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【横須賀市】「プリンス・オブ・ウェールズ」など英空母打撃群3隻が横須賀本港に寄港 4年ぶり2度目 受け止め様々

タウンニュース

横須賀本港に寄港中の英空母打撃群の駆逐艦「ドーントレス」とノルウェー海軍のフリゲート艦「ロアール・アムンセン」(奥)

英空母の「プリンス・オブ・ウェールズ」を旗艦とする英空母打撃群3隻が8月12日から横須賀本港に寄港している。同国の打撃群の寄港は2021年9月の「クイーン・エリザベス」に続き2度目で、日英安保・防衛協力強化などの狙い。同艦は12日午前に米海軍横須賀基地に、打撃群を構成する英海軍の駆逐艦「ドーントレス」と、初来日となったノルウェー海軍のフリゲート艦「ロアール・アムンセン」は海上自衛隊横須賀基地に接岸した。

プリンス・オブ・ウェールズは同盟国との8カ月間にわたる合同演習のため、今年4月下旬に英南部ポーツマスを出港。横須賀本入港の直前まで海自や米海軍、オーストラリア海軍など5カ国との共同演習を実施していた。

同艦は全長284mで乗員約1500人、満載排水量は約6万7千tと、クイーン・エリザベスに並び、英海軍でも指折りの大きさを誇る軍艦とされる。英空軍のステルス戦闘機「F─35B」などの搭載が可能だ。

今年6月に防衛省・外務省から寄港に関する説明を受けた上地克明横須賀市長は「今回の英空母打撃群の横須賀への寄港については、我が国を取り巻く安全保障環境が格段に速いスピードで厳しさと不確実性を増している中で、地域の平和と安定のためには、ある意味必然的なことなのではないかと考えている」と述べた。

防衛省によると同艦は8月28日(木)まで横須賀に、その後、東京国際クルーズターミナル(東京都江東区)に9月2日(火)まで寄港する予定。ほか2艦は同日まで横須賀に停泊する。

混在する市民感情

迫力ある巨艦の姿を一目見ようと、全景を眺められる市内の公園などにはカメラを構える人々の姿も見られる。また、横須賀本港の日米艦船観光ツアー「YOKOSUKA軍港めぐり」では連日盛況を見せており、注目度の高さが伺える。

一方で8月11日には、反基地などを訴える複数の団体が入港に抗議する声明を発表。翌日のウェールズ入港時には、市民団体「ヨコスカ平和船団」が基地の機能拡大などに抗議するとして、洋上にボートを浮かべ、寄港反対を主張した。

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