【横浜市戸塚区】戸塚高吹奏楽部 東関東で9年ぶり金賞 122人が力合わせ
市立戸塚高校の校吹奏楽部がこのほど、東関東吹奏楽コンクールに出場し、9年ぶりの金賞を受賞した。顧問の田澤真一教諭は「チームワークの良い部員たち。持っている力は出しきれた」と称えた。
同部は東関東大会の常連校で、過去10年でも9度出場している。だが昨年は県大会で金賞を受賞するも代表には選ばれず、「今年こそはという思いがあった」と部長の清水日葵さん(3年・打楽器)は明かす。
122人の部員が所属する同部のうち、コンクールに出場できるのは55人。必然的に部内の競争は厳しくなるが、「部員みんながよく話し合いをして、よく考えていた。それが演奏にもつながったはず」と田澤教諭は振り返る。
届かぬ悔しさも
今年のメンバーの目標は「全国」。それゆえ、今回の大会結果には複雑な思いもある。「9年ぶりの金賞はうれしい。けれど、届かなかった悔しさもある」と清水部長。小学生の頃からマーチングを始めたという清水さんは、全国大会という夢を叶えられなかったことに涙があふれたという。
田澤教諭は「みんなが口だけじゃなく、本気で全国を目指していた証。悔しがって終われたのは満足しないチームだからこそ」と語った。
大学でも音楽を続ける予定という清水さんは「全国の夢はいずれ指導者になって実現できたら」と笑顔を見せた。