで取り組めるかもしれません。もしできたら、子どもの自主性は大きく変わります。この夏は実りあるものだったと思えるように、親子で振り返ってみましょう。

ピンチこそ、絆が深まるチャンスに

夏休みは、特に共働きの親にとっては試練の時期。でも、子どもにとってはかけがえのない人生の1ページです。だからこそ無理に「全部完璧にやろう」としなくて大丈夫。1日5分、子どもの話を聞く時間を持つだけで、ぐっと親子関係は変わります。ぜひ実践して、今年の夏を親子で楽しくお過ごしください。

「自分でできる子」に育つ放課後時間の過ごし方 著:遠藤奈央子(講談社)

夏休みをどう過ごすか迷ったとき、子どもが自分から動きたくなる環境づくりや、親子の会話が自然に生まれる仕掛け、さらには絵日記の書かせ方や、おうちでできる“作品づくり”のヒントまで、すぐに役立つ実践アイデアが満載の一冊です。夏休みだけでなく日々の生活にも役立つ情報が凝縮されていますので、ぜひご家庭でお役立てください。

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