「国立はいちばん美しい街並み!」俳優の宇梶剛士さん「国立」の魅力を語る
東京の多摩地域にお住まいの方、出身の方はもちろん、多摩地域以外の方にも多摩という地域や魅力を知ってもらいたいという一心でやっている番組「立飛グループpresents東京042~多摩もりあげ宣言~」(略して「たまもり」)。MCは土屋礼央さん(国分寺市出身)&林家つる子さん(八王子市の大学出身)。
今週のゲストは、俳優の宇梶剛士さん(国立市出身)。人生の10分の9くらいは「国立」で過ごしているという宇梶さんに「国立」の魅力をディープに語って頂きました!
「国立はいちばん美しい街並み!」俳優の宇梶剛士さん登場(国立市出身)
土屋:今週のゲストの方をご紹介です、俳優の宇梶剛士さんです!
宇梶さん:よろしくお願いします。
土屋:「国立市」といえば、「山口百恵さん」か「宇梶さん」ですから。
宇梶さん:いえいえ(笑)。
土屋:そもそもお生まれは新宿区なんですね?
宇梶さん:そうなんです、もう歌舞伎町です、都立大久保病院ですから(笑)。
土屋:そこから「国立市」に?
宇梶さん:いえ、「小平市」に行きまして、それから幼稚園年長から小学2年生の夏までは広島県安芸郡府中町。広島市内とほぼくっついているところで。で、小2の夏休み明けから「国立」ですね。
土屋:お住まいは多摩地域ではないですか?幼少期の記憶があるのは「国立」ですか?
宇梶さん:広島もあります。けど、うちはわりと引越しが多い家だったので、「国立」で何十年も定住したというので。もう人生の10分の9くらいは「国立」ですからね(笑)。
つる子:うわ~、多摩ですね!
土屋:この番組は多摩地域に特化した特殊な番組なので。今日は、宇梶さんにみんなが知ってる・知らないことを話してもらおうと。聞いてる方も知ってるつもりで聞いてもらって。
宇梶さん:はい(笑)。
土屋:「国立市」、街の雰囲気も変わりましたよね。
宇梶さん:まあまあ、ちょびちょび変わっているけど高い建物が無いから空が広いというのと、僕は恐れずによく言うんですけど、60年以上生きて全国いろんなところに行って・・・「国立」はいちばん美しい街並みなんじゃないかって。
土屋:間違いない!
宇梶さん:成城や田園調布の方にも申し上げております。
土屋&つる子:(笑)。
「国立駅前のロータリー」「4月の桜」「年末のイルミネーション」「天下市」
土屋:そう言いたくなるくらい、ちょっとここは東京なのか!?というくらいの「国立駅前のロータリー」とか。パリのサンジェリゼ通りのような。
宇梶さん:僕は地方もよく行くので、「国立」の「4月の桜」や「年末のイルミネーション」は美しい風景として、全国各地でニュースで見てます。
土屋:そうなんですよ、「天下市」という「一橋大学」の前の「大学通り」のところで桜の下で花見をしたりして。イリュミネーションもね。
宇梶さん:それでね、僕が子供の頃から青年の頃まで桜の季節になると、桜の木の下で永遠と続く花見をやっていたんですけど、それが街の年間行事だったんです。だけど、桜が年老いて桜の根を踏むと桜によくないという話になったら、花見をピタッとやらなくなるくらい。そういう美観に対する意識があるんじゃないかな。
土屋:言い方はあれですけど、「国立」は基本的には治安が良い印象です。みんなが理解があるというか。そういうのをみんなが決めたんですかね? ビルも高い所を建てられないとか。
宇梶さん:そうですね。条例があるんですよね。桜は呼びかけだけだと思いますよ。
つる子:すごい!
土屋:お住まいは
宇梶さん:僕は「国立駅北口」の「国分寺市」出身ですが、なんか鼻高々ですよ。
つる子:(笑)。
「国立」の地名の由来
宇梶さん:「国分寺」の「国」が、国立の「国」ですからね。
土屋:そうだ! そこをお話を伺いたいんですが。「国立」という地名がどうしてなったか、つる子さん、前に少し話したかもしれないけど。宇梶さん、なぜ「国立」になったのか?というところから教えてもらえますか?
