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原 貴和&富本惣昭「僕らは二人三脚。ここまで積み上げてきたモノ、いっぱいあります!」~ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs不動峰インタビュー

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(左から)原 貴和、富本惣昭

現在、絶賛公演中のミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs不動峰より、大石秀一郎役の原 貴和&菊丸英二役の富本惣昭が登場。絶大な信頼と強い絆で結ばれるダブルスのコンビ=黄金(ゴールデン)ペアとして活躍するふたりの素顔に迫る、独占インタビューをお届け!

ーーお二人が最初にテニミュのステージに立ったのは今年5月の「お披露目会」。いかがでしたか?

:まず会場が広いことに驚きました。「稽古場とは全然違う。大丈夫かなぁ、ちゃんとできるかなぁ」って思いました。お披露目会は昼と夜の2回、公演があったんですけど、昼は特にめちゃくちゃ緊張していました。でも夜はお客様一人ひとりの顔を見られるくらいの余裕も生まれましたし、今振り返るとちゃんと成功できたかなって思っています。

ーーお客様、あたたかかったでしょう?

富本:はいっ!

:ね(笑)。トークもみなさん笑ってくださって……後方席の方の反応も僕らまで伝わってきましたし、なんか、すごくいい空間だなぁって感じていました。

富本:本公演への第一歩、みなさんにどう受け止めてもらえるだろうって、稽古ではみんなでとにかくたくさん考えて、たくさん話し合って。キャラクターとしての自分と、あと、今まで演じてこられた先輩方が積み重ねてきた役のイメージをいかに崩さず、そして自分らしさも出せるかというところはほんっとにたくさん考えて本番に挑みました。

ーーカンパニー内のディスカッションが活発なんですね。

富本:はい。ダンスの振りもお芝居もお互い本当にいろんな意見を出し合って、何度もやり直したり、時には稽古中にずっと話し合ったりすることも……。

:あったね。みんな熱いので。

原 貴和

ーーそういう時のまとめ役は決まってるんですか?

:そうですね。例えば富本くんは……。

富本:富本くん……富本くんっ!? フフフッ(笑)。

:あっ、えっと……いつもは惣ちゃんって呼んでるんですけど……。

富本:うんうんっ!

:じゃあ……ここでも惣ちゃんで(笑)。惣ちゃんはダンスができるので、僕は稽古でも毎回教えてもらっていますし、ステップのタイミングだったり細かいところはいつも惣ちゃんに聞いて確認しています。みんなのダンスリーダー。すごく助かっています。

富本:原ちゃんやみんなが聞いてきてくれることで改めて自分が違っていたところを修正できたりすることもありますし、僕だけじゃなく、みんなから教えてもらうこともたくさんあって! その積み重ねで結果的にどんどんダンスが揃っていくので、やっぱりオープンな話し合いができる空気はいいですよね。

ーー振付の梅棒さんは感情に沿った“物語が感じられる振り”が持ち味です。

富本:結構難しいんですよ〜。僕はラケットを持って踊るのは初めてだったので最初は戸惑いもありました。踊っている間も右手をずっと「グー」にしていて、踊る時に片方の手が自由に使えないのってこんなに大変なのか……と。でもその代わりに自由な左手と体全体を最大限に活かして「HAPPYで〜っす!」って(笑)、菊丸の思いを届けたいなぁって思いました。

ーーダンス表現の新たな比重ですね。

富本:はい、それは大きな発見でした。

:僕は逆にダンスの経験が浅かったので、ラケットを持って踊るのが大変だということにも特に気づかずにやっていますけどね(笑)。

富本:あと、梅棒さんの振りはとても細かいのも特徴だと思っていて……脚本・演出の三浦(香)さんからのダメ出しでよく僕らが指摘されるのが、「ダンスから感じるモノがない」。

富本惣昭

ーー正しい振りで踊るだけでは「足りない」?

