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神使轟く、激情の如く。 結成3周年にして豊洲Pit単独公演大成功、進化し続ける神激の今に迫る

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神使轟く、激情の如く。

神使轟く、激情の如く。(以下:神激)が9月22日に東京・豊洲PITで開催した『神激3周年-神時代覚醒~AWAKE WORLD~』は、神激が地下アイドルからライブアイドルへと覚醒した瞬間だった。ラウド、ヒップホップ、変則的に変化を続ける最新鋭のミクスチャーサウンドをカッコよく乗りこなしながら歌い、踊り、フロアを埋めた神者(=神激ファンの呼称)たちとエモいMCで共鳴しあいながら、一体感ある熱いグルーヴを作り上げていくいまの神激を直撃。アイドルファンからロックファン、ヒップホップ好きまで、どの角度から入っても楽しめるライブアイドルになった神激の裏側をインタビューで探る。

――グループ結成3周年を記念した豊洲PITワンマンでは『神時代覚醒~GOD AWAKE WORLD~』というタイトル通り、神激が地下アイドルからライブアイドルへと覚醒した瞬間に思えたのですが。手応えはどうでしたか?

二日よいこ:1年前のZEPP(DiverCity TOKYO)は加入したばかりで、ひたすら緊張して一生懸命やるだけだったんですけど、今回は1年間を積み重ねて迎えた周年だったので、フロアの感じとか一つひとつ憶えてて。ラップのところはあえて力を抜いてだるそうにやってみようとか。細かい部分まで意識してパフォーマンスできました。

三笠エヴァ:今回はフロアとのコミュニケーションがよくとれたライブだったなと自分では思ってます。PITはフロントにお立ち台が6人分あったんですよ。だから、そこに立つとみんなの顔もよく見えて、広い場所でもフロアとの垣根を感じることなく一体感あるライブができたのかなと思ってます。

実久里ことの:可能性をすごく感じたライブでした。いままでも神激の未来を信じて進んできたのは確かなんですけど、豊洲のステージに出た瞬間、演ってる間も神激はもっともっとここから進める、上にいけるというのを確信できました。

――それ、私も観ていて思いました。

ことの:メンバーが成長して、フロアのみんなも成長して、さっきおっしゃってくれたように神激が“地下アイドル”という大きな壁を突き破って、ライブアイドルになった感覚は私もすごく感じていて。神激の未来が“行ってやる”というところから“行ける”という確信に変わったライブでしたね。

TiNA:だから、終わった後はいい意味で“ここは通過点”というイメージが残りました。あと、いまはメンバー同士の一体感がすごくあるんです。

ことの:1年前のZEPPのときは2人(TiNAとよいこ)は新メンバーだったから、そこは違うよね。

TiNA:いまはこの6人がしっくりきてて。それがフロアにも伝わって、あの一体感あるライブが生み出せたのかなと思ってます。

涙染あまね

涙染あまね:いままでと違って、自分は少し前から“シャウト”というパートをやるようになって。MCの感じも今回は全部ポエトリーな感じにして。新しい挑戦をした分、実はすごく緊張してました。シャウトをするときは音割れしないようにシャウト用のガイコツマイクに持ち替えるためにうろついたり、自分のことで精一杯だったので、みんなのようにフロアを見る余裕がなかったです。今後はマイクの持ち替えももっとクールにスレンダーに。

5人:スレンダー?

あまね:あっ、スマート(笑)。に、できるようになりたいです。

生牡蠣いもこ:私があの日、一番大切にしていたテーマは一人ひとりの顔を目で見るということでした。私は、見ているようで本当に目と目で会話する的なことができなかったんですよ。いつも怖くて、若干視線をずらしながら人と目を合わせてて。メンバーと会話するときやステージ上でもそうだったんですね。そういう自分を克服しようと思って、難しかったんですけど、いろいろ頑張ってきて。そうしたら豊洲ではフロアの一人ひとりと目を合わせることができて。プラス、ライブ中のメンバーの表情を見て視線をかわすこともできたので、チーム感を少しは私も出せたかなと。これまでは一匹狼感がどうしても出ちゃって、ファンの人も“いもこが楽屋で一人でいるのは仕方ないだろう”っていうイメージだったと思うんです。でも、いまは楽屋で普通にみんなとワイワイ騒いでるし。そういう空気感が自然とライブにも出てたのかなと思います。

