吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【ノルマは50cm超 in 亀山湖 #2】
テーマは「ノルマは50cm超in亀山湖」。千葉県君津市にある亀山湖を舞台にひたすら50cm超だけを狙う。まずは笹川筋に入釣。ところが開始早々小ベラをゲットするも、以降はコイとマブナのラッシュとなる。
笹川の倒れ杉へ
7月22日(月)、5時30分に亀山水産センターから自前の60ポンドエレキで出舟。笹川入口の小月橋までは約20~25分のプチクルージングだ。
出舟準備の段階ですでに汗だくの吉田と記者。風を切ってとまではいかないが、やはり水面上を走るのは気持ちがいい。このまま釣りなどせず、走り続けたいくらいだ。
途中の川晴、竹ヤブ、川面台、トンネル下、サッタ下、柿の木などのメジャーポイントを通り過ぎるも魚っ気はゼロ。ところが小月橋をくぐった先から若干だがモジリが見られるようになる。しかし魚種は不明で、そのなかにはブラックバスの捕食行動も交じっている。
第2流れ込み先の通称どんどんまで上がってはみたものの、さすがにここまで上流だとモジリが皆無。そこで、いわゆる笹川筋右岸の1級ポイントでもある倒れ杉に入る。ちなみにほかの釣り人はゼロ。貸し切り状態ではあるが、裏を返せば釣れていない証拠でもある。
午前中が勝負だよ。午後は日当たり抜群になっちゃうから、暑くてやってられなくなるよ。
吉田康雄
「ですよね。がんばります!」
早々に35cm級ヒット
汗でビショビショになったTシャツを脱ぎ、いつものトーナメントシャツに着替えて戦闘モードに入った吉田。情報では10尺前後のタナがいいと聞いていたので、景仙桔梗10尺竿を継ぎチョウチンダナをマッシュ系両ダンゴで狙う。ハリは上下ともサイト17号。ウキは吉田作プロトのパイプトップ。
6時30分すぎにエサ打ちを開始。すると数投で35cm級の本命をゲットするも、取材要件にあまりにも満たないので写真も撮らずリリース。
吉田康雄
「やはり写真撮ってくれないんですね」
そりゃあそうでしょ。ノルマは50cm超というタイトルなのだから、この程度ではカメラの電源も入れられないよ。
普通の取材なら35cmでも本命が釣れるのは喜ばしい。しかし大型釣りにおいてこのサイズが食ってくるのは、正直あまり喜べない。さらに単発ならまだしも、これがもし続くようなら釣り方が合ってないかポイント選定ミスの可能性もある。
吉田康雄
「まあでもこんなに早くウキが動くとはちょっと驚きです」
コイマブ地獄
吉田にはかすかな期待感があったのだろう。たとえ小さくとも本命がきたのだから。ところが以降はその期待を打ち砕くようにマブナとコイのラッシュとなってしまう。
コイならまだしも、マブナが釣れ続くのは非常によろしくない。記者の経験上、マブナ地獄のあとに本命へと変わったことはない。
それは吉田もわかってるので、一向に静かにならないウキの動きに、深すぎるのかもと竿を8尺に変更してみる。すると替えてから数投でまたも小ベラをゲット。しかしエサが効きだすと、再びマブナとコイの入れ掛かりになる。
それでもめげない吉田は、ならばその逆に深いのかと13.5尺を継ぎ沖めの浅ダナ狙いをやってみたが、それだとワタカラッシュ。そこでワタカがこなくなるタナまでウキ下を深くすると、やはり竿は曲がるもコイとマブナ。
事前情報ではコイマブの話ではまったく出てこなかったので、ここ数日でヘラが抜けてしまったのだろうか?
次回も「ノルマは50cm超in亀山湖」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース版』2024年8月9日号に掲載された記事を再編集したものになります。