『ロスト・フライト』続編、ストライキの影響で大幅遅延 ─ 実現するかはジェラルド・バトラー次第
ジェラルド・バトラー主演のアクション映画『ロスト・フライト』(2023)の続編映画『Ship(原題)』が、2023年の全米脚本家組合・全米映画俳優組合によるストライキの影響で大幅に遅延していることがわかった。
『ロスト・フライト』は、落雷のためコントロールを失ったブレイザー119便が、フィリピン・ホロ島にある反政府ゲリラの支配地域に不時着するサバイバル・アクションスリラー。トランス機長(バトラー)ほか乗客17名は生き残りを懸けて、移送中の犯罪者ガスパールと手を組み、ゲリラに立ち向かう。
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続編映画『Ship』は2023年2月に発表されたもので、今度の主人公はトランス機長ではなくガスパール。フィリピンを脱出して南アフリカに逃亡する途中、密航のため乗り込んだ貨物船が人身売買組織の移送に使われていたことを知ったガスパールは、善意ある航海士や乗組員、乗客とともに捕虜を解放し、罪のない乗客を守るため立ち上がる。
主演にはガスパール役の「Marvel ルーク・ケイジ」(2016-2018)マイク・コルターが続投し、前作のジャン=フランソワ・リシェ監督はエグゼクティブ・プロデューサーを務める予定だったが、第一報から2年を経ても続報は伝えられていない。しかし、当初は2023年後半の撮影開始を目指して監督と脚本家の検討が進められていたはずなのだ。
米インディアナ・コミコンに登場したコルターは、続編の状況が「ストライキの最中のまま」だと認めている。一時は実現に向けて進んでいたが、続編の権利はジェラルド・バトラー率いる製作会社G-BASE Entertainmentが保有しているため、「企画が前進するかは彼らの問題」だとコルターは語った。「私もいろんな仕事がある。彼にもいろんな仕事があって、撮影をしていることもわかっています」と。
現在、バトラーは実写版『ヒックとドラゴン』のほか、『グリーンランド -地球最後の2日間-』(2020)の続編映画やオスカー・アイザック&ジェイソン・モモア&アル・パチーノら共演の犯罪ミステリー『In the Hands of Dante(原題)』が公開待機中。今後は主演シリーズ『ザ・アウトロー』の3作目なども予定されており、数年間はスケジュールが詰まっている状態だ。自身は出演しないともいわれている『Ship』にバトラーの関心が向くのはいつになることか。
もっとも、コルターは「ぜひ続編をやりたい」と極めて意欲的。「今は彼らの手に渡っているので、僕は祈るしかありません」と語った。
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