山岳踏査 登山道で台風被害確認 土砂崩れや道路の崩落も
伊勢原市山岳救援隊と伊勢原警察署、市消防本部・消防署が9月5日、大山阿夫利神社下社から同神社社務局までの登山ルートの状況などを調査する山岳踏査および道標の確認を行った。
登山客の安全確保を目的に毎年行われている同踏査。山岳救援隊員、警察署員、消防職員らが参加し、登山ルートおよび道標の設置状況、登山道の整備状況について確認を行ってきた。踏査は毎年違うルートを巡回し、登山道の整備状況などの確認を行っている。
今回も当初は、同様の確認を実施する予定だったが、台風10号の影響で激しい雨に見舞われた伊勢原市では、国道246号の新善波トンネルの出入り口付近で土砂崩れが発生するなどの被害が発生したことを受け、被害状況の調査をメインに踏査を行った。
総勢20人で4時間要す
この日は山岳救援隊員など総勢20人が参加。大山阿夫利神社下社を出発し、蓑毛交差点〜秦野無線中継所〜イヨリ峠〜芭蕉の句牌〜禊大滝〜大山阿夫利神社社務局までの登山ルートを歩き、台風の被害状況などを調査した。
市消防本部担当者は「古道を調査したこともあり、土砂崩れや一部道路の崩落を確認するなど、台風の被害が多かった。当初2時間の予定が登山道の被害が大きかったため、4時間かかった」と話す。
登山道は県の所有と市の所有部分があるため、踏査で収集した情報は県と伊勢原市で共有し、それぞれ対応していくことになるという。