ドキュメンタリー映画『≒草間彌生 わたし大好き』の追悼上映が急遽決定 10月2日(金)より全国順次公開
2026年8月14日に逝去された(8月27日に公式発表)草間彌生を偲び、草間の日常と創作活動に密着したドキュメンタリー映画『≒草間彌生 わたし大好き』(2008年・松本貴子監督)の追悼上映が決定した。2026年10月2日(金)より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺をはじめ、全国各地で順次公開される。
草間の芸術的魅力は、幼少期から精神的苦悩や幻覚体験を直接エネルギーへ昇華させた圧倒的な表現力だろう。ポップさと背中合わせにある切実な芸術への情熱が、世代や国境を越えて多くの人々を惹き続けてきた。
本作の松本貴子監督は、1995年に草間と出会って以来、数多くの映像作品を共に制作してきた。本作は世界の美術界を疾走する草間を、1年半もの間追い続けた渾身のドキュメンタリー映画である。アーカイブ映像を中心とした作品とは異なり、草間の生身の言葉や息遣いがそのまま収められているのが本作の大きな特徴である。「生」と「死」と「愛」のせめぎ合いの中から湧きあがる草間芸術の真髄を、カメラは時に静かに、時に饒舌に記録している。自らを天才と自負する揺るぎ無き自信、作品に挑むときの凛とした精神の高みだけでなく、日常の佇まいに見え隠れする人間味あふれるチャーミングな表情や仕草など、映像の一つひとつが解き明かす草間ワールドは「永遠に見続けていても決して飽きることがない」魅力に溢れている。
本作は2008年にシネマライズ(渋谷)で封切られスマッシュヒットを記録したが、今回の追悼上映は「ぜひ映画館の暗闇と大スクリーンで体感していただきたい」という監督の強い思いから実現した。草間が作品に込めた、ほとばしる生命力と圧倒的な色彩のエネルギー。そして、栗コーダーカルテットによる体温を感じる温かい音楽。ファンの方々はもちろん、初めて草間さんの素顔に触れる方にとっても、同じ空間で観客が心を共にし、草間彌生という偉大な芸術家の生きた証を深く胸に刻む貴重な機会になることだろう。
【松本貴子監督からのコメント】
草間さんに初めて完成した映画を見せた時のことを、今も鮮明に覚えています。心臓が飛び出しそうな緊張感の中、草間さんの口から「感動しました」という言葉を聞いた瞬間の喜び。今となっては宝物のような時間です。私は、草間さんが生涯をかけて作った最高傑作は、草間彌生自身ではないかと思っています。その唯一無二の存在である草間さんをこの映画の中にギュッと閉じ込めました。今はもう直接会うことが出来ない草間さんに、どうぞスクリーンで会ってください。
<映画を観て下さる方々へ 草間彌生からのメッセージ>
私の足跡を記録してそれを映画にして下さった映像スタッフの方々に感謝で一杯である。永久にこの映画は人々に感動を与えつづけるだろう。
みなさん、私と一緒にすばらしい人生を発見しつつ足音も高く生と死を携えて人の世の美しさに身を埋めたい。
人の世はすばらしい。
芸術もものすごく感動にみちている。
永遠に輝いた人生を高らかに歌い上げよう。
いつも、いつも、“わたし大好き”。
(詩「わたし大好き」より抜粋)
『≒草間彌生 わたし大好き』
出演:草間彌生
監督:松本貴子
撮影:馬場宏子
編集:藤井康之
スチール:川崎陽子
音楽:栗コーダーカルテット
プロデューサー:井瀧誠司/清水貴史
製作総指揮:榎本寛治
英題:NEAR EQUAL KUSAMA YAYOI I Adore Myself
2008年/日本/102分
配給:ぴけプロダクション株式会社
配給協力・宣伝:Playtime
(c) Pike Production inc. (c)YAYOI KUSAMA