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【横浜市金沢区】六浦小の児童見守る90歳・鈴木博さん 無事故を願い20年以上

タウンニュース

見守り時の格好をした鈴木さん

 金沢区の六浦小学校の通学路で、児童の登下校を見守り続けて約20年。今年90歳を迎えた鈴木博さん(六浦在住)は、雨の日も風の日も学校付近の三差路に立ち続けている。「青少年見守る仲間の会」(小倉政弘代表)の一員として子どもの無事故を願い、温かいまなざしで見守る。

 同会は、2001年に起きた大阪教育大附属池田小事件をきっかけに、六浦地区の青少年指導員を中心として05年に結成された。現在は50代から90代の会員21人が所属。六浦の歩道橋や交差点、六浦公園など地区内7カ所を分担して立ち、児童の通学時の安全を守っている。毎朝の登校に加え、月に一度、一斉下校時の見守り、公園の夜間パトロールを行うなど、活動は多岐にわたる。

 最年長の鈴木さんが担当するのは、六浦小のそばに位置する三差路。昔は樹木や塀で見通しが悪かったという。「雪が降った時が一番大変だった。朝7時から保護者と協力して坂道の雪かきをして、道を作った。休校になっても、いつか子どもたちが通るから」と振り返る。

あいさつがやりがい

 長年の活動を通して生まれた地域の信頼が、活動の原動力だ。運動会に招かれれば、子どもたちに声をかけられ、卒業式では6年間見守り続けた児童が旅立っていく姿が感慨深い。ある母親からは「子ども3人が、18年間お世話になりました」と頭を下げられたこともあるという。

 活動を開始した当初は、防犯教育の影響もあり、声をかけてもあいさつを返してくれない児童が多かった。しかし、毎朝自転車で巡回する校長をはじめ、学校や保護者の協力もあり、今では大半の子どもたちが元気に「おはようございます」と応えるようになった。

 一方で、活動の維持には影も差す。会のメンバーは80代以上が過半数を占めており、若い世代の確保が課題だ。小倉代表は「ほかの場所にも立ってほしいが、人手が足りず、今は現状維持で精一杯」と話す。

 児童数の減少など、20年で街の様子は変化したが、鈴木さんは「やりがいはあいさつが返ってくること。これからも子どもたちの無事故が一番」と微笑んだ。

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