美味しいサワラをゲットせよ! 人気沸騰中!サワラキャスティングの魅力に迫る
人気沸騰中の「サワラキャスティング」。最近よく、釣具屋さんのコーナーの一角や釣具メーカーの新商品として「サワラキャスティング」の名前を目にする機会が増えました。
当記事では実際の釣行記録をもとに、サワラキャスティングとは一体どういった釣りモノなのか? その魅力をご紹介します。
人気沸騰中のサワラキャスティングとは?
出典:写真AC
オフショアのルアーゲームでここ数年注目を集めている「サワラキャスティング」。エリアによって楽しめる時期が異なるようですが、私の住む高松エリアではGW(ゴールデンウィーク)前後の1ヵ月は、サワラキャスティングの船が大船団になるほど人気が沸騰しています。
サワラキャスティングの魅力は、
●ナブラや跳ねたサワラを目がけてキャストするゲーム性
●サワラの強烈な引きの強さ
●食べて美味なサワラの味
といった3点が人気沸騰の大きな理由のように感じます。
船やボートの上からルアーをキャストし、大型のサワラの強烈な引きを味わうだけでなく、釣れたサワラは「とにかく美味しい」といった魅力満載の釣りモノ。私も3年前からサワラキャスティングにチャレンジしており、今年もGW中に釣行してきました。
サワラキャスティングのタックル紹介
高松エリアの場合、水深10~20mくらいのポイントを探っていきます。エリアによって使用するタックルが異なると思いますが、今回の釣行で使用したタックルを参考までにご紹介しましょう。
実際に使用したタックル
【ロッド】
船からキャストするため、ほかの乗船者に迷惑をかけないようサイドキャストやアンダーキャストがしやすい6~7ftのものがオススメ。
私は「三代目」クロステージキャスティング CRXC-73ML(メジャークラフト)を使用しています。
【リール】
強く速く巻き上げる必要があるため、スピニングタイプが向いています。番手は4000~5000番クラスのものがオススメです。
私は23 AIRITY LT4000-XH(ダイワ)を使用しています。
【ライン】
PEラインは強度と飛距離のバランスから1.5号のものを使用。サワラの鋭い歯で切られたり、高切れのリスクを考慮し200m巻いています。
また、リーダーは6号のリーダーを1ヒロ結束しています。
使用するジグ
高松エリアではおもに40gのジグを中心に使用します。今回は「ジャックアイ サワラスピン(ハヤブサ)」の30gと40gや、タングステン製で45gのショートタイプのものとスリムタイプのものを準備しました。
事前のリサーチでは、カラーはミドキン・アカキン・シルバーが中心とのことでした。エリアや船宿さんによっては、表層をねらってフローティングやミノーを使用することもあるようですので、ルアーの種類や重さとカラーは事前に船宿さんに確認しておいた方がよいでしょう。
ジグセッティングと釣り方
ジグセッティング
サワラキャスティングでは、せっかく掛けたサワラの鋭い歯でラインブレイクしてしまうリスクがあります。ジグとライン(リーダー)の距離を少しでも長く取るため、ジグとの接続はスイベル付きのスナップを使用した方がよいでしょう。
今回は2号のスイベル付きスナップを使用しました。また、ジグ交換が時短になる点もスナップの大きなメリットです。
また、フロントフックにサワラが掛かってしまうと、やはりラインブレイクのリスクが高くなります。フックはリアのみでブレード付きのシングルフック、もしくはダブルフックを使用しました。ちなみに、ブレードへの反応がないときや、バーチカルジギングに釣りモノが変わる場合もありますので、トレブルフックも準備しておきましょう。
釣り方の手順とコツ
サワラキャスティングは「宝くじに当たったようなものだ」といった意見をよく耳にしますが、根気強く投げては巻く釣りモノです。釣り方の手順は以下の繰り返しとなります。
①30~40mくらいキャスト
②海底に着く
③高速巻き上げ
また、キャストと高速巻き上げを繰り返すだけで、手首への負担がジワジワと蓄積してしまうため、
●力まず、サイドキャストやアンダーキャストで身体に負荷をかけ過ぎない
●高速巻き上げとはいいつつも、無理のない範囲で早めに巻き上げる
●巻き上げはスピードチェンジやストップも入れてみる
●ブレードがブルブル動きアピールするので、シャクってもシャクらなくてもよい
といったことがポイントです。釣行の終盤にサワラがヒットしても、しっかりとパワーファイトができるくらいの余力を残しておかないと後悔する…。なんてことも実際にあったりしますので。
いざ実釣!