ことの:ネガティブなところは相変わらずなんですけど(笑)、そこからの切り替えができるようになったので、楽屋でも明るい話ができるようになったよね。

いもこ:そこは、メンバーが「大丈夫だよ」といってくれるからで。いまは弱音を吐くメンバーが誰もいないんですよ。みんな強いから。それで自分の意識も変わりました。

――チームワークが高まったことでグループとしての一体感だけではなく、舞台で放たれる6人の存在感もより確立したものになってきた気がしたんですが。そこはどうですか?

よいこ:自分はラップを担当しているので、立ち位置としてはヒップホップ、ラップ、カッコいい、みたいなところを打ち出したくて。ラップをしているときだけは、アイドルであることを忘れて、自分の思うクールなラッパーの理想像をイメージしてやるようになりました。YouTubeで出してる素の自分はポンコツ、でもライブはカッコよくありたいと思ってます。

エヴァ:女の子のファンがどんどん増えてきたので、イケメン度合いをさらに強く打ち出してますね。マイクの持ち方一つにしても違うので、女性とは。ステージ上では、よいこがヒップホップの核なら、自分はロックの核でありたいと思っているので、攻撃的で暴力的なステージングを意識していて。MCもあえて“悔しさ”や“怒り”、ロックな気持ちに連結しそうな部分を吐き出すようにぶつけてます。

いもこ:だから(MCの)ワードも強いんですよ。

三笠エヴァ

――確かに。オラオラですもんね。

エヴァ:あえてそこを抑えず、むき出しのまま出してます。

ことの:私は“リーダー”というのが絶対的にあるので、常に神激が向かう方向を示す立場であろうと思っているので、MCでも、例えばいもちゃんは自分の経験談から“君も一歩踏み出してみようよ”というメッセージ性があると思うんですけど。私の場合は、神激全体のことを伝えるようにしています。ステージングも、“アイツ、リーダーなのに歌下手じゃん”、“ダンス下手じゃん”とかは絶対に嫌で。そんな人がリーダーだとメンバーにも尊敬されないと思うから、私はなんでもできる人でありたいと思ってやっています。例えば、メディアに出ているいもちゃんから神激を知った人がウチらを調べたとき、まず見るのはリーダーじゃないですか。そこで、リーダーとして神激という個性的なメンバーのいいところをオールマイティーに出せたらとは思ってますね。

エヴァ:私のなかで、ことのちゃんは“アイドルの核”なんですよね。音楽もミクスチャーでメンバーの個性もバラバラだけど、だけども神激というのはアイドルなんですね。そこに個性的なメンバーをつなぎとめてくれるアイドルの核となる部分を、ことのちゃんが担ってくれるんですよ。だから、神激をリサーチしたとき、リーダーを見れば“ああ、このグループはアイドルなんだ”というのが伝わるだろうし。自分たちがどんどんそこから外れそうになったとき“それはアイドルとしてないんじゃない?”といってくれるのもことのちゃんなんですよね。

TiNA

――そうでしたか。TiNAさんはどうですか?

TiNA:ツイッターのプロフィールにも書いているんですけど“絶対的パフォーマンス主義”というのが自分のポリシーで。自分はロックよりもR&B、ソウルを聴いてきたので、歌い方もそっち寄りなので、歌は神激の曲中、音が少ないパートをいかにうまく歌えるかを研究してます。ダンスは、踊りすぎて派手になりすぎないようにバランスをとって。

いもこ:楽しんでるテンションがそのまま踊りに出るから。

ことの:見ると、一人だけはしゃいでぴょんぴょんしてたりするんですよ(笑)。

TiN:私を目で追ってたら“コイツすっげー楽しそうだな”って思うようなパフォーマンスをしてると思うので。元気なテンションを私はステージから届けていきたいなと思います。

