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綾瀬の市民グループ 回想法「広めたい」 補助金活用で、コーディネーター養成〈海老名市・座間市・綾瀬市〉

タウンニュース

参加者に回想法を実践する高島さん(中央)

綾瀬市に住む60代から80代の有志13人が、昔の経験を語り合う「回想法」の基礎講座を企画した。6月25日に初回の講座を開き、集まった25人に回想法を披露した。このグループは市民活動を支援する綾瀬市の「きらめき補助金」を活用して事業を実施。コーディネーターを育成して市内全域に普及させたい考えだという。

回想法は、1960年代にアメリカの精神科医が提唱した心理療法で、介護予防や認知症患者への活用に効果があるとされている。人生の来し方を振り返ることで、これまで歩んできた人生を肯定し、満足や納得のいく晩年を過ごすことにも繋がるという。

座間市を拠点に活動し、神奈川県行政と連携する「回想法プランニング」代表で、自ら講師も務める高島浩子さん=座間市東原=は「昔の思い出を懐かしむことが脳に強い刺激を与える」と解説する。脳の奥底にある記憶を呼び覚ますために、昔懐かしい生活道具や玩具を用い、幼い頃や若い頃の記憶から徐々に会話を広げていくのが回想法のポイントという。

老年期の満足

綾瀬市で回想法の講座を企画した有志グループは市民活動センターあやせが2年前に主催した市民講座でこの回想法を初めて体験した。

発起人の一人、脇眞澄さん(81)=綾瀬市綾西=は「老年期になると人生に満足することがとっても大切。市民講座で回想法を知り『もっと知りたい』と思った仲間で毎月1回の勉強を重ねてきた。『回想未来塾』というグループとして市に補助金を申し込み、選考を経て講座を開くことができた」と話す。

回想法プランニングの高島さんは「座間では5つの市民グループが立ち上がり活動している。綾瀬市内でも市民が興味を持ち自ら普及に取り組むことで地域単位の介護予防や認知症対策に繋がるのでは」と話す。

回想未来塾は、コロナ禍でも学びの意欲を失わず地域の介護施設やコミュニティサロンで回想法の実践を重ねた。そのたびに手ごたえを感じてきたともいう。代表の吉川ひろみさんは「講座を通じて1人でも多くの担い手を育成し、回想法を広めたい」という。

第2回目の講座は7月3日。9月30日と10月7日にも同様の講座が予定されている。12月11日は参加者による交流会も開く。今後は市も、昔の道具の提供などで協力する考え。

講座に関する問い合わせは吉川さん【携帯電話】090・2168・8327へ。

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