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リフトが動いているのは当たり前じゃない。私たちスノーボーダーを支える者たちの朝に思いを馳せて

Backside

BACKSIDE 編集部

「当たり前」に見えるものほど、その裏には想像以上の努力が隠されている。

早朝、まだ夜が明ける前から山に入り、凍てついたリフトタワーの点検と処理にあたるリフトメンテナンスクルー。彼らの仕事は、誰よりも過酷で、誰よりも目立たない。

米カリフォルニア州に位置するマンモスマウンテンが公開した、リフトメンテナンスを題材とした動画では、こんな声が聞かれる。


「湿気を含んだ嵐が金属を凍らせる。タワーのすべてを回って処理しなければならない。1基ごとに1分半から2分かかる」

たとえ1基につき数分の作業でも、それが何十、何百と積み重なる現実。それでも彼らは、自分たちの仕事に誇りを持っている。


「だからこそ懸命に働くのさ。ゲストに楽しんでもらいたいと願っているからこそ」

リフトが動くのは、雪があるからでも、電力が通っているからでもない。それ以前に、動かすための人間の手と、そのために費やされる朝があるからだ。

そしてこの光景は、マンモスマウンテンに限らない。日本を含む世界中のスノーリゾートで、こうした作業が地道に行われている。

リフトに乗るたびに歓声は上がらない。だが、私たちのライディングは、彼らの誇りによって確実に支えられている。

text:Daisuke Nogami(Chief Editor)

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