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相模原市産業政策 新ビジョンを公表 リニアやDXなどを踏まえ

タウンニュース

新ビジョンを公表

相模原市はこのほど、産業政策の方向性を示す「さがみはら産業振興ビジョン(案)」を公表した。現在、市民の意見を受け付けるパブリックコメントを実施している。国の経済対策や社会状況の変化などを考慮し、ポストコロナの社会変容やDXの進展、リニア駅周辺のまちづくりなどを視点に従来の方針をリニューアルした。

相模原市では2015年度に現行計画「さがみはら産業振興ビジョン2025」を策定した。中間年度に見直しを実施する予定だったが、コロナ禍で見送りされた経緯がある。

新たなビジョンは現行計画を継承しつつ、コロナ禍で臨時・緊急で実施した経済対策に伴って停滞した施策を推進するのが大きな狙い。計画期間は25年度から27年度までの3年間。

目指す産業像は現行計画と同様に「世界に向けて、新たな価値と魅力を創造・発信し、未来を拓くさがみはら」。戦略も同様に▽業種を超えた仕組みの構築による新産業の創出▽成長産業の集積とイノベーションによる価値の創造▽地域資源の活用による魅力の創出とブランドの確立▽産業を支える基盤づくりの推進――を盛り込んでいる。

現行計画を策定してからこの10年間で、相模原市内ではリニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)や車両基地の設置、相模総合補給廠の一部返還に伴うまちづくりなどのプロジェクトが進んでいる。こうした状況を踏まえ、社会課題への対応や産業の集積、企業支援、商業・業務機能の集積、新成長分野の育成など、産業政策の方向性を継続的に示す必要があったという。

今回の施策には「リニア新駅を踏まえた橋本駅周辺でのイノベーション創出促進」「スタートアップ支援の強化」「脱炭素社会の実現に向けた様々な新エネルギーの活用」「雇用促進」といった視点が追加された。

同ビジョン(案)は地域経済政策課、各行政資料コーナー、一部のまちづくりセンター、各出張所、各公民館(沢井公民館を除く)、各図書館、市立公文書館で閲覧することができる。パブリックコメントの実施は1月21日まで。

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