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【新潟県民の夏】読んだら食べたくなる、セイヒョーのもも太郎「4つの秘密」

にいがた経済新聞

日曜日に直近の記事をピックアップして再掲載します(編集部)

初回掲載:2024年8月23日

本日8月23日、新潟は今夏一番の暑さ。こんな日に、新潟県民が食べたくなるのはピンク色のあいつ、ご当地アイス「もも太郎」に違いない。創業108年の株式会社セイヒョー(新潟市北区)が昭和21年に製品化し発売、その後は圧倒的な県民支持を得て、ナンバーワンご当地アイスのポジションを不動のものとしてきた。まさに老若男女に愛される夏のお供。

有名なもも太郎あるあるに「新潟の子供たちは『もも太郎は全国で売っている』と思っている」というものがある。大人になり、就職や進学で新潟を離れて初めて「もも太郎は新潟限定のご当地アイスだったことを知った」という人が実に多い。それくらい新潟県民にとって大きな存在なのだ。

今日は、県民が意外に知らないもも太郎の豆知識をお届けする。

1.もも要素ないのに、なぜもも太郎なのか?

もも太郎と言えば、いちごのかき氷をそのまま固めたようなザクザクとした食感と、すっきりしたさわやかな後味が人気で、確かに「もも」の要素は全くない。強いて挙げればピンク色が桃と共通するくらいか。

この謎の答えは昭和21年にセイヒョーが製品化する、そのさらに前の時代にあるのだという。「もも太郎公式ページ」によると、昭和初期の新潟の祭りや駄菓子屋などではすでに「赤いシロップの氷菓子」が売られており、それが「ハートをさかさまにした形=桃の形」をしていたので、人々から「もも太郎」と呼ばれていたのだそう。これをセイヒョーが後に製品化したのだという

昭和初期、縁日などで売られていたときは「もも型」だったらしい

2.もも太郎に使われている果汁は「もも」でも「いちご」でもなく「りんご果汁」

名前は「もも太郎」、味はかき氷の「いちご味」、その実態は「りんご果汁使用」。りんご果汁のおかげで甘ったるくない、さっぱりした後味に仕上がっている。これも公式HPより。

3. もも太郎の棒って、昔はナナメに刺さってたよね?

40代以上の新潟県民は「棒が斜めに刺さったもも太郎」になじみがあるのでは?あれが絶妙な「手作り感」を生み、またチャームポイントでもあった。あれはいつ頃から真っ直ぐになったのか。

製造元であるセイヒョーの経営企画室・阿部千晶さんに聞くと「2005年頃からです。従来手作業で行っていたスティック挿入の工程が機械化されました」とのこと。今は100%真っ直ぐに刺さっている。

スティック挿入の工程も完全機械化され、今は「ナナメの棒」を見られない

4. 桃太郎は新潟県内でしか売ってないの?

冒頭にも書いたが、新潟県民の多くが「もも太郎が新潟のご当地アイス」ということを知らないで大人になるという。果たして今ももも太郎は新潟県内限定の販売なのか?

これも経営企画室の阿部さんにうかがった。「現在も主な販売エリアは新潟県ですが、近年は県外への営業活動にも力を入れており、昨年頃からは関東エリアのスーパーでも定番品として取り扱いいただいております」。

新潟県外でもも太郎の姿を目にしたら、ちょっとテンションが上がるかもしれない。

今日のような暑い日は、買って帰りたくなる

【関連リンク】

もも太郎公式ページ

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