宇梶さん:ヒントは京浜工業地帯や京葉道路にありますね。
土屋:ああ、なるほど。
宇梶さん:「国分寺」の「国」と「立川」の「立」。
つる子:それで「国立」だ。
土屋:ラクしたんですよ。
つる子:(笑)。
宇梶さん:小学校の道徳の授業ではその説も載っているし、“国が立つ”という意味でも載っていて。ところが僕は大人になるにつれて、あることを知ってしまったんですよ。
つる子:なんですか?
宇梶さん:首都・東京にある「国立」。国が立つ、東京の東西南北のど真ん中が「国立」なんですよ!
土屋:おお! そうなんですか!?
宇梶さん:地図上の。
土屋:重心は「国分寺」の南の方にあるらしいですけど。そうか、「国立」はちょうど真ん中。国が立つ、中心ですね。センターは国立でいきましょう!
宇梶さん:そういうのを我が力のように喜んでしまう(笑)。いろんな所にいろんな良い所があると思うんですけど。「国立」においてはそういうことですね。
つる子:真ん中なんですね。
土屋:多摩地域の方はなんでもうちが中心みたいなところがあるんで(笑)。
宇梶さん:日本中どこでもオラが村というところがありますからね(笑)。
つる子:(笑)。
宇梶さんの子供の頃の遊び場「清化園プール」
土屋:「国立」は大人が買い物に行くには楽しい所なんですが、子供の頃は「国立」のどこで遊んでいたんですか?
宇梶さん:僕の頃は、今は「湯楽の里」というスーパー銭湯になっているところに汚水処理場があったんですよ。そこできれいにした水を使った「清化園プール」があって、夏といったら二日と明けず、みんなそこに自転車で行くんですよ。
土屋:100円とか200円で入れるんですよね。
宇梶さん:僕らのときは50円ですよ!
つる子:いいなー。
宇梶さん:「清化園プール」に行く途中に城山という山があって、そこでカブトムシやクワガタを獲って。春はタケノコとか。私有地でもあるので・・・コワイおじさんに追いかけられたりね(笑)。
つる子:(笑)。
宇梶さん:それはたぶん地主の方なんでしょうけどね。<こら! このクソガキー!>ってね。本来はコワイおじさんじゃないと思う。ガキどもが勝手に入るから怖くならざるを得ない。だからといって捕まったとかそういう話は聞かないし。いいおじさんなんですよ。軽く50年以上前の話ですね。
土屋:ドラえもんを見ていると、空き地って勝手に入っていいもんだと思ってるけど、ほんとはダメなんですよね(笑)。大人になるとよくわかるんですよ。
「国立」の湧水エリア
宇梶さん:「国立市」の「甲州街道」より南側は、とにかく湧き水が多いんですよね。
つる子:へえ、素敵ですね。
宇梶さん:お年寄りの方限定ですけど、今でも湧水を汲んだりして。僕らは習慣的にもう湧水を飲まないじゃないですか、ペットボトルのミネラルウォーターなどがあるので。これがいいのが湧水って年間を通して温度が変わらないんですよ。冬はあたたかく、夏は冷たいという。
つる子:そうなんですね。
土屋:どうですか、日本一美しい街だと思いませんか(笑)。
つる子:美しい要素がたくさん出てきますよ、湧水まで。
宇梶さん「国立駅舎を戻す呼びかけをさせてもらいました」
土屋:「国立駅」前が、車がぐるぐる回るロータリーになっていて。
宇梶さん:今は「駅舎」が復活しましたしね。
土屋:そこら辺の話もいいですか。僕は鉄道好きでございまして。「国立の駅舎」は原宿と並んで古い駅舎で、それが「中央線」が高架化したことによって取り壊されたんですよね。
宇梶さん:僕も市民の方にお願いされて、「国立駅舎」を戻す呼びかけとか市民祭とかを駅前でさせてもらいましたね。
つる子:へえ。
土屋:ほんとに美しい駅舎だったから壊すのがもったいないっていって、有志の方が保存されていたんですよね。それをもう1回、復活させるという。なかなか無いですよ。
宇梶さん:そうですね。
土屋:駅舎が「国立市」のシンボルのような気がしますよね。真っ直ぐの「大学通り」を遠くの谷保の方から行っても駅舎が見えてくるのが非常に良い所なんですよ。
文教地区「国立」
土屋:あとね、国立は大学もあるんですよ。「一橋大学」はもちろん、「国立高校」もあって。
宇梶さん:国立音大の大学だけは立川に移転したんですよね。高校・中学・小学・幼稚園までありますね。あと「桐朋学園」。俳優の西島秀俊さんも桐朋を出られていて。まあ勉強ができる!
