自慢の機体ふわり 中学科学部員らが大会
科学部に所属する中学生が手作りした機体の滞空時間を競う「第32回ゴム動力飛行体大会」が23日、辻堂海浜公園で開かれた。藤沢市中学校科学部顧問会の主催。科学遊びを指導する「NPO法人おもしろ科学たんけん工房」が部品作りから制作、飛ばし方、修理まで全面的にサポートした。
今年は14校から約150人が参加。微風が吹いた当日、生徒が工夫を凝らした自慢の機体が上昇気流をとらえると、夏空に高く舞い上がった。
結果は六会中が「自作」「市販」「総合」でいずれも優勝した。ユニークな機体に贈られる「アイディア賞」に選ばれたのは藤ヶ岡中3年の榎本悠杏さん。ドイツの航空パイオニアの一人であるオットー・リリエンタールの機体を再現。「とても繊細なもの。きれいに作れて良かった」と笑みを浮かべた。最も飛行時間が長かった「飛んだで賞」には湘南台中2年の古宮匠晴さんが輝いた。
顧問会顧問長の桐山雄三教諭(第一中)は「最近では女子も増えた。大会が部活動の目標になり、多くの子が参加してもらえれば」と話した。