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森公美子“大切な人との別れ”を語る

文化放送

「おとなりさん」(文化放送)のゲストコーナー「10時のおとなりさん」の12月20日のゲストに、歌手・俳優の森公美子さんが登場! 舞台に立ち続ける森公美子さんが父との別れについて語った。

鈴木おさむ「舞台『ラ・マンチャの男』のときにお父様が亡くられたそうで。この仕事をしていると、家族や大切な人との別れ際に会えないこともあるんですけど、この時は急だったんですか?」

森公美子「急性です、心筋梗塞で。私が30歳くらいのときに突然。前日に父が倒れる夢を見たので母に電話して、“パパどこにいる?”“ゴルフ行っちゃった”“早く帰して病院に行かせて”って言ったら、そのときにゴルフ場から“具合が悪いみたいなので救急搬送します”と連絡があって。そのまま三日後に亡くなりました」

鈴木「前触れもなく、突然だったんですね」

「それも母が私に盛って話すんですよ、“お父さん最後、全部説明していったんだよー”って。どういうことか聞いたら、“あー、身体が足の先から冷たくなる。それがじわじわ上がってくる。これが死ってやつか……”って言って、病院の先生たちが“へえー”って言ったらしいんです」

鈴木「同じこと言ってた人がいて、漫才師の宮川大助・花子の大助さんが、ご病気になられて倒れたときに、“足の先から神経が無くなっていく”ってまったく同じこと言ってました! 僕はそれ聞いて“こわい!”と思って。だからお父さん正しいですよ」

「そうなんですか! 実況していきましたね」

鈴木「お父さんが亡くなった、っていう話を聞いたのが舞台当日?」

「当日の40分前です。舞台『ラ・マンチャの男』で主演が松本白鸚さん、当時の松本幸四郎さんでした。私は、“負けずに頑張ろう”と思っていたのに、みんなが“大丈夫?”って言ってくれて、“大丈夫です!”って言いながらみんなの優しさで涙が出ちゃうんですよ。そして舞台の本番中に松本幸四郎さんがセリフを変えて“私たちは全員ラ・マンチャの男です”って私の目を見ておっしゃったんです。その後に階段を上るシーンがあってみんなで涙を流してたんですけど、後から“全員だから私たちも上らなきゃいけないのかな?”っていう笑い話になってるのが私の中では救いです」

鈴木「松本白鸚さんがセリフを変えて、急に目を合わせてくれたっていう気遣いすごいですね! でも、この仕事してると別れに会えないことありますよね」

「ありますね!」

鈴木「僕は『笑っていいとも!』の作家で、久本雅美さんがその日にお母さんが危ないってなって、プロデューサーは“来なくて大丈夫”って言ってたんだけど、久本さんは遅れて来て。僕がアルタのエレベーター前で待ってたんですけど、エレベーター開いたとき久本さん泣いてたんです。僕がコーナーの説明をしたら、久本さんは“客席から行っていい?”って言って、涙を瞬時に拭って舞台に上がっていって舞台でいつもみたいに股間を叩いたんですよ」

「はあー! 大したもんだなー!」

鈴木「スタッフ演者もみんな事情を知ってるんで、久本さんが笑ってる姿を見てスタッフルームでみんな号泣してました。この仕事してるとなかなか大変ですよね」

「大変ですね。舞台中は穴をあけられないので、何人かそういう方がいらっしゃいましたね」

鈴木「震災が起きた年とかも、舞台やられてるじゃないですか?」

「そうなんです! まさに3.11のときは『レ・ミゼラブル』のリハーサル中で、“うちの実家の宮城県が!?” “実家はどうなってるんだろう?”っていうのがありました」

鈴木「『レ・ミゼラブル』の本番はいつからだったんですか?」

「2週間後からで、やりました。そのとき友人が発見されたっていうのを聞いて、やっぱりあの時は涙が出ましたねー」

鈴木「どういう気持ちで舞台に立ってたんですか?」

「“こんなことやってる場合じゃないよな”って思いながら、やっぱり歌舞音曲ってのは最初に削られるものじゃないですか」

鈴木「まず衣食住ですからね」

「そうですよねー“こんなことやって良いのかな? 舞台を降りて何かできないかな?”って思うんですけど、私にできることって舞台しかないんですよ」

鈴木「すごいなー。これだけ舞台をやられててすごいですね」

「すごくはないですけど、やらせていただく機会があって幸せだと思います。もう来年は65歳で前期高齢者なので、年金をもらうか仕事を続けるか」

鈴木「仕事を続けてください!」

「はい! 仕事を続けます!」

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