あまね:自分は世界観を大事にしていて。他のメンバーは熱く、強いメッセージをスポーンスポーンって投げるMCをすると思うんですけど、自分は自分の思いを言葉でストレートに伝えるのがすごく苦手なので。だったら自分にしか浮かばない言葉を使って、ポエトリーなMCでライブの雰囲気をガラッと変える。そんな存在感でありたいなと思ってます。あとはシャウトですね。シャウトしているときは人間辞めてるので、MCからのギャップで、いい意味で頭が狂った奴、危なっかしいクレイジーな核でいられたらと思ってます。

いもこ:自分の立ち位置はリアリストですね。現実を見ながら夢を叶えたいんですよ。人ってみんな弱い部分を持ってるから、私はそれに寄り添うようなMCをずっとしてます。こんな弱い奴でも、いまこうして泥臭く頑張ってて、夢は叶えられるんだ、とか。夢じゃなくても、そういう人たちがなにか一歩を踏み出すきっかけになれるように、自分はステージで必死に頑張ってます。

生牡蠣いもこ

――これだけ個々が立ってきたからこそ、あの日はみんな黒い革ジャンスタイルのロックな衣装で。

エヴァ:同じような衣装でも個性が出て。

ことの:各々色が違う、かわいい衣装を着なくても。

エヴァ:カッコよく見えるようになってきたからこういう衣装なんだと思います。

ことの:“かわいい”よりも“カッコいい”っていわれるほうが嬉しいんですよ。音楽的にも、自分でいうのもあれですけど、神激の楽曲はどのグループよりも最新鋭を突っ走ってるカッコいい曲なので、それを表現できるグループでありたいんですよ。

――そういう楽曲に自分たちが追いついて着た感もいまは感じてるんじゃないですか?

ことの:そうですね。ちょっと前までは表現しきれてなかったんですよ。曲はすごくカッコいいのに動きがダサい、歌い方がダサい、ステージングがダサい、みたいなところがあったんですけど。それぞれが役割を研究したり、自分をもっと出すようになって、神激の曲のカッコよさをもっと押し出せるステージングに進化してきたのかなと思います。

実久里ことの

――では、ここからは豊洲のステージでも披露した2ヵ月連続でリリースするデジタルシングル2曲について教えてください。まずは「神奏曲:アブソルートゼロ」。こちらはジャジーなオープニングから急展開していく楽曲です。

いもこ:歌詞は、東京という街に希望を持って上京してみたら、思いの外荒んでるのを見て、そんな街に染まりたくないなと思って書いたものです。

エヴァ:曲は、同じように“神奏曲”がついてる「神奏曲:テンペスト」というのがあるんですけど。それとリンクした部分が多くて。めちゃくちゃカッコイイのに突然コミカルな。

ことの:北斗百裂拳が。

エヴァ:“アタタター”って入ってきたり。ラップも「神奏曲:テンペスト」とリンクした感じのところが多くて。これは。

いもこ:シリーズ曲。

エヴァ:みたいになってます。ラップでも、あれはなんていうだっけ?

ことの:スクスク。

エヴァ:ヒップホップで流行りのskrrskrrを入れて、いまどきの感じもあって。ヒップホップ好きの子たちは沸いてました。

――あそこは誰がやってるんですか?

TiNA:私がやってます。私が聴いていた楽曲にはすごく入ってたものなので、自分がそれをやれて嬉しいです(笑顔)。

エヴァ:アイドルでこれを取り入れてるグループって聴いたことないので、こういう最新鋭の流行りをすぐに曲に落としこむところはアイドル界隈では随一だと思ってます。

――MVの見どころは?

ことの:ストーリー仕立てになってて、アイドルって、ドレスで着飾って飲み会に行くようなイメージがあると思うんですけど。

エヴァ:自分たちはそういうのやんねぇし、っていういもちゃんの書いてくれた歌詞の世界観がMVでも展開されていて。ドレスを着てるのに。

いもこ:銀座の街を裸足で走ってたり。

エヴァ:よいこはおにぎり食べてたり。

よいこ:三笠はネックレスをひきちぎって投げ捨てるとかカッコいい感じで。

いもこ:こんな東京に、アイドル業界に染まんねぇよ、という意思表示をしているのに。

よいこ:よいこだけおにぎりを貪り食うという形でアピールしてるところは見どころです。

――11月にリリースする「生まれ変わっても自分になりたい」、こちらの歌詞はどんなイメージで書いたんですか?