つる子:おお!
土屋:もちろん、宇梶さんもそこに行かれて!
宇梶さん:僕は公立で勉強してました(笑)。
つる子:(笑)。
土屋:そういう頭の良い方というかインテリな街の感じがして。
宇梶さん:そうですね。文教地区で。学びに対してそこはかとなく漂っている街ではありますね。
土屋:チンチンジャラジャラみたいな遊興施設を作ってはいけないみたいな。
宇梶さん:あとは・・・あまりに色っぽいお店もね(笑)。
つる子:(笑)。
土屋:「国立のイルミネーション」を超えてはいけないんです(笑)。あれがいちばん色っぽくなきゃいけないんですよね。
宇梶さん:着飾らなくても色っぽい方はいますからね(笑)。そこら辺もみんなの良識というか、皆さんそんなことを感じながら生活されていると思います。
宇梶さん「増田書店は同級生です」
土屋:あと、「国立」は本屋さんも充実していますよね。
宇梶さん:そうですね。僕は勉強が好き過ぎて高校を3つ行ったんですが(笑)。
土屋:好き過ぎたんですよね(笑)、
宇梶さん:俳優の世界に飛び込んで、23歳の時に3つ目の高校をやっと卒業したんですね。芝居の専門用語が多くて、でも若いから質問できなかったり、<今のなんですか?>って先輩の話に割って入ることがなかなかできなくて。睨みつけるように聞いてはメモをして。今は無いと思うんですけど、駅前による11時まで営業している本屋さんがあって。
土屋:「東西書店」とか「増田書店」とか。
宇梶さん:「増田書店」は中学の時の同級生ですから!
土屋:「増田書店」の増田さんが?
宇梶さん:ええ、そうです。時々会いますよ。
土屋:「国立市」には大きな本屋さんが2つあるのよ、「国立駅」に!
宇梶さん:「増田書店」はディスプレイからすごく良識を感じさせるというか。読書好きだったり、「増田書店」のお見立てのおすすめの本がガラスのケースに飾ってあって。
土屋:かたや「東西書店」は途中から中古のゲームソフトも売っていて。
宇梶さん:そうなんですよ。時代の流れですね。「増田書店」はまだしっかりとありますね。
土屋:あと、「白十字」、、、
宇梶さん:「白十字」ね! サバランを食べました! お酒に浸っていてね。
つる子:お酒に?
土屋:そういうケーキがあるんですよ。
宇梶さん:僕の中学・高校、いやハタチくらいまでは「国立スカラ座」という映画館もあったんですよ。
土屋:あ、そうですか。
宇梶さん:もちろん名画座なので少し映画が遅れてくるんですけど、子供たちが<あれ見たよ!><どうだった?><見てないの?>みたいなのも、子供たちの会話のひとつでしたよ。
つる子:文化的ですね。
土屋:洋書の絵本の小さなお店もありましたよね。
宇梶さん:はいはい、ありましたね。「大学通り」にね。子供に買い与えましたね。それはそれで翻訳されていないオリジナルのものなわけじゃないですか。そういうのをクリスマスにあげたことがあったなあ。
宇梶さん「国立の良識の文房具屋さんといえば、今文堂!」
土屋:文房具屋さんも、、、
宇梶さん:「金文堂」ですね! 良識の文房具屋さんといったら! 今でも行ってます! つい最近も。買うと、券をくれるんですよね。
土屋:そう、割引券みたいなのをくれるんですよ。子供にはそれが嬉しいの! 100円買うとついてきて。
宇梶さん:一生懸命勉強しようという気持ちになる。
土屋:お店の入り口にカラーボールが置いてあって。銀行の角を曲がった所ですよ、「金文堂」。
宇梶さん:「ロージナ茶房」に行く入り口にあるんですよ。
土屋:みなさーん、Googleマップを見て楽しんでもらいたい!
