梅雨のむくみには水分補給とカリウムが豊富に含まれたきのこと大豆がおすすめ!
野村邦丸がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・毎週月曜から木曜9時~13時)内で火曜日の11時半ごろから放送されている「ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」。きのこを食べて体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴く。
今週は、『本郷赤門前クリニック』院長で、医学博士の吉田たかよし先生に「梅雨どきのむくみ」というテーマで話を伺った。
梅雨の時期にむくみやすいのは、自律神経の乱れ。気圧の低い日が続いたり、気温の寒暖差によって自律神経のバランスが崩れてしまうことが一因だという。では、むくみの改善には何をしたら良いのか…。
野村邦丸「自律神経の乱れが一因ということは分かったんですけど、この梅雨時のむくみを改善するにはどうしたらいいですか?」
吉田たかよし「適度な水分摂取と、汗をかくのがいいんですけど、ふくらはぎのマッサージ。これをお勧めしたいです。やり方は、両手でふくらはぎをつかんで、老廃物を絞り出すイメージで足首からふくらはぎの真ん中あたりまで、下から上にさすり上げるようにして数回繰り返していただきたいんです」
邦丸「ふくらはぎのマッサージ今やってるんですけど、気持ちいいですね」
吉田「そうでしょうね。それは靭帯がマッサージを求めているってことなんです」
邦丸「そうなんだ。むくみ対策には日頃の食事。これも大切になってきますか」
吉田「大事ですね。おいしくて栄養バランスの整った食事で体の内側からケアすることが必要なんですけど、むくみの改善におすすめの食材がきのこなんです。きのこにはむくみの改善に効果があるカリウムが豊富に含まれているんです。カリウムには利尿作用がありまして体内のナトリウム。塩分の排出を助ける作用がありまして、水分や老廃物を尿として排出してくれますので、むくみの改善につながるわけなんですよね」
邦丸「きのこに含まれるカリウム。これ、大事ですな」
吉田「大事ですね。さらに、きのこは食物繊維も豊富ですので、腸内環境を整えてくれる働きもあるんです。多くの免疫細胞が集まっている腸の環境を整えることは自律神経を整えることにつながりまして、これによって体液の滞りとか、体温の定価を予防して、血流を促して、むくみの改善にもつながるわけなんです。きのこに豊富な食物繊維は便の傘を増やして腸の老廃物の排出を促したり、善玉菌のエサになって善玉菌を育てて増やす。こういったことで腸内環境を整える働きがあるんです。また、きのこはうま味も豊富ですので、いろんな料理に馴染んでくれますよね。日頃の料理にきのこを加えるだけで、おいしく簡単にむくみをケアしたいですね」
邦丸「先生自らきのこ料理作ってますよね。何か最後に一言おすすめメニューも含めて、お願いできますか?」
吉田「そうですね。カリウムは水に溶ける性質がありますので、効率的にカリウムを摂取するには、きのこを茹でるよりも、蒸したり、電気で調理したり、煮汁も一緒にとれるスープなんかにするといいんです。私のおすすめは、豆腐と舞茸のお吸い物。実は、大豆もカリウム多くて、しかも、高タンパクですよね。血液の中で、むくみおさえるアルブミンの材料になってくれるので、むくみ対策にはきのこととっても相性が良いんですけど、あとエリンギを薄くカットしてフライパンで炒めて、冷ややっこに乗せるのもおいしいしむくみの対策にもいいですね」