東ハト「パックル」と明治「カール」、見た目以外もソックリか? か~るいチーズスナック6種を徹底比較
2025年2月3日、東ハト(本社:東京都豊島区)が新しいスナック菓子を発売した。
その名も、パックル。「パクッと食べやすいクルッとした形」のコーンスナックなのだが......。
そのビジュアルに、インターネットがざわついた。
黄緑色のパッケージに、くるんとしたフォルムの薄黄色のスナック。そしてチーズ味。
ちょっと、見覚えがありすぎるかも......。
関西地域以西でしか売られなくなってずいぶん経ったあのオヤツ、明治の「カール」に似すぎているのだ。
東のファンにとってのカールは、恋しくてたまらない存在。西へ行ったときにはごっそり〝密輸〟する人もいるという。
しかし、もしこの「パックル」が見た目だけではなかったら......?
このニューフェイスは東のカールファンの救いになりうるのか。検証してみよう。
パックル VS カール ...... VS その他のチーズスナックたち
と、その前に。パックルの話題を追いかけていたJタウンネット記者はこの他にもカールによく似たお菓子、まさに「ジェネリックカール」と呼びたくなるようなスナック菓子が多数存在していることを知った。
ということで、集められるだけ集めて食べ比べてみることにした。くるっとしたチーズスナック選手権である。パックル以外の出場選手を紹介しよう。
【カール】
関西出身の編集長の実家から送ってもらうという〝裏技〟を使って、入手した。
【サクサクか~るい チーズスナック】
ファミリーマートのプライベートブランド・ファミマルのスナック。製造は「パックル」と同じ東ハトだ。「か~るい」って言っている。
【くちどけ小路 サクまろ】
おやつカンパニーからの刺客である。
【チーズの数だけおいしくなった7種のチーズのチーズスナック】
ウエルシアのプライベートブランド「からだWelcia」から、2月9日に販売スタート。
【か~るく、さくさく食感 チーズスナック】
群馬県に本社を置き、北海道を除く東日本を中心にチェーン展開をしているスーパー「ベイシア」のオリジナルブランド・ベイシアプレミアムの〝か~るく、さくさく食感〟な「チーズスナック」も参戦。こいつも「か~るく」って言っている。
コーンスナックたちを収集している様子をJタウンネットのXアカウントで実況していたところ、「ジェネリック度が高い」と教えてもらった代物である。
かくして、全6種類のカーリーな形のチーズスナックが出そろった。
見た目から、すでに...
とりあえず、全て開封。同僚に怒られないか不安になるほど、濃厚なチーズの香りがオフィスに漂う。
並べると、1つ1つの形が結構違って、驚いた。
上段は左から順番に、ベイシア、ファミマ、ウエルシア。下段は左から順番にパックル、カール、サクまろだ。
まずは一番話題となっていたカールとパックルを食べ比べ。驚いた。
えっ、全く違う! 別物じゃん!
第一に、食感が違う。カールは噛むとねっちりしているというか、あの歯にくっつくような独特な感じがある。一方、パックルはさっくさく。空気を多く含んでいるのか、とっても軽い。
同じく東ハトが製造しているファミマのチーズスナックも、これまたさくさく。カールみたいだけど、カールじゃない......! いくらでも食べられちゃう軽さだ。
「ジェネリックカール」という点でいえば、オススメされたベイシアのチーズスナックの方がピカイチかもしれない。
だが、カールよりもコーン感が強め。一緒に全種食べ比べをしてくれた編集長は、「これが一番おいしいかも」と言っていた。
そしてベイシアよりもチーズの味は濃厚だけど、なんか似てる......と思ったのがウエルシアのチーズスナック。記者はこれが一番好き。
確認してみるとベイシアとウエルシアのはどちらも、千葉県に本社を構えるニッポーという会社が製造していることが判明した。な、仲間だったのか!
言われてみれば、見た目もベイシアとウエルシアだけカーブが浅くて、似ている。
そして、唯一無二の存在感を放っていたのが、おやつカンパニーのさくマロだ。
他の面々と同じく、チーズ味のコーンスナックのはずなのに、全く違う。さっぱりとしていて、どことなく和風な味わいでもある。中まで味が浸透していて、コーン感も少ないが、とにかくどんどん食べられてしまう軽さ。な、何なんだ、君は......。
ということで、全6種を食べ比べてみた結果、それぞれに個性があることが分かった。チーズスナックというのは我々が想像していた以上に幅広く、奥深いのだ......。
それにつけても「カールに一番似ているやつが食べたい」という悲しき東の民は、ベイシアの「チーズスナック」を試してみるといいかもしれない。個人的には、これが一番カールに近い気がする。