宇梶さん:「金文堂」は良い文房具屋さんですよ!
土屋:ちょっとした“ハンズ”みたいな作りで。ちょっと大袈裟に言ってます、中2階みたいになってるんですよ。
宇梶さん:あれを50分の1くらいにした感じで(笑)。凝縮度は負けてませんよ(笑)。
土屋:なんでもあります! 中2階と中地下1階があります。その3つしか無いんだけど、ハンズの50分の1です。
宇梶さん:学びのある「国立市」のポイントですよね。楽しいなあ、「国立」の話ができて(笑)。
つる子:(笑)。
「大学通り」「富士見通り」「旭通り」
土屋:そういう名店も多いですけど、「国立市」は街並みがきれいで。宇梶さんはどういうところがお好きですか?
宇梶さん:もちろん「国立」は後から出来た街ですからね。ほとんどのエリアが碁盤の目になっていて。
土屋:そうなんですよ! ちゃんと整備されていて、道路が京都みたい。それに放射線状に。
宇梶さん:真ん中にズドンと「大学通り」があって、南武線「谷保駅」で突き当たりなんですね。そのズドンの両端に飛行機の翼のように「旭通り」と「富士見通り」があって。「富士見通り」はその名の通り、天気が良いときは国立駅から富士山が見えて。「郵政研究所」が突き当たりなんですけど。「旭通り」の方には国分寺の方に行く道で、そこにあるのが忌野清志郎さんの歌にも出てくる「たまらん坂」という。
土屋:宇梶さんが今日来てらっしゃるTシャツが、
宇梶さん:忌野清志郎Tシャツで。
土屋:今日の収録日が忌野清志郎さんの命日で。
宇梶さん:そうですね。
土屋:もう宇梶さんは完全に体が「国立」で出来てますね。
宇梶さん:そうですね(笑)。
つる子:(笑)。
土屋:なんでもあります!もう宇梶さんは完全に体が「国立」で出来てますね。
宇梶さん:そうですね(笑)。
つる子:(笑)。
宇梶さん:「国立」の美しい建物の方では無くて、下のコンクリの土台みたいな。太い釘を売っても大丈夫な。
つる子:(笑)。
宇梶さん「国立のスーパーといえば、さえき! 国立市民の9割がさえきで買ってるはず」
土屋:「国立」のスーパーといえばどこですか?
宇梶さん:僕はですね、「青柳」の方に住んでいたので「西友」が多かったですね。
土屋:マクドナルドの横にある。
つる子:(笑)。
宇梶さん:あと、サミット。あっ、違います! 「国立」といったら「さえき」ですよ!
つる子:(笑)。
宇梶さん:「さえき」は、先輩ですから。さえき先輩、さっきのフリですから! スーパーといったら「さえき」ですよ! 「国立市民」の9割くらいは「さえき」で買ってるはずです!
宇梶さん「クールスのジェームス藤木さんは近所に住んでいた先輩!」
宇梶さん:僕は中学くらいまで「富士見台の第一団地」というところに住んでいたんですけど、階段2つずれたところに、先輩でクールスの曲を作っている「ジェームス藤木さん」の実家がありましたから。
土屋:あらら。
つる子:ええ!?
宇梶さん:家の下で挨拶して、同じ日に原宿でジェームスさんと会って。地元で会うと<おう、元気か!>という感じなんですけど、原宿で会うと低い声で<おう、、、おまえも頑張ってるな>って(笑)。
土屋:外向きの挨拶があるんですね(笑)。
宇梶さん:周りにクールスの方もいらっしゃるから。あの頃ですから、おそらくクレイジーケンバンドの横山剣さんとかもいたはずなんですよ。
土屋:おお。
宇梶さん:横山剣さんはクールスの最後のボーカルなんで。
つる子:すごい。
来週も宇梶さん国立トークがまだまだ続きます!
宇梶さん:「国立」はランチから一日過ごせますよね。
土屋:この番組的には2週過ごせます! ちょっとね、宇梶さん、喋り過ぎです(笑)。
宇梶さん:(笑)。
土屋:「国立」のグルメ情報やおすすめスポットなどを聞くのが通常じゃないですか。
宇梶さん:カットしていただいて・・・
土屋:来週に持ち越させていただきます(笑)。