早朝5時集合
釣り当日は朝5時集合。事前に船頭さんから「早朝5時から8時までが勝負」と聞いていたので、すぐにキャスティングできるよう港でジグセッティングまでを準備し、船に乗り込みました。いざ大海原へ出船です!
とにかく投げてみないと分からない!
すでにポイント付近では船が集まってきており、サワラキャスティングの人気の高さを実感しました。ここからは船頭さんの指示に従い、とにかく投げて、とにかく巻く!
しかし、サワラキャスティングの難点として「本当に釣れるのか」は分からないということ…。自問自答しながらのキャストを繰り返すことになります。なので、この日はあまり力を入れ過ぎないように心掛けて釣りをしました。
そうこうするうちに、私のジグに「ドン!」と強烈なアタリがありました。バーチカルなジギングと違い水深が浅いからかよく暴れましたが、無事に本命をキャッチすることができました。
状況に応じて素早くジグ交換!
そのためにもスナップは大事
写真では少し分かり辛いかもしれませんが、ジグの塗装がかなりハゲてしまいました…。
船頭さんから「日が昇ってきたらシルバー系のジグがよい」とアドバイスがあったので、スナップを開けジグをシルバー系のものに交換。さっと交換できるのもスイベル付きスナップの大きなメリットです。
ゲスト魚も釣れ、まずまずの釣果!!
次第に、同船したほかの方のロッドにも魚が掛かり、船上はだんだんと騒がしくなってきました。1mクラスのサワラをゲットした方もいましたよ。
この日は1日中サワラキャスティングをしましたが、サワラのほかに60cmクラスのマゴチも釣ることができ、まずまずの釣果。13時ごろ釣行終了となりました。
春のサワラ料理はお得感が満載!
サワラキャスティングの最大の魅力は、サワラの美味しさといっても過言ではありません! とくに春のサワラは魚卵が入っていることがあるのもその一つ。今回のサワラにも真子がパンパンに入っていました。
ついでに、マゴチにも真子がパンパンに入っており、並べてみるとサワラの真子の巨大さにテンションが上がります! あまりにも量が多かったので、この日は食べきれる量だけを「煮付け」にしました。
もちろん真子だけでなく、身も骨も余すことなくすべて美味しいサワラ。腹身は「刺身兼しゃぶしゃぶ」と「炙り」に分けて調理し、アラは「塩焼き」と「煮付け」にしていただきました。
そして、余った刺身と炙りは翌朝「お茶漬け」に。また、写真はありませんが、尾に近い部分は味噌漬けにして、後日「西京焼き」にするなど、余すことなくサワラ料理を堪能できました。
今回、人気沸騰中のサワラキャスティング釣行の模様とともに、釣り方やコツ、美味しい料理までを含め、その魅力をお伝えしました。
釣りそのものはバーチカルジギングと違い、「横の釣り」といった特有のもの。まだまだ奥が深いと感じます。サワラの引き応えとゲーム性の高さはきっと面白いと思いますので、ぜひみなさんも機会があればチャレンジしてみてください。そして、1尾でもゲットできればいろいろな料理が楽しめ、数日間の幸福を味わえること間違いナシ! きっとサワラの旨さを堪能できますよ。
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レポーター
プロフィール:fisherman0123
うどん県在住
鳴門と瀬戸内海をメインにタイラバやジギングなど、オフショアのルアーゲームをやっています。