声優・鈴木崚汰、優勝→挫折→優勝…アニメのような高校時代。
パンサー向井と火曜パートナー田中直樹(ココリコ)でお届けしている番組。
7月11日(木)はパンサー・向井慧と木曜パートナー 横澤夏子でお届け。
9時台の『ふらっとおいでよ!』は、声優の鈴木崚汰さんをゲストにお迎えしました!
声優・鈴木崚汰、高校時代の運命を分けた雨。
鈴木:後に僕が行くことになる高校の体験入部に行って。陸上をやってたので陸上部の体験入部に行ったら雨で外を走れなくて。
向井:運命の日っぽいわ~。運命を分けたっぽいわ~。
鈴木:(笑)。
横澤:雨がね(笑)。
鈴木:まさにそうで。だから時間があって。その時に校内放送で司会みたいな…「校長先生のお言葉」みたいなのを言ってたのが高校の放送委員会の人たちで。むちゃくちゃプロみたいなアナウンサーみたいな人たちが喋ってるなと思って。声優にも興味があったしちょっと覗いてみるかって行ったところ、めちゃくちゃすごいことしてるこの人たち…みたいな。
向井:そこで放送研究部に入るんですか。
鈴木:そうです。そこで放送委員会を知って。最初は陸上もやりたかったんで高校では掛け持ちして。
向井:本当に雨降ってなかったら、「すごいなこの人たち」って人たちにに触れることはなかった可能性ありますよね?
鈴木:可能性全然ありますね。
向井:行かなかったら今の鈴木さんじゃない可能性があるってことですよね。
鈴木:未だにトラック走ってる可能性も(笑)。
向井:すごいよ。
横澤:運命の日!
優勝→挫折→優勝…アニメのような高校時代。
鈴木:放送部って大会があって。NHK主催のいわゆる『Nコン』っていう大会があって、個人部門だと朗読とアナウンスがあるんですけど、僕は朗読部門で。声優が好きだったんでそういう似たようなことしたいなと思って朗読をやってて、そこで1年のときの成績が良くて。
向井:いきなり?
鈴木:自分で言うのもアレなんですけど県大会で優勝して。
横澤:すご!
鈴木:そのまま全国にいって、1点足りなくて決勝に行けなかったんですよ。
横澤:うわ~悔しい。でもすごい!
向井:1年で。スーパールーキーみたいな。
鈴木:だから、俺天才だ、と思ったんですよ(笑)。
向井:なるよな、そりゃ(笑)。
横澤:陸上しかやってなかったのに。
向井:先輩たちも…。
鈴木:もう多分ドン引きですよね。
向井:追い抜かれちゃったって感じですよね。ご自分で分析するに、俺うまいかもっていう感覚はやっててありました?
鈴木:すごい先生に褒められるというか…。
横澤:それはコツが自分でわかったんですか、読み方とか。
鈴木:声優の真似事ではありますけど、なんかそういうニュアンスのつけ方みたいなのは多分はっきりしてて、でも演技とはまた違う朗読っていうところでしっかり地の文じゃないですけど、ちょっとアナウンサーっぽい しっかりした読み方も身につけないとなとは思ってました、その高校1年生の時は。
向井:点とかが出るんですか。1点足りないっておっしゃってましたけど。
鈴木:出ます。審査項目…例えば、滑舌・発生とか抑揚とか。朗読だと指定図書が5冊あって1冊選んで自分で読みたいところを抽出して読むんですけど、そういう抽出箇所が自分に合ってるかみたいなところ…いろんな項目が採点基準になってて、それを審査員の先生、例えばアナウンサーの方もいらっしゃいますし、高校の教員の方も審査にいたりしますね。
向井:1年でその結果出たら2年3年と全国いけるもんなんですか?
鈴木:って思うじゃないですか。そしたら僕、2年のとき県大会落ちだったんですよ。
横澤:えーなんで!
向井:なんなんでしょう、それは。
鈴木:そのとき明確なのが審査員のアナウンサーの先生が変わられたんですよ。それでその人の好みとか審査基準もあるんですけど、でも3年生になって全部の大会が終わった後にその先生に当時のことを聞く機会があって。 「お前は朗読をなめてる」ってそのとき思ったって言われて(笑)。
横澤:えー!なにそれー!
鈴木:当時はもうガムシャラに自分のしたい表現を頑張ってたつもりが全然何もできてなかったんだなっていうのは駄目だったときに改めてわかったというか。
向井:これが難しいとこですよね。1年のときに簡単に最初にすごい良い結果が出たことがもしかしたら…全然そのときの鈴木さんはそう思ってないけど、「まあまあ、いけますよ」みたいな感じが見抜かれたっていうか。
横澤:でも先生からお言葉もらって火がついたみたいな感じもあるんですか。
鈴木:そうですね。だからもう最後の年は…ごめんなさい、優勝したんですよ、全国大会で。
横澤:えー!アニメなんですけど!
高校放送を頑張っている方に…「朗読とアナウンス、どっちもやるほうがいい」
鈴木:大会が2つあって。夏の『Nコン』があって、秋の『新人戦』みたいなやつのときは僕はアナウンスをやったんですよ。2年生のとき。そこでちゃんとした読み方っていうのが学べて、その結果が朗読にも生きたなってすごい思ってて…。
横澤:そうなんだ。
鈴木:このラジオを聞いてる方とかで、もしこれから高校放送を頑張ってるとか頑張りたいって人は、どっちもやるのがいいかなと思うんですよね、僕は。
向井:なるほどね。アナウンスやることによってやっぱり朗読の幅が広がるんですか。
鈴木:絶対見えてきます。
横澤:技術が全然違うんですか?
鈴木:大枠は一緒なんですけど、でも朗読は心情とかセリフとかまたちょっと違う部分もあるんで、ニュアンスだけじゃない部分…係り受けとか日本語としての意識みたいなのを学ぶんだったらアナウンスの方がいいなと思いますね。
(『パンサー向井の#ふらっと』より抜粋)