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「目指せハレンチ撲滅!」でもどうしてだろう、この先の展開が予想できちゃうぞ……? 「ジャンプGIGA 2026 SUMMER」掲載『To LOVEる -とらぶる-』新作読み切りで取り戻すあのころ【思い出を語るレビュー】

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

矢吹健太朗先生、長谷見沙貴先生による漫画『To LOVEる -とらぶる-』。「週刊少年ジャンプ」での連載後、続編となる『To LOVEる -とらぶる-ダークネス』も月刊誌「ジャンプSQ.」で人気を博した俺たちのバイブルです。

2006年より紡がれるちょっとだけハレンチで胸アツな物語。2026年は本作の20周年ということで、様々な企画が目白押し! 8月17日発売の「ジャンプGIGA 2026 SUMMER」には新作読み切りが掲載されています。

今回のメインターゲットは古手川唯。最近彩南高校は「コンプライアンス無法地帯」となっているとのことで、風紀委員会は全勢力をかけて「風紀強化週間」を実施! 要因を潰しに潰して「目指せハレンチ撲滅!」を掲げる……のですが、どうしてでしょう、この先の展開が容易に想像できてしまうのは。

どうせまた古手川があれやこれやされちゃうんだろうけど、それがいいんです。これがあのころの俺たちが毎週楽しみにしていた『To LOVEる -とらぶる-』なんだ! この記事を読んでいる同志諸君、読み切りは読んだか! もし読んでいない者がいるならば書店へ走れ! 我らの日常が帰ってきているぞ!

※「ジャンプGIGA 2026 SUMMER」掲載読み切りのネタバレを含みます

【速報】ハレンチ先輩、今回もハレンチ

風紀委員会の涙ぐましい努力も虚しく、ハレンチが横行しているという彩南高校。しかしハレンチをそのままにしていては風紀委員会の大義は果たせません。古手川唯が陣頭に立ち、ハレンチを撲滅する「風紀強化週間」が実施されることになりました。

筆者はここで早くも安心感で胸がいっぱいになりました。連載が終了しているということは当然ながら、我々読者はリトたちの日常を覗けなくなってしまったということ。でも彩南高校からハレンチがなくなった日なんてひとときもなかったということが明かされたのです。良かった。良かったのかな……。

今回の強化週間で警戒するのは複数人。校長、ネメシス、そして結城リト。最強の“特殊能力”とも言える不可抗力は風紀を乱す元凶。そう語るナナを筆頭に見回りに出かける風紀委員の面々ですが、どうやら古手川の服の下で何かが起きているようです。

遡ること20分前、古手川はリトと会話していました。リトの手にはララからもらったという「超・涼感スプレー」。夏の暑い時期に便利な「一噴きするだけで」「クーラー要らず」の一品を自身に噴き、晴れやかな表情を浮かべます。

暑い日でもあちこち見回りをしている古手川を気遣い、スプレーを差し出すリト。相変わらず優しくて世話焼きでイケメンです。

しかしここは『To LOVEる -とらぶる-』。スプレーを噴きかけたリトの身体が突如ぷるぷるし始め、スライムになっちゃいました。

のちにララが語ることですが、スライムへの変身は副作用とのこと。ということは、スライムの身体でも涼を感じることはできているんだろうなぁ。よかったね、リト。ちなみに水分を摂れば元に戻るらしいです。乾眠状態?

しかしそんなこと古手川は知る由もなく。可愛らしいリト☆スラ(リト〈スライムのすがた〉)(本作サブタイトルより)(服は脱げてる)を抱え解決策を探しに走り始めた……矢先にナナと邂逅。とっさに服の下に隠すことになったのでした。

ツンツンした態度を表に出しますが、責任感や正義感の強い古手川。自分への気遣いによって(?)スライムになってしまったリトを放ってはおけません。そんな姿と気持ちに心を奪われた読者がどれほどいたことか……。

案の定、服の中で暴れまわるリト☆スラ。果たしてリトは人間の姿に戻れるのか! そして古手川の(色々な)安全は守られるのか……!

読み切りを読んで感じた安心感と思い出

矢吹先生による超美麗な漫画と長谷見先生による最高の脚本。連載20周年の夏がさらに盛り上がる最高の読み切りでした。もっと読みたいぜ……!

今回のエピソードもしっかりとハレンチなので、公共交通機関などでは全方面に気をつけたし。筆者も早めに出勤し誰もいないオフィスでひっそりと読んだのですがそこで蘇ったのは、あのころの懐かしい記憶。『To LOVEる -とらぶる-』が週刊少年ジャンプで連載されていたころ、私はまだ学生でした。

このころから人気漫画であった『To LOVEる -とらぶる-』。でも内容が刺激的だったから「『To LOVEる -とらぶる-』読んでるよ」「好きなんだよね」と話すのがなんとなく気恥ずかしくて「読んでる?」と聞かれても「あ、あぁ、知ってる〜……」って返してたなぁ。ガッツリ読んでたにも関わらずです。

だからある日転校してきたアイツが英雄になったのでしょう。アイツの兄ちゃん、全巻持ってたから。アイツ自身も『To LOVEる -とらぶる-』が好きなことを隠さなかったし、あと学校に普通にジャンプ持ってきて「読もうぜ!」ってタイプだったし。

楽しかったなぁ、俺が古手川が好きだと言うとアイツはヤミだろと譲らず。あの戦争は三日三晩続いたんだ。もう少しするとメアとかいう劇薬が出てくることも知らずに呑気なものです。

そういえば意外と美柑好きがいなかったな。珍しいコミュニティだった気がします。

そんな楽しい記憶も蘇る今回の新作読み切り。感じる思い出と安心感は、少しの郷愁と変わらないでいてくれる彼女たちの存在を直に感じることができたから生まれたのでしょう。

This is To LOVEる. 今こそ全世界否全宇宙にありがとうと伝えたい。あわよくばもっと続きが読みたい。あわよくばというか、絶対読みたい。

と思ったら20周年記念でコミックスが出るって!? しかも10月だって!? 割とすぐじゃねえか! もういくつ寝ると新刊だ!

コミックスになっていない幻のエピソードの数々を集めた短編集『To LOVEる -とらぶる- Parade』。座して待ちましょう。

その前に僕はもう一回、今回の読み切りを読み返してきます。今こそ何度でも声を大にして言おう、俺は古手川が大好きなんだ!

【文:西澤駿太郎】

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