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2大アメカジブーツブランドの一つ「レッドウィング」の名作ブーツ知ってますか?

Dig-it[ディグ・イット]

アメリカンカジュアルの足元に欠かすことのできないアイテムといえばブーツ。トラッド×アメカジのミックススタイルにおける必須アイテムともいえるこのプロダクト。今回は2大アメカジブーツの一つ「レッドウィング」の歴史と名作ブーツをおさらいしよう。

一貫した生産管理によって生み出された、時代を超えて愛され続ける「レッドウィング」の数々の名作

アメリカはミネソタ州の小さな街・レッドウィングシティにて1905年に創業し、いまもなお同じ地に本社を構え、質実剛健なモノ作りを続ける「レッドウィング」。洗練されたデザインや機能性の高さ、そして時代を超えて愛され続ける普遍性から、世界屈指のシューメーカーとしての地位を確立している。

特筆すべきは工場だけでなくタンナーをもアメリカの自社で保有している点だ。これは世界的にみても極めて珍しく、「フレッシュ・ハイド」と呼ばれる塩漬けしていない新鮮な原皮のみを使用するなど、過酷な環境下で働くワーカーたちの作業靴としても機能する、耐久性に優れた素材を選んでいる。これらの一貫した品質管理と生産工程によって、数多くの名作を生み出しているのだ。

[6インチ クラシックモック]のエイジング写真。親から子、師匠から弟子、友人から友人など、次世代へと「レッドウィング」のプロダクトを受け継ぐための取り組みを行うなど、世代を超えて永く愛用できる点も魅力のひとつだ。

[ペコス](上)や[クラシックモック](下)などの過去の広告写真をみても、当時と現在とでデザインはほとんど変わっておらず、その普遍性がみてとれる。

レッドウィングの歴史を振り返る

120年もの長い歴史を持つ「レッドウィング」は、労働者たちの作業靴の製造から知名度を拡大し、いまでは世界中の服好きから人気を集める世界屈指のシューメーカーにまで発展を遂げた。

1905年 アメリカ・ミネソタ州にて創業

創業者のチャールズ・ベックマン。14 名の仲間とともに1 軒の小さな靴工場を建ててスタートし、現在もミネソタ州を拠点とする。

1930年 樹脂製の靴底「グロコード・ソール」を採用

1952年 クッション性に優れる白のソール「トラクショントレッド・ソール」を男性用ブーツに初めて導入

“ホワイトソール” の名で親しまれるトラクショントレッド・ソールをハンティングブーツに採用し、その後労働者から支持を得た。

1959年 ペコスブーツが誕生

商標登録された[ペコスブーツ]は5アイテムを揃えて59 年に発売。国内外で人気を博し、ブランドの柱に。

1982年 日本での正式な流通が開始

1987年 革鞣し工場「S.B.フット」社がレッドウィングの子会社に

エレガンスと武骨さを兼備した唯一無二の佇まい「11インチ ペコス」

かつてはアメリカ西部のテキサスにも拠点を持ち、1930年代にはウエスタンブーツの製造も担っていたレッドウィング社が1959年に開発。左右両側の縫い目(サイドシーム)や高めのヒール、やや長めの筒を持つプルオンタイプのウエスタンブーツをベースにワークブーツとして改良したという背景を持ち、モデル名はアメリカ中西部に存在する街の名前が由来だ。

アッパーには「ブラウンブーマー」と呼ばれるオイルドレザーを使用し、コルクと合成ゴムを混合させた独自のアウトソールを採用。ウエスタンブーツのようなエレガントさとワークブーツらしい武骨さが程よくミックスされた唯一無二の佇まいは、デニムやミリタリーパンツなどあらゆるスタイルのパンツとマッチする。5万1150円

ホワイトのクッションソールを採用したアメカジスタイルのマストアイテム「6インチ クラシックモック」

レッドウィング社がクッション性に優れたホワイトの「トラクショントレッド・ソール」をワーク・ハンティング用ブーツに初めて導入したシグネチャーモデル。アッパーに採用する定番カラーのオレンジがかった「オロラセットレザー」が猟犬の毛並みに似ていたことから犬種の名を取って付けられた“アイリッシュセッター” という愛称でも有名だ。

日本においては1990年代の渋カジブームの流行とともに絶大な人気を博し、いまではアメカジラバーの定番に。スムーズな銀面を持つ原皮をセレクトし、鞣しの後に染め上げるのみで塗装を一切施さないことでナチュラルな表情のレザーに仕上がっている。ほかとは一線を画す経年変化もこのブーツの最大の魅力だ。5万1150円

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