低血圧=健康な身体ではない!? 降圧剤と病気にまつわる誤解とは【薬なし減塩なし!1日1分で血圧は下がる】
あなたが降圧剤を飲み続ける理由とは?
みなさんが降圧剤を飲み続けるのは、「薬を飲まずに放っておくと、死に至るかもしれない」という恐怖心があるからでしょう。
2002年、医学雑誌『ランセット』が血圧と心臓や脳の関係についての大規模な調査結果を発表しました。それによると、血圧が高くなるにつれ、冠動脈疾患や脳卒中による死亡リスクが高くなることがわかりました。また日本での調査でも血圧の低い人ほど健康度が高く、長生きしているというデータが発表されたのです。
しかし注意しなければならないのは、この調査結果が「血圧が高い人」は「病気が起こりやすい」という関係性を示したものであるという点です。つまり、降圧剤で血圧を下げたからといって「もともと血圧が低い人」と同じように脳卒中になりにくいというわけではないということ。降圧剤で血圧を下げたからといって長生きできるわけではないのです。
降圧剤を飲んでいれば「安心」…ではない!
【POINT】
薬で血圧を下げても、体質はそのまま。病気になりやすいことに変わりはない
【出典】『薬なし減塩なし!1日1分で血圧は下がる』著:加藤雅俊