富本:そうだと思います。踊っている中にもドラマがある。それを僕らが身体から出すというのはやっぱり難しいです。でもだからこそ挑戦するのが楽しい。難しいからこそ、やってて楽しいんですよね……そう、もう、超楽しいです! テニミュのダンス、楽し〜っ! ハハハッ(爆笑)。

:(笑)。梅棒さんの振付は歌詞と振りの一つひとつがリンクしていて、例えば腕を上げるときはそういう思いを描いた歌詞のところだったりするので気持ちが込めやすいというか、踊りやすいというか。ダンスに込められている物語や感情もしっかりお客様に届くように、と思いながら踊っています。

富本:そして原ちゃんはね、歌がめちゃくちゃ上手いんですよ! みんなも、そして特に僕は歌が苦手なので原ちゃんに丁寧に丁寧に教えてもらって……歌唱指導の先生にもたくさんお世話になっています。でもね、原ちゃんは歌が得意なので、黄金(ゴールデン)ペアの歌も僕はワンフレーズに20分くらいかけて進めているところ、原ちゃんは1、2回やるともうだいたいできてる。

:そんなことないって!

富本:「お待たせしてすみません」って思いながら稽古してました(笑)。

:歌はずっと好きですし、そこはやっぱり自信を持ってやっていきたいところでもあるので……歌パートは「できるぞ」という気持ちでいつも臨んでいますね。でも逆にその分、上手くできないと周りから圧が……。

富本:そうそう。「原ちゃん、どうした??」ってなります(笑)。

:(笑)。でも歌唱指導の先生は発声の仕方から改めて一つひとつ見てくださるので、そこはすごく大きいですね。

ーー好きな歌が、より好きに、より上手になれる。

:スキルが上がっていく実感が嬉しいですし、あとやっぱりカンパニーのみんなの声、いろんな歌声を間近で聴くことで「そういう風に歌うこともできるのか」って発見もたくさんある。出会った表現全部を自分の武器にしていこうと吸収できる環境は楽しいです。

ーーまさに黄金(ゴールデン)ペア。お互い得意が違っているからこそさらに支え合える。さすがのコンビネーションです。

原・富本:はい!

(左から)原 貴和、富本惣昭

ーーではお互いの印象は? 

富本:ふたりの絆、ここまで積み上げてきたモノはたくさんあります。

:うん。すごく仲良くできているのが嬉しいです。惣ちゃんは……とにかくかわいい(笑)。

富本:ハハハハッ(笑)。

:でも意外にしっかり者で助けられることも多く、頼れる存在です。僕は歌を教え、惣ちゃんにはダンスを教えてもらったり……まさに二人三脚。本当にいつも一緒にいますね。

富本:いますね。僕にとって原ちゃんは頼れる兄貴ですね。常に支えてくれる存在だし、モチベーションが下がりそうになった時に上げてくれるのも原ちゃんなんです。

ーー不動峰戦は試合もありますね。ダブルス1、大石・菊丸vs内村・森戦。

富本:限られた試合時間の中ではあるけれど、やっぱり黄金(ゴールデン)ペアの仲の良さを伝えたい! 二人の歌もありますし……試合は雨の中で行われるんですけど、雨でもテニスはこんなに楽しいぜ! っていう姿を見てもらえたら。「雨の中で試合を楽しむ。これが僕の菊丸です!」っていう気持ちで、全身でキャラクターの魅力を伝えていきたい。

:うん。黄金(ゴールデン)ペアとしては、雨の中、どれだけ自分たちがキラキラ輝けるか。そしてその姿をみなさんに見せることができるかっていうのがやっぱり一番の見所じゃないかな。

富本:あの、内村・森とは試合じゃないところでも意外と絡んでいたりするんですよ。試合前のナンバーでのダンスのフォーメーションとかでも──。

富本惣昭

:ああ〜、確かに。

富本:密かに意識しあってる感じが出てたりするのも面白い。細かいところですけど、そういう「あ、ちょっと絡んでる!」みたいなところも発見してもらいたいですね。

:そうだね。ダンスの中で彼らと並ぶ瞬間は、他の不動峰メンバーと近づくときとはまたちょっと違う気持ち、「これからこの人たちと戦うんだ」っていう意識を持ちながら踊っています。多分彼らも同じ気持ちだと思います……確かにダンスの中に潜ませた感情みたいなこともお客様に見て感じてもらえたらさらに楽しんでいただけると思います。僕らも嬉しいですし。

ーーご自身のキャラクターについてはどう捉えていますか?

