バズ監督「みんなのアイドル」ビックリ仰天エピソード!
『プアン/友だちと呼ばせて』公開記念舞台挨拶に登場!
カナダ・モントリオールで開催中の第25回ファンタジア国際映画祭アジア映画部門で観客賞銅賞を受賞した『プアン/友だちと呼ばせて』のトークイベントが8月6日都内で行われ、バズ・プーンピリヤ監督と映画評論家の森直人が登壇した。
プーンピリヤ監督は日本映画にも造詣があるようで「是枝裕和監督は私が映画監督になりたいと思っていた時に影響を受けたアイドルのような存在。しかも彼の映画『誰も知らない』は私の人生の一部を変えました。素晴らしい映画とは最後まで心に残るものであり、素晴らしい芸術であると思わせてくれたからです。この場をお借りして是枝監督には感謝を伝えたいです」とリスペクトしていた。
森から製作総指揮を務めたウォン・カーウァイとのコラボレーションについて聞かれたバズ監督は「1990年代の映画を観て育った世代にとって、ウォン・カーウァイはみんなのアイドル。だから『一緒に仕事をしよう!』と言われたときは『夢ではないか?』と思ったくらい」とビックリ仰天。およそ1年半に渡る脚本の修正作業を共に行ったそうで「彼の考え方や映画製作についても学び、まるで彼が先生で僕が生徒の映画学校で学んでいる気分でした」と共同作業の様子を回想した。
元カノに会いに行くというストーリーラインを思いついたとき、ウォン・カーウァイからはあるミッションを与えられたという。それは「本当に自分の元カノを訪ねてインタビューする」というもの。バズ監督は「過去の出来事は一体何だったのか?自分の間違いは何だったのか?を明確にする狙いがあったわけですが…。しかし実際に自分の元カノに取材するというのは、想像以上のチャレンジでした」と苦笑いだった。
最後にプーンピリヤ監督は「ここ数年パンデミックで大変ではありますが、このように皆さんと再会できて、日本でこの場所に立てていることは自分にとって意味のあることです。皆さんも私のように人生をエンジョイしていきましょう!」と呼び掛けていた。
映画『プアン/友だちと呼ばせて』
あらすじ・ストーリー
NYでバーを経営するボスのもとに、タイで暮らすウードから数年ぶりに電話が入る。白血病で余命宣告を受けたので、最期の頼みを聞いてほしいというのだ。
タイに駆けつけたボスが頼まれたのは、元恋人たちを訪ねる旅の運転手。カーステレオから流れる思い出の曲が、二人がまだ親友だった頃の記憶を呼びさます。忘れられなかった恋への心残りに決着をつけたウードを、ボスがオリジナルカクテルで祝い、旅を仕上げるはずだった。
だが、ウードがボスの過去も未来も書き換える〈ある秘密〉を打ち明ける──。
監督:バズ・プーンピリヤ『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』
製作総指揮:ウォン・カーウァイ『花様年華』『恋する惑星』
脚本:バズ・プーンピリヤ、ノタポン・ブンプラコープ、ブァンソイ・アックソーンサワーン
出演:トー・タナポップ アイス・ナッタラット プローイ・ホーワン ヌン・シラパン ヴィオーレット・ウォーティア AND オークベープ・チュティモン
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配給:ギャガ
HP:gaga.ne.jp/puan