いもこ:きっかけは、自分が前回の生誕祭のMCでいった言葉なんですよ。もともと自分は来世に期待していて、今世にはマイナスのイメージしか抱けなかったんですね。来世で、生まれ変わったらお金持ちになりたいとか、犬になりたいとか、そんな来世の未来しか希望が持てない人間だったんです。でも、こうやって日々のライブを通して、いろんな最高な景色をみんなで作って、みんなで見てきてたら“私は生まれ変わっても自分でいたいな”っていう気持ちが心の底からでてきたんですよ。“自分に生まれてなかったらこの景色は見れなかった。それなら、私はいまの自分に生まれてよかったんだ”と思ったら、過去の自分すべて、今世をよかったと思えるようになったんですね。そうして、ここから未来へという、前向きな歌詞ですね。

――前向きだし、強がりではなく、強いんですよね。どんな試練でもこの仲間さえいればひっくり返してやるぞって。

いもこ:何度も逆境は通り越してきたので。そこはもう得意分野だなと思って、いまさらビビんないぞという気持ちですね。いままで一人で生きてきたんですけど、いまはメンバーや神激チーム、ファンのみんながいるからどんな逆境がきても怖くないんです。

生牡蠣いもこ

――そこがまさに、いまの神激だからこそ歌える歌詞で。曲調も相まって内側からこみ上げるものがありますよね。この曲は。

ことの:曲名も曲調も歌詞も、いつになくストレートですよね。他の曲は“やってやるぞ!”っていう。

――闘争スイッチが入る曲が多いですけど。

ことの:この曲は素直に共感できます。

よいこ:だから、神激を知ってる人が聴いたらより感動すると思います。

エヴァ:曲を聴いてるだけで泣けてきますね。これだけストレートで素直に見えても、じつはいままでの神激のように曲の節々に技もあって。音数、音圧もすごいんですよ。単なるストレートな曲ではないことも、何回も聴くと見えてくると思いますし。これをライブで演ると、フロアの人たちがめっちゃ振りコピするんですね。最初に聴いたときと何度も聴いたとき、ライブで観たとき、すべて印象が変わる曲だと思うので、それを全部味わって欲しいですね。

二日よいこ

――それを味わってもらうためのライブもたくさん用意されていて。10月は『神巡り~2020-mini1-』ツアーがあって、そのなかで10月26日には人気ライブシリーズ『布教会』を名古屋で初開催するそうですね。

ことの:東京でも『布教会』から神激に来るようになった人はすごくいるんですね。名古屋はいまファンがどんどん増えているので、もっと神者を増やしたいなというので、今回『布教会』をやることになりました。

――そして12月2日からはクリスマスツアーを全国で開催。そして、一番驚いたのは2021年3月5日、豊洲PITで無料ワンマン開催。これ、カッコよすぎでしょう。しびれました。

いもこ:いい意味で頭おかしいし、ぶっ飛んでる(笑)。そこが神激らしいといわれてます。

エヴァ:こんなの思いついたとしても、それを実行する力はなかなかないと思うんですよ。それができちゃうところが、神激および、神激チームの凄いところだなと思います。

――では最後に。来たる4周年を迎える2021年9月5日、東京ドームシティワンマン『Garden of Dog‘s』では、どんな景色を見たいですか?

ことの:いままでやってきたフラットな会場とは違うという課題はあるんですけど、そこを鍛えて、どの角度から見てもカッコいい神激を見せたいと思います。

エヴァ:今回、タイトルは私の案で、省略すると“God”なんですけど。東京ドームシティというデカい場所だけど、ここは私たちの遊び場、神者の楽園なんだからヘッズもロッカーもアイドルオタクも関係なく、みんなが好きに遊んでいいんだよと。そんな意味を込めてこういうタイトルにしたので、そういう景色を1年後、東京ドームシティで見せられるようにここからまた頑張っていきます。

取材・文=東條祥恵

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