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本当は教えたくない福岡物件「状態GOOD!200万で買える伝統の入母屋造りの家」

フクリパ

本当は教えたくない福岡物件「状態GOOD!200万で買える伝統の入母屋造りの家」

「空き家ポリスの本当は教えたくない福岡物件」。「住む予定もないのに、おもしろそうな物件を探して見に行く」ことを趣味とする空き家マニアが、福岡の空き家物件を紹介していきます。 第15回は、「状態GOOD!200万で買える伝統の入母屋造りの家」です。


今回お縄になったのは、こだわり山盛りの古民家物件。
福岡県の東部、築上町にある200万円/5DK/土地532‪㎡のこちら。

築上町の物件は以前も紹介したけど、こんな重厚で立派な古民家が200万で買えちゃうんだから、都会で高い家賃を払って疲弊している諸氏は今すぐリモートワークに切り替えて、築上町に移住してほしい。
 
と、田舎暮らしへの甘い誘惑はこのくらいにして、肝心の物件について見ていこう。

まず見てほしいのは、屋根。

この屋根は「入母屋造り(いりもやづくり)」と言って、お寺やお城なんかでよく見られる格式高い屋根の作り方。
 
形が複雑なのでもちろん手間もお金もかかるんだけど、それが二層構造になってるんだから、建築当時は相当に気合いを入れて作られたに違いない。
もうこれだけで200万の元は取ってるんじゃなかろうか。
 

続いては、鼻血モノの玄関。

建物奥に続く廊下の雰囲気はもちろん味わい深い。
でも、見てほしいのは玄関上部。
画像が切れていて少し見にくくて申し訳ないのだけど、上部にわずかに見える垂れ壁をくり抜いた三つの穴だ。
 
ひとつ目は照明用の穴。
これはもちろん素敵なんだけど、玄関と座敷の二部屋を照らすデュアル照明として機能しているので、必要な理由は分かる。
 
問題は残り二つの穴。
ここは採光も通風も関係ないので、機能的には無理して穴なんて開けなくていい場所。
なのに、わざわざ手間をかけて扇型や角丸の穴をくり抜いてしまうのは「客人を出迎える玄関だからこそ粋なしつらえを施したい」という家主の心意気としか言いようがない。脱帽...。

 
続いて間取りを見てみよう。

一見して際立つのは廊下の長さ。
 
最近の家づくりでは「デッドスペースは極力なくしましょう」という合理的思考で、廊下はもちろん玄関ホールすら無くした家が増えてるけど、そんなことにはお構いなしのストロングスタイルが逆に潔くて爽快。
 
そんな昔ながらの間取りを取り入れつつも、台所の横には昨今流行りのパントリーが用意されていて、昭和から平成・令和にかけた間取りの変遷を現す鏡のようでいとおしい。
 
それからお気付きだろうか。
右下に不可思議な小部屋があることを。。。

廊下にしては幅が広い。部屋としては少々狭い。倉庫としては明るすぎる不思議な作りのこの部屋。
 
空き家になった今となっては、この部屋の使い道は家主のみぞ知るところだけど、角部屋で光もふんだんに入るし、窓辺に腰掛けるスペースも用意されてるし、実はこの家で一番居心地が良さそうなので、この家を買ったあかつきには、日がなここでたそがれながら、使い道を考えたい。
 

そして、極め付けは離れの納屋。 

空き家マニアの弊ポリスですが、空き家の中でも特に納屋が好きでして。
なんで納屋が好きかっていうと、納屋というのは「荷物を保管する」機能に特化した必要最小限の建物で、究極のローコスト建築だと思うからであります。
 
実際、この納屋も余計な装飾が一切なく、母家に比べて簡素なつくりなんだけど、シンプルだからこその美しさがあって、見ていてうっとりするレベル。
 
一部、アルミのサッシが入っていたり、トタンの波板をかぶせてあったり、現代的な材料に置き換わっているので、願わくば建築当初の姿に戻すべく改修して、原始的な美しさを研ぎ澄ませるのが吉。
 

せっかくなので、ざっと室内の様子も紹介しておこう。

床の間付きの立派な客間。なかなか良いコンディション。

玄関入って右側の座敷。障子やガラスでうまく光を取り入れてます。

お風呂は意外に現代的。と思いきや天井は木製でレトロ。

トイレは綺麗で都会人も安心。

ということで、コンディションも良好で重厚な入母屋造りの古民家が200万で手に入るチャンス。
ちょっとした高台で畑を見下ろすロケーションも素敵なので、地方移住を考えている皆さま、この機会にいかがでしょうか。
 
 

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