未来のコンビニに揚げたてドーナッツ 各社の取り組み
最近話題の、2025年4月に開店予定のローソンの「未来のコンビニ」。
どんなところが未来型なのか、詳しいお話しを
株式会社ローソン 執行役員の吉田 泰治さんのお話しです。
未来のコンビニって?
株式会社ローソン 執行役員の吉田 泰治さん
例えばあの商品をお客様が手に取っていただくと、手に取っていただいた商品に合わせたおすすめの商品をレコメンドするような看板ですよね。
その表示が変わったりとかそういうところにAIを活用していたり通常お店の中にいろんな配送するロボット、商品補充するロボットも、掃除をするようなロボットも、いろんなロボティクスを活用して、より省人化に向けたお店作りを実現していこうと考えています。
作業が効率化できた部分で、例えばできたての商品を作ってあるとかですね、お客様との接客に時間を使ったりとかですねそういうところで、温かい接客並びにできたての商品、こういうのは新しい付加価値をお客様にも提供できるいうのが一つポイントになると思います。やはり未来型のコンビニでございますので見ていても、なんかわくわくするなとかですね、そういうようなところは感じていただけるんじゃないかなというふうに思います。
・経営に参画することになった三菱商事とKDDIによる事業基盤やAIなどの技術をローソン店舗に積極導入することになり、テクノロジー技術の進化を感じることの出来る、この「未来のコンビニ」。例えば・・・・
①AIカメラを活用した看板。性別や年齢にあわせて、ほしいと思われるお弁当などを表示したり、手にとった商品が「何%割引」ですよとお知ら
せしてくれたりする!
②棚出しロボット、お掃除ロボット、配送ロボット(ビル内に商品を配送)など、ロボット達の助けで業務を効率化
③スマホレジでは、スマホでバーコードを読み取るだけで商品を決済できたり、いつも買うものの在庫状況なども確認できたりする。
・コンビニに人が要らなくなりそうですが、そもそもこれは、業務効率化をして店員さんが接客や出来立ての商品を提供できるようにするためと言った目的もあるそうです。
・出来立て商品に力を入れたいと話していましたが、セブンイレブンは一度撤退した「揚げたてドーナッツ」を再び再開すると発表しました。なぜなのか、詳しく伺いました。
株式会社セブンイレブンジャパン 商品部 戸谷 駿介さんのお話しです。
コミュニケーション機能
株式会社 Urbabn X Technologiesの前田 宏弥さん
2021年頃から始まりましたお店で揚げたカレーパン、これの成功事例を生かしながら新たな客層を取っていくという取り組みの中で新たなパンドーナツという商材の中で取り組み始めたのが今回の「お店で揚げたドーナツ」という形になります。
以前ですねドーナツをやらせていただいたときはですね、やはり「出来立て」っていうところのニーズに対応できていなかったっていうところがございます。
工場で出来たドーナツを3時間以内に配送するというスキームでやっていたんですけども、やはりこの出来立て感っていうところが追求できなかったというところが大きなポイントだと思っております。
今回工場で生地の製造そして生地の発酵クリームの製造をして、お店で最後に油調させていただくことで、この出来立て感っていうところをですね、大きく追求させていただいてるっていうのが今回のポイントになります。
・(※スタジオにお持ちしました!)「お店で揚げたドーナツ」を今月から7年ぶりに再開。
・前に出来立てのドーナツを配送していた、そんな仕組みから試行錯誤を重ねて、今回、工場で出来ることは全部やった上で、最後にお店で揚げると言うスキームを編み出した。
・これは、「お店で揚げたカレーパン」の成功事例から得たもので、今回はそれを再びドーナツでチャレンジ。
・メープル(140円)、チョコ(160円)、カスタード(160円)の三種類。
・まだ再スタートしたばかりですが、テスト期間などの含めて実際の反響はどうなのか伺いました。
後に揚げる方式に変えた
竹内 カート 若年層中心にやっぱりこうした間食のニーズっていうのが非常に増加しているというふうに考えておりまして、女性の30代以下というところの客層がですね、ご評価いただいているというところがございまして、またこの販売する時間帯においてもですね、いわゆる昼間のアイドルタイムと言われているような時間帯にしっかり売れているっていうところが今までカウンター商材の様々なこのカレーパンだったりとか、その他のホットスナックっていうところの商品の中でも、新たな客層を獲得できたっていうところが非常にポイントになっております。
今まで利用されていただかなかった新しい客層っていうところを、まだまだやっぱり育てていきたいというふうには考えておりますので、またその次の商材っていうところもですね、引き続きこのチャンスをうかがって進めていきたいなというふうに思っております。
・お店のアイドルタイム(=来客数が減少する時間)に売れている、新たな客層をゲットできたと、色んな意味で手応えを感じているとのこと。
現在東京千葉埼玉などでおよそ5000店舗での展開を広げていきつつ、他の商品も考えていきたいとのこと。
(TBSラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』取材:竹内紫麻)