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企画を考えるうえで大事な「共感」を四コマ漫画の作成を通して体験

さくマガ

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こんにちは、かもめんたるの岩崎う大です。僕はかもめんたるというコントを中心としたお笑いコンビで活動したり、劇団かもめんたるで脚本・演出を担当したり、漫画家としての顔もあります。このコラムでは、自分の中にある「ユーモア・おもしろ」を作品に仕立てていく過程を、「四コマ漫画の作成」を通して読者の皆様に追体験してもらうことを目的としてます。
「ユーモア・おもしろ」を形にする際に重要なのは、共感です。共感というのはコミュニケーションの基本でもありますから、何かしらみなさまのお仕事に通ずる部分はあるかと思います。是非お役立てください!
まずは、今月の「お題」を決めましょう。では、夏なので「猛暑」をテーマにしてみましょう。まずは、「猛暑」から連想できることを挙げていきます。猛暑そのものにまつわるイメージから、その周辺のイメージをできるだけ挙げていきましょう。
「太陽」「日差し」「日陰」「汗」「熱中症」「熱帯夜」「猛暑日」「黒いモノが熱くなる」。本当に思いついた、順番で書き記していきました。「黒いモノが熱くなる」というのは、なかなか扱いどころのある、おもしろポテンシャルの高いイメージだと思います。なので、ここで一旦「黒いモノが熱くなる」というイメージの周辺を掘り下げたいと思います。
「夏の黒いモノ」というイメージを挙げていきましょうか。「喪服」「カブトムシ」「サングラス」「スイカのシマシマ」「黒い車」。例えば真っ黒いカブトムシが、「俺も白かったら、日中もっと活動するのになあ」と呟いている。その絵は滑稽な気がします。
もう一つ、思いつきました。全身黒ずくめの強面の男を、見たサラリーマンが青ざめていて、怯えてるのかと思いきや「うわぁ、暑そう~」と心の中で呟いている。これは、中々好きな感じです。
もう一つ思いついたので漫画にしてみますね!

なかなか怖い作品になりました。この作品の良いところは、「黒いモノが熱くなる」というイメージと、もう一つこの四コマを考えてるときにひらめいた、「猛暑」の新たなイメージとして「人をおかしくする」というモノがあって、それも漫画に取り入れられたところですね。テーマである「猛暑」をより密接に絡められるので作品の質は上がったと思います。
さて、この漫画の中で悩んだところはペンキを塗ってる人間を誰にするかという所です。老若男女の中で誰が狂ったら一番おもしろいのか?
まず子供だと、若気の至りや、いたずらというところで、狂気性がありません。老人だと、「呆けてる」と捉えられそうで、そうなるとユーモアではなくなってしまいます。では、若者、おじさん、おばさん、その中でなぜおばさんなのか?
ここは、「道を白く塗る」という異常性を一番表現しやすいのは、地域に密着してる人のほうが良いので「主婦」だと考えたからです。まあ、実際にはここまで論理立てて考えるものではないのですが、ちゃんと理由があるんですね。
受け手は、分別のある若者であれば男女どちらでも良いと思いますが、男にしたほうが絵的に区別しやすいかなという理由です。また、クレイジーになった主婦よりは何世代か若いほうが、「怖い」と感じやすくて良いと思います。
続いて、もう一本描きましょう。先に挙げた「汗」を掘り下げましょうか、「しょっぱい」「水分」「色んな種類がある(冷や汗など)」「汗かき」「きたない」「くさい」「汗をかく=頑張る」「カバの汗は赤いという豆知識」、これぐらいにしましょう。
いくつか、ひらめきました。例えば、かいた汗の量で時給が上がる工事現場、ただの「汗かき」じゃなくて「冷や汗かき」という体質の人、カバの汗は赤いという豆知識を披露したらなぜかその本人も赤い汗を流しカバに変身するという怪談。次に思いついたのを漫画にします。

気色悪いですね。これは、イメージを挙げてる時に出てきた「水分」「きたない」という二つの、イメージから沸いてきました。氷を入れて飲みやすくしてるところとかが「ウザく」て良いですよね。最後の「整うぜ~」というセリフも、「んなわけあるかい!」っていうツッコミが心の底から湧き上がってきます。主人公が、その行為を定期的にやってる感じもして馬鹿馬鹿しくて良いです。
四コマ目は、結構悩み所で、「天然のスポドリ」を挟まず、いきなり「整うぜ~」というのもシンプルだし、飛躍が大きいので良いかと思ったんですが、その分「??」となる可能性があったので、やはり一旦スポーツドリンクというオチを付けてから「整うぜ~」のほうが効果的だと思いました。
「整うぜ~」は手書きで書くぐらいの抜け感があっても良いですね。
四コマ目だけ変えて、シュールな作品に変えてみたいと思います。

読者の心の中でのツッコミとしては「どこでもだよ!」「だからなんだよ!」「しらねえよ!」「今すぐやめろ!」とか、だと思います。ツッコみたくなるというのは良いことですね。ちゃんと伝わってると言うことですから。
今日は、最後にもう一つ、四コマ目を微妙に変えたヤツを…どこが面白いかは自分で考えてみてください!

それでは、みなさま、また来月!
執筆

岩崎う大
早稲田大学政治経済学部卒業。「かもめんたる」として2013年にキングオブコントで優勝する。お笑いだけではなくナイロン100℃に出演するなど舞台・役者・脚本・作家などジャンル問わず、多方面に活動の幅を広げる。自身が立ち上げた劇団かもめんたるでは作・演出・出演をこなし、八嶋智人氏などの数多くの役者から出演オファーが殺到するほど人気劇団に急成長している。

編集

川崎 博則
1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

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