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エグい?北海道のソウルフード「ルッツ」食べたらヤミツキになる海の幸

SASARU

石狩市浜益区の人々が愛してやまないソウルフード「ルッツ」は、知る人ぞ知る(知らない人がほとんどですが)極寒の冬にしかみられない貴重な海の幸。冬の低気圧で海が大シケになった翌日に、浜に打ち上げられる食材です。
「これを最初に食べた人すごいな…」と思うほど、実は閲覧注意系グルメですが、一度食べたら、そのおいしさに箸が止まらなくなるという「ルッツ」の魅力に迫ります!

提供写真:石狩市浜益支所地域振興課

肌を突き刺すように冷たい波をかぶりながらルッツを収穫するようす

独特のコリコリ食感&ふんわり潮の香りと甘さがヤミツキになるおいしさ

寒さの厳しい冬が旬のルッツは、お刺身や炒め物、醤油漬けなど調理方法はさまざま。
1番人気の「お刺身」はくせがなく、上品な赤貝を思わせるコリコリの食感!自然な甘さと磯の風味がふんわりと広がりお酒がすすむ逸品。さっとお湯にくぐらせる「しゃぶしゃぶ」も、甘みがぐんと増していくらでも食べられると評判です。

ルッツは、石狩市浜益区のほか、厚田区や小樽市の海でもあがることがありますが、「地元の名物食材」になっているのは浜益だけのようです。

浜益のルッツを味わってみたいという方は、石狩市浜益区の浜益漁港近くにある「居酒屋 小銭(だらせん)」へ。こちらのお店では在庫があれば、通年食べられますよ~。
目にも美しいルビー色の「ルッツのお刺身」ですが、そもそもルッツっていったい何なんでしょうね?

「ルッツ」の正体を聞いたら…むしろ余計に食べたくなるという珍客が続出!

提供写真:石狩市浜益支所地域振興課

「ルッツでまちを盛り上げたい」と、地元の魅力を発信している石狩市浜益区地域おこし協力隊の柿岡奈々絵さんにお話を伺いました。

「今年は2月18日に今シーズン初めてルッツが寄ったんです!(浜益ではルッツが打ち上げられることを"寄った"といいます)地元ではルッツ級の暴風雪が来るよ!と、海が大荒れになるのが楽しみで(笑) 晴れ間が見えてきた頃には、待望のルッツが浜に寄っていて、それはもう大興奮!お祭り状態でした~」

柿岡さんが地域おこし協力隊に就任してから、なかなかタイミングが合わず、実際にルッツが寄ったところを見られなかったそうですが、この日初めて目撃して感動したそう。

提供写真:石狩市浜益支所地域振興課

ぷっくりしたオレンジ色の物体がルッツ!よく見ると、かわいいような、そうでもないような…。
アイヌの言葉で「ルッチ(ミミズに似ている)」が名前の由来といわれています。
正式名称はユムシ。…といっても虫ではなく、波の穏やかな時は、海の浅瀬に生息する無脊椎動物です。

暴風雪などで海が大シケになると、海水が海の底から揉まれるように打ちあがり、その勢いでルッツも出てくるそうですが、どんなに荒れても姿をあらわさない時も…。やはり自然相手で収穫が決まるルッツは、浜益でも貴重な食材といえますね。

「ルッツ愛あればこそ!極寒の荒波もなんのその」

居酒屋小銭の安保さんもバケツにどっさり!いったい何匹獲れたのでしょうか~

「ルッツが寄ってきたときは、うれしくてたまらない」と話す安保さんは、真冬の浜辺で数時間収穫作業をした後、店に戻って大漁のルッツを下処理。
鮮度を保ったままお刺身で味わえるのは、この下処理をいかに丁寧に行うかにかかっているそう。

全国からルッツを求めてやってくるファンが、いつ浜益を訪れてもいいように、フレッシュな状態で冷凍保存しています。
「夢中で拾ったルッツをおいしく食べてほしいからね」と、ルッツ愛が満開の安保さんです。

提供写真:石狩市浜益支所地域振興課

海からの恵みひとつとっても、北海道って広いなぁ~、いろんな意味でとんでもないものもあるな~!って思いますよね。そこがまた、市場に出回らないご当地グルメの魅力的なところですよね。

「冬の海という厳しい自然環境のなかでも、ルッツ拾いで町中がにぎわえるなんて、浜益の人たちのたくましさが私は大好きなんです。次はいつ来るかと楽しみでわくわくしますよ。
ルッツは見た目はアレですが(笑)びっくりするほどおいしいので、ぜひ食べに浜益に来てくださいね~!」と、柿岡さんの声がさわやかに弾んでいました。

居酒屋 小銭(だらせん)
住所:石狩市浜益区浜益69番地 (浜益漁港からすぐ)
電話:0133-79-3739
営業時間:午後7時~11時まで
不定休

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