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四谷で人気の台湾カフェ。売り切れ続出のためリベンジ訪問【辛酸なめ子の東京アラカルト#50】

東京バーゲンマニア

(お店の外観。定休日は日、月、木曜日なので行く前に確認した方が良さそうです)

台湾に行きたい......そう思いながら行けていないまま、渡航が難しい状況になってしまいました。「えっ台湾行ったことないんですか?」と驚かれることも多いです。台湾に行ったことがある人からマウンティングされがちです。

憧れの台湾のイメージは、食べ物がおいしくて人が優しくてコロナ感染率が低くてオードリー・タンがいる。先日Clubhouseでオードリー・タンの生声を拝聴できた時は感動しました(英語をヒアリングできませんでしたが......)。行けないからこそ台湾への思いが募る今、少しでも台湾気分を味わえる店が四ツ谷にあると聞いて行ってきました。

休日の夕方に訪れると......

JR・地下鉄各線「四ツ谷駅」から5分ほど歩いたところにある「四ツ谷一餅堂」は、表通りから入ったところにあるのに人通りが結構あります。

立地的には、70年近い歴史を持つ「たいやき わかば」の向かいです。

(店内から見えるのは、たいやきの大人気店「わかば」。こちらからもいい匂いが......)

「わかば」は「鯛焼きのしっぽにはいつもあんこがありますやうに」という社訓が魅力的な、行列のできるお店です。その向かいの「四ツ谷一餅堂」も新しいお店ながら早くも人気のようです。お店の前の黒板には、名物の「釜焼き胡椒餅」の焼き上がり時間が書かれていました(11時頃だそうです)。

1回目、休日の夕方に訪れた時は、酥(スゥ)と呼ばれるパイはほとんど売り切れで、豆乳ドリンクも完売。唯一あったゴマパイやヌガーなどを購入しました。

(結構ボリュームのある胡椒餅。白ごまが惜しげもなくトッピングされています)

胡椒餅もまだ売られていて、(私は肉を食べないので)同行者が買って食べたところ「八角の味がきいていて、角煮がたくさん入っていておいしい」と満足していました。タンドール釜で焼き上げているそうで、説明を聞くだけでもおいしそうです。

ホットのお茶を頼んだら、差し湯し放題というありがたいサービスが。この日は雨だったのですが、しばらくいる間も次々とお客さんが来店し、お店の人が「今出せるものが3つしかありません」と言うと「その3つをください」とオーダーする人もいたりして、かなり繁盛しています。

(ホットのお茶を頼むと茶葉から成分が出る限りお湯を注ぎ足し放題です)

表示やBGMまで、台湾テイストに浸れる店内

(ウッディな店内のインテリアに安らぎます。女性客が多いです)

ウッディな店内の随所には台湾テイストが。例えばドアのPUSHは「推」になっていたり、Welcomeは「歓迎光臨」、Staff onlyは「請勿進入」など語学の勉強にもなります。台湾の本が並んでいるコーナーもあり、台湾について予習できます。いつか行ける日が来ることを祈りつつ......。

そしてBGMは台湾のラジオっぽい音声。流れている曲が誰の曲かGoogle AIに聞いてみたら「Wei Ai Qi Cheng」「Wang LeeHom」といった台湾で人気があるっぽい歌手の名前が表示されました。

1回目の訪問では豆乳系が売り切れだったので、後日、再訪。今度は時間がお昼過ぎだったからか、豆乳ドリンクや、台湾の王道朝ご飯メニューのシェントウジャン、各種パイもありました。

豆乳紅茶(440円)や、シェントウジャン(辣油入り)(550円)、抹茶パイ(330円)など購入。シェントウジャンは酸味と辛味が解け合い、豆乳の生暖かさに癒されました。

(ラー油がアクセントのシェントウジャン。こちらも体に良さそうです)

抹茶パイは餡が絶妙に甘さで生地がサクサクしていました。台湾のイメージを裏切らない癒し系の味わいです。

(彩りもかわいいスゥ。具も抹茶餡や枝豆餡、紫芋餡など体に優しいです)

スープとドリンクで豆乳を飲み過ぎた感がありましたが......。台湾に行ったことがある同行者によると、日本の清潔さと台湾の味が融合した理想的な空間とのことでした。

「四ツ谷一餅堂」で、台湾欲が少し満たされました。ただ、このお店のお客さんは、台湾に行ったことがある人が多そうな印象です。次回行く時は、オードリー・タンの本でも持ってアピールして、台湾に行ったことがない身でもテリトリー感を出していきたいです。

(冷たいお茶のパッケージもおしゃれで、しばらく使い回したくなります)

辛酸なめ子

東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部デ ザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著に、『ヌルラン』(太田出版)、『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後』(PHP研究所)『スピリチュアル系のトリセツ』(平凡社)『愛すべき音大生の生態』(PHP研究所)などがある。

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