【ライブレポート】小片リサ「faith in words」東京・I’M A SHOWで開催
小片リサが4月5日に「LIVEfaith in words」を東京・I’M A SHOWで開催した。今回、4月4日に「LIVE echo in words」と題したライブを行い、5日に本公演とカバーライブ「LIVE SESSION the Quiet Home」の計3本のライブを行った。
2日間で3つの異なるライブを行ったことも大きな試みと言えるが、やはり注目したいのは初めてのバンド編成でのライブだということ。ピアノ・はだみゆ(初日は伊藤詩織)、ベース・岩崎なおみ、ドラム・オータケハヤトが小片の楽曲世界を豊かな音と表現で、新鮮さも感じさせながら作り上げていった。
メッセージが綴られたオープニングムービーでスタート。映画のような質感の映像で、その時点で小片の独特な世界観へと引き込まれていく。バンドメンバー、そして上が黒、下は白いチュールのロングスカートのモノトーンの印象の小片がステージに登場し、未音源化の楽曲「ワンダラー」で本編が始まった。続いて、1st EP「どっち」の表題曲「どっち」を河や船の映像に合わせて、「映画の趣味が合うだけ」を歌唱。
【写真】4月5日に「LIVEfaith in words」を東京・I’M A SHOWで開催した小片リサ(全2枚)
3曲を歌い終わったところで、「みなさん、こんにちは。小片リサです。よろしくお願いします」とあいさつし、「今回は『LIVE faith in words』ということで、歌、音楽を通して、みなさんに言葉を伝えていけたら。そしてみなさんと一緒に通じ合えたらいいなというコンセプトをもとに作ってきました。ぜひ最後まで一緒に楽しんで、そしてしっかりと受け取っていただけたら嬉しいなと思います」と、ライブのコンセプトなどを伝えた。
序盤を振り返ってみると、小片の言葉の通り、歌唱する楽曲のイメージに合わせて、スクリーンに映像が流れ、同時に歌詞も映し出されいく。言葉を伝える。その想い、意図がしっかりとステージ演出にも反映されていた。その後も「Umbrella」や「散歩道」を楽曲の世界観をうまく表現した映像と共に披露。
中盤のMCでは、バンドメンバーを紹介し、「私は初めてバンド編成でのライブをやるので、リハーサルとか準備を進めていく中でも、すごくドキドキワクワク、『どんなふうになるのかな』って、みなさんと一緒にお話をしながらやってきました。これまでの人生で、ライブの数を重ねてきましたけど、生の楽器でライブをやるのは数が少なくて。どちらにも良さはあると思うんですけど、いつもとは違う音の響きがあるように感じて、それがすごく私は心地いいなと思いながらやっています」と初のバンド編成について自身の思いも語った。
そして「今日はこのメンバーで、歴代のいろんな楽曲たちを、このライブならではのアレンジでお届けできることががすごく私は嬉しいなと感じていて、みなさんにもいろんな発見をしていただけるライブになるんじゃないかと思っておりますので、そんなところも楽しんでもらえると嬉しいです」と呼びかけて、後半戦へ。
後半は2025年12月にリリースした「ラムネ」から始まり、情熱的な「ちいさな世界」、ゲーム画面のような映像と共にリズミカルな「パラレルファンタジア」、さらに「ムーンナイト・シークレット」などでいろんな景色を見せてくれた。
いよいよ終盤というところで「告知をさせてください」と言って、秋のライブを発表した。「小片リサ LIVE Gleam」というタイトルで、9月20日(日)に東京・恵比寿The Garden Hall、11月3日(火・祝)に大阪GORILLA HALLで単独を行うことが決定した。単独ライブとしては自身最大規模の会場でのライブとなる。「ステージもちょっと大きなサイズになります。今、まだライブをやっているところではありますが、『次、どんな感じにするかな?』というのをすでに考え始めていてドキドキワクワクしております」と次のライブへの期待を煽った。
さらに「4月15日にニューシングル、『レプリカ』をデジタルシングルとしてリリースします。また新たな楽曲を皆さまにお届けできるのはとても嬉しいなと思っています」と、新曲の配信リリースも告知。「どんな感じの楽曲を皆さんに届けたらいいのかなって常に考えています。『こんな感じの曲を歌っている人なのかな』って、皆さんがそれぞれイメージしていたりするのかなって思うんですけど、私としては、自分の好きなものもそうだし、ちょっとやってみたいなっていうのがあったり、その時の思いつきだったり、たくさん、いろんなタイプの曲をお届けしたいなとすごく思っています」と、楽曲制作、曲作りについての自身の考えを伝えた。
「1曲目の『ワンダラー』もそうだし、「the starry city」もまだリリースしてませんが、作詞・作曲は日々励んでおります。なので、こうやって一つ形になると嬉しいですし、ライブにお集まりいただいた皆さんに曲をお届けできるのはありがたい環境だなというふうにも思っています」と、ライブで新旧楽曲を披露できる嬉しさも語った。そして、新曲「レプリカ」、「Actress」を歌唱し、本編が終了。
アンコールは、ライブグッズのTシャツに着替えて登場。こだわりのグッズを紹介する中にライブ会場限定販売のレアなCDも。そしてMCでは「ものづくりを日々頑張っております」と、再び楽曲制作や映像などのクリエイティヴな活動について触れ、「そういうこと(ものづくり)を当たり前にしたい」という気持ちも伝え、「私にとって、いろんなことがプラスされていくという日々がすごく嬉しい」と、制作を含め、しっかりと前に進めていることへの自信が伺えた。
ラストは、「裸のMew」。全16曲それぞれにストーリーがあり、それを歌、サウンド、映像で伝えていく。小片がやりたかったライブの形が一つ見せられたライブだったのではないだろうか。次は秋のライブ。きっと新しい曲も増えて、今回とは違うストーリーを見せてくれるはずだ。
<セットリスト>
M00:Overture
M01:ワンダラー
M02:どっち
M03:映画の趣味が合うだけ
M04:the starry city
M05:薄明
M06:Umbrella
M07:あかとき
M08:散歩道
M09:ラムネ
M10:ちいさな世界
M11:パラレルファンタジア
M12:ムーンナイト・シークレット
M13:君はスターゲイザー
M14:レプリカ
M15:Actress
(アンコール)
M16:裸のMew
「Gleam」開催決定
2026/9/20(日)恵比寿The Garden Hall open 16:00/start 17:00
2026/11/3(火・祝)大阪GORILLA HALL open 16:00/start 17:00
TEXT:田中隆信