サッカーのスルガカップU-18静岡県リーグ2025が開幕!聖隷クリストファーが2−1で浜名との西部勢対決に勝利
サッカーのスルガカップU-18静岡県リーグ2025が3月15日、開幕した。Aリーグは1年でのプリンスリーグ返り咲きを狙う浜名と、Bリーグから昇格してきた聖隷クリストファーが激突。西部の実力校同士の対戦は聖隷が2−1で競り勝った。
U−18県リーグはこれまで4月開幕だったが、夏場の試合を避けるために3月からのスタートとなった。
昇格組の聖隷、MF杉本旬が決勝点
<県Aリーグ 聖隷ク 2(2−0、0−1)1 浜名>
3年ぶりにAリーグに復帰した聖隷クリストファーが西部のライバル校を撃破して白星発進した。勝利の立役者は2ゴールに絡んだトップ下の杉本旬(ジュビロ磐田U-15出身)だ。
前半21分、相手DFと競り合いながらゴール正面に走り込んでクロスを呼び込み、相手のオウンゴールを誘発。
決勝点となる2点目が生まれたのは1点リードで迎えた前半42分だった。クロスのこぼれ球が目の前に転がってくると、素早く反応。正面から思い切りよく左足を振り抜き、強烈なシュートを突き刺した。
「攻守で走り回って、どんどん相手の背後を突くのがチームの狙いでした。ゴールに結びつけられたので良かったです」
聖隷クリストファーといえば「ハードワーク」が持ち味。11人全員がひたむきにピッチを駆け回り、全員攻撃全員守備で活路を見出すのが伝統のスタイルだ。
この日も全員がシンプルなプレーを徹底した。4−3−3の真ん中のポジションを担う杉本もボールをこねるプレーは封印し、2列目から背後に抜け出す動きでゴールを狙い続けた。
1月の新人戦県大会は2回戦で藤枝明誠に1−3で敗れた。「攻撃と守備の切り替えが遅く、自分たちは球際も弱かった」。以来、チームの約束事は「1人1人が対人で入れ替わらないこと」。目の前の敵に絶対に負けないことを、それぞれが意識して戦っている。
今季の目標を問うと、杉本からは控えめな言葉が返ってきた。
「プリンスリーグ昇格は自分たちの能力からして難しい(笑)チームの中では『死ぬ気でAリーグに残留しよう』と言っています。攻撃面は決めるべきところでしっかり決め切ること。守備面は全員でハードワークすることが課題です」
リーグ戦は12月までの長丁場。優勝候補の浜名から奪った貴重な勝ち点3を自信につなげられるか。