食事制限で逆効果?ストレスで『やせホルモン』が激減する理由と自律神経ダイエット
やせホルモン「レプチン」をたくさん分泌させる方法
ダイエットには心と体のバランスが大切
大事な試験や商談の前に、食欲がなくなったり、食べ物がのどを通りにくかった経験は誰にでもあるかと思います。これは適度なストレスによって交感神経が刺激され、一時的に食欲が抑えられているから。体の働きをコントロールする自律神経には、活動時に優位になる交感神経と休息時に優位になる副交感神経があり、互いに影響しあい心と体のバランスを保っています。
ストレスも適度であれば交感神経の働きを高め、食欲を抑えて新陳代謝を活発にするので、ダイエットにはたいへん有効です。しかし、慢性的なストレスにさらされると、体からはコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが過剰に分泌され、食欲抑制ホルモンであるレプチンを減少させてしまいます。レプチンは「やせホルモン」とも言われ、脂肪が増えてくると脳の満腹中枢に働きかけて食欲を減退させます。さらに交感神経の活動を盛んにして、肝臓や筋肉での脂肪燃焼を促し、太りすぎを防止する効果もあります。
ダイエットのために極端な食事制限をすると、慢性的なストレスとなってコルチゾールが分泌されやすく、レプチンが働かないために、かえって太りやすくなります。がんばっているのに逆効果というのは、つらいものです。自律神経を整えて、無理なくやせるためには、ストレスを抱え込まないで心と体のバランスを保つことです。これこそが、ゆるくやせるダイエットにとって大切なのです。
【出典】『ゆるやせ漢方ダイエット』著者:工藤孝文/ダイエット・漢方外来医師