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北欧の気候を逆手に。今、スウェーデンワインが熱い! Sweden [Skåne]

料理通信

スウェーデン産ワインが今、頑張っている。ヨーロッパの揺るがない王者でもあるフランス産やイタリア産には実力、知名度共に及ばないが、追い越し追い越せの勢いだ。その後押しをするのが、スウェーデン北西スコーネに点在するワイナリー9軒、蒸留酒醸造所2軒に特化したウェブサイト「テラ・スコーネ(Terra Skåne)」だ。

紹介されているワイナリー9軒の中には、20ヘクタールという最大規模の畑を持つ「ハルドーラ(Halldora)」を始め、ノーベル賞晩餐会でメインコースのワインとしてサーブされた「インメーレン(Immelen)」を擁する「キューラベリィス・ヴィンゴード(Kullabergs vingård)」、1ヘクタールにも満たない小規模経営と同時にフリージアン馬の飼育・育成を手がける「アフトンモーラ・ヴィンゴード(Aftonmora vingård)」と様々だ。


9つのワイナリーは、北西スコーネのボースタード(Båstad)、エンゲルホルム(Ängelholm)、ヘルシングボリィ(Helsingborg)の3つの主要都市と、キューラハルヴウン(Kullahalvön)半島にまたがっている。

全てのワイナリーでの主要ブドウは、真菌耐性ブドウ品種として知られるPIWI(ピーヴィー)品種だ。ドイツで研究が始まったこの品種は北欧の寒い気候にも耐え、うどんこ病やべと病、灰色かび病などに対して耐性を持つ。また農薬散布量を8割程度も削減できるという大きな利点があり、散布に使用する機器類の使用回数が減ることでCO2排出量を減らせ、サステナ農業に大きく貢献できる品種だ。白ブドウではソラリス、カベルネ・ブラン、スヴィニエ・グリ、赤ブドウではレゲントやロンドが代表格だ。


アルコール規制に厳しいスウェーデンでは、以前は国営の専売所でしかワインを購入できなかったが、2025年に新法が確立し、ワイナリーやアルコール醸造場でも年齢制限をクリアし、ガイドツアーかテイスティングに参加するといった条件を満たせば、製品を購入可能になった。これらも手伝い、スウェーデン産ワインがさらなる発展を遂げて世界と同レベルの位置につくのもそう遠い未来ではないであろう。


オーナー夫妻の奥さんがジョージア出身ということもあり、素焼きの壺を使ったクヴェヴリ製法でワインを造る「ヴェイビィ・ヴィンゴード(Vejby vingård)」。スウェーデンではかなり珍しい。

ホテルからグランピングまで幅広い展開をしている「アーリード(Arlid)」では、広大な敷地内や畑を十二分に堪能できる。

家族経営の小規模ワイナリー「アプラゴーデン(Aplagården)」。様々な果樹や花が咲き乱れる庭では家庭的なもてなしを受けられ、スコーネ伝統のスコーネレンガを使った細長屋敷での宿泊することができる。

キューラハルヴウン半島にある「キューラベリィス・ヴィンゴード(Kullabergs vingård )」は、ワイナリーで試飲しながら走るマラソン大会「Winter Wine Run」 の中継地点の一つでもある。完走できるのかどうかはお楽しみ。

Terra Skåne
https://visitskanenv.com/terra-skane/


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