:大石は副部長で青学(せいがく)の母。手塚部長は父ですね。だから「サポートする」「支える」ということは常に意識しています。稽古では支えてもらうことも多いですけど、本番に入ったらお芝居もダンスも、周りを見て、みんなちゃんとできているかなっていう親目線で見ることを意識していきたい。稽古の序盤はやっぱり「自分で精一杯だな」って思っていたんですけど、振りやセリフが入ってきてキャラクターのことを深く考えるようになれたら自然に「大石は周りを見て、気づいたことはすぐ言う。そういうキャラクターなんだな」ってわかって、おのずと広い視野でいられるようになってきました。キャラクターから教わることは多いですね。あとは常に笑顔でいることを意識しているのと、黄金(ゴールデン)ペアの英二を「よしよし」っていう気持ちで……。

富本:(爆笑)。

:「アクロバットも安全第一で頼むよ」っていうね(笑)、そういう保護者的な意識でやっていこうと思っています。やっぱり一番意識しているのは英二との関係性ですね。キャラクターの気持ちになればなるほど、見えてくるモノやできるコトが増えて自分自身もスキルアップできている……と思えるようになっています。

富本:僕は菊丸としてただひたすらにわがままを突き通そうかなと思っています(笑)。菊丸はひたすら明るいし、へこむ時はへこむし……まぁ、気分屋なんですけど、とても素直な子。しかも真剣になるときはめちゃくちゃ集中してカッコ良かったりもしますから、そこのメリハリは難しいけれど、キャラクターの魅力としてもしっかり見せたいなと思います。試合がない時のベンチワークではもうひたすら応援して。でも、疲れたらすぐ応援やめちゃうんだろうな。エヘヘ(笑)。

:(笑)。

富本:不動峰戦の菊丸はとにかく元気に。本公演でみなさんにお会いする一発目なので、とにかく菊丸らしさを全開に出していければなぁと思っています。

ーー青学(せいがく)全体の見せどころもぜひ。

:やっぱり「明るさ」ですね。1年トリオからレギュラー陣までチーム内で本当にファミリーっていう空気感でみんな仲良くやっています。先輩から見た後輩、後輩から見た先輩っていうそれぞれの視点で相手を思ったり……お互いに教えられることも多いですし、そこが励みになって一人ひとりが頑張れる。そういう素敵なチームです。

原 貴和

富本:青学(せいがく)はチームのスローガンがあって、それが「笑」。「わらい」。とにかくひたすら笑う。「楽しさ」を全力でみなさんに届けたいって意味で、稽古中も……もちろん真剣なんですけど、やっぱり何事も笑いあって乗り切る。楽しみながら日々を乗り切れているっていうのが僕ら。明るくて、キラキラした色で輝いているのが青学(せいがく)なのかなって思います。

:(頷く)。反省する時はしっかりシビアに。でも終われば笑顔で「また明日」。

富本:絶えないですねぇ。僕らの笑顔は。

ーー笑顔いっぱいの青学(せいがく)、いいですね!

原・富本:(笑顔)。

ーーそれでは最後に改めてお客様へメッセージをお願いします。

富本:僕は舞台が初めてなので超緊張しています。日々勉強の連続です。学んで学んで学んで……自分でも自分が成長しているのが感じられるくらい変わっていけているのが楽しいです。ホント、楽しい毎日をみんなと過ごせているなぁ。本番に向けて高め合っているこの感じも楽しいし、なんかもう……「た・の・し・い・です。楽しい!!!」気持ちはもうこの一言。この楽しい気持ちを共に感じ、味わってくださいね!

:ホント、楽しい毎日です。本番では観てくださるみなさんを裏切らないよう、一人ひとりのキャラクターをしっかり見せつつ、青学(せいがく)の良さ、不動峰の良さ、それぞれの良さを伝えていきたい。そして何よりも全力で最後まで走り抜けることが大事なので……青学(せいがく)で決めた「笑」というテーマを貫き、みんなで笑って笑って。大千秋楽まで「笑」のパワーをどんどんアップさせ、キラキラ戦うその姿を観ていてほしいなって思います。

富本:本番では約3時間というみなさんの貴重な時間をいただく分、ほんっとに素敵な舞台をお届けしたい。「テニミュを観て楽しかった」って思ってもらえるように……ぜひ一緒に楽しみましょう!

:楽しみましょう!

(左から)原 貴和、富本惣昭

取材・文=横澤由香   撮影=鈴木久美子

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