ジュビロ磐田の0−5大敗にペナルティ・ヒデも番記者も「今回は厳しく伝えていかないと」
SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」で、静岡新聞運動部のジュビロ磐田担当、名倉正和記者が最近のチーム状況を報告しました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと鬼頭里枝さん(2024年7月16日放送)
鬼頭:7月13日、ジュビロ磐田はアウエーで湘南ベルマーレと対戦しました。下位チーム相手で絶対に負けられない戦いだったんですが、なんと0対5で敗れてしまったと。20分、ペナルティエリアでリカルドグラッサ選手が湘南のルキアン選手を倒してしまってレッドカード、一発退場。
ヒデ:まあ、完全につかんではいましたけどね。
名倉:その前にルキアン選手がグラッサ選手のユニフォームを引っ張ってというやり取りもありましたよね。
ヒデ:あまり言いたくないけど、ジャッジも少し違和感がありましたよね。現場はどんな感じでしたか。
名倉:横内監督は審判とコミュニケーションして、一切ジャッジのせいにはしていなかったですけど、やっぱり思うところはあったのでは。ぶっちゃけあの一点でガラッと変わってしまいましたからね。
鬼頭:このPKをルキアン選手が決めて、まずは0対1と先制を許してしまいました。さらに38分にゴールを許して0対2。さらには、また44分、ルキアン選手にゴールを許して前半で0対3。
名倉:現場は本当に蒸し暑くて、この中で数的不利っていうのは本当にしんどい。2点目は自陣でボールを失って中央を崩されて。3点目はルキアンにきれいな連携からワンツーで。やっぱり1人少ないと、これだけガタガタになっちゃうのかっていう。
ヒデ:そうですけど、それでも勝ってきたチームっていうのはもちろんあるじゃないですか。僕は、唯一のJ1チームだからこそ、ちょっと今回の0対5は厳しく伝えていかなきゃいけないなと思ってて。
名倉:そうですね。言い訳できないですよね。
ヒデ:やっぱりJ1で上を目指すチームが1人少ないから0対5っていうのは、ちょっとこれいかんぞとは思いますけど。
名倉:1人少なくなる前からだいぶ押し込まれてましたので、仮に90分で11対11で戦ってもどうだったのかなっていう感じはします。
やっぱりちょっとジャーメイン選手とペイショット選手へのロングボールで、単調になってるなと。そこに長いボールを入れても2列目が拾いきれない。そうすると、どうしても押し込まれちゃう形になって。
一人かわしても次で…
鬼頭:そして後半7分にも、ゴール前でクリアしたボールをルキアン選手にまた決められて0対4。これでルキアン選手はハットトリック。さらに最後、30分にも決められて0対5。0対4の時点で気持ちが切れてる感じがちょっとね。
ヒデ:すっきりしないねえ。
名倉:選手としてはもちろん走り切ったとは思うんですけど。
ヒデ:やっぱり退場でプランは崩れたと思うんですけど、その後は1人少ない戦い方をしていたんですか。
名倉:後半ペイショット選手を下げて、裏への抜け出しができるジャーメイン選手を入れたんですけど、やっぱりどうしても単騎になってしまって、そこへのフォローがなく、1人かわしても次で潰されてしまう。波状攻撃ができませんでした。
ヒデ:まさに気持ちもあったんじゃないかなあ、ちょっと。
名倉:あまり言いたくないですが、磐田は6失点がクラブワースト失点。それはとにかく避けてほしいと思っていました。2年前に6失点した時は、その後に監督が解任され、立て直しもできませんでした。
ヒデ:本当に悔しい。もう気持ちをしっかり切り替えてやるしかない。
「悪魔の左足」が加入
鬼頭:GK川島選手は負傷欠場されてます。何か情報は入ってますか。
名倉:左足を負傷したようなんですけど、監督は最低でも1ヶ月近くはかかりそうだと。代役の杉本選手は本当に真面目で、かわいがられている選手ですが、これから経験を積んでいかないと。
鬼頭:今シーズン常葉大学からジュビロに加入しまして栃木SCに育成型期限付き移籍していたGK中島佳太郎選手のジュビロ復帰が発表されました。
名倉:杉本選手と同期の選手になるんですが、先に杉本選手がプロデビューしたので、杉本選手へのライバル心を持っています。同じ磐田ユースの出身なんです。栃木での出番はなかったんですが、関係者に聞くと一番栃木で練習していたと伝わってくるぐらい練習熱心な選手だと聞いています。
鬼頭:さらにイスラエル人DFハッサンヒロ選手の加入も発表されました。
名倉:そうですね。188センチの大型センターバックで、磐田にとっては待望の選手。アラビア語を話すらしくて、普段のコミュニケーションで必要な英語を勉強しているそうです。先日取材をお願いしたんですけど、もうちょっと英語を勉強してから答えたいと、真面目な性格です。
鬼頭:さらにセレッソ大阪からジョルディ・クルークス選手の加入も。
名倉:福岡とセレッソにいたことがある選手で、待望の「J1で実績がある選手」の加入です。サイドアタッカーで「悪魔の左足」と言われていて、鋭いカットインから磐田も何回もきりきり舞いさせられてきました。
ヒデ:では、本当にここからですね。気持ちを変えて。
次節のホーム京都戦で負けると…
鬼頭:7月20日はホームで京都サンガFCと対戦します。現在ジュビロは勝ち点24で16位、京都は勝ち点22で19位。考えたくないですが、この試合に万が一負けてしまうと、一気に自動降格圏内に入っていきます。
名倉:ここは本当にシックスポイントゲーム。絶対に負けられないですね。鬼頭さんがおっしゃったように、負けると19位まで下がってしまう可能性があります。
鬼頭:今年は18、19、20位の3チームは自動でJ2に落ちます。どうしますか。
名倉:前回対戦は3対0で勝っています。京都とはかみ合わせは悪くないと思いますね。相手はすごいハードワークしてくるチームなんですが、注目は前回対戦でも1ゴール1アシストしたサイドバックの西久保選手。
湘南戦では後半からピッチに入ったんですが、劣勢の中でも得意のエアバトルでだいぶ頑張ってました。
ヒデ:その4日後にスタッド・ランスと戦うんですね。ターンオーバーだったり、いろいろ試してみていいかなと思うんですけど。
名倉:磐田の若手選手にとっては本当にヨーロッパのクラブを身近に感じる良い機会ですよね。中断期間に腕を試す貴重な試合だなと思います。月間ベストゴール賞を受賞した古川選手のドリブルがスタッド・ランス相手にどれだけ通用するかとか、見てみたいですよね。
ヒデ:気分転換みたいなものも大事ですからね。
鬼頭:ヨーロッパのチームの方が「古川いいね」ってなったら…。