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トップシークレットマン『RUSH BALL 2025』クイックレポートーー馬鹿騒ぎで胸騒ぎがとまらない、摩訶不思議・唯一無二で無敵の「TSM」

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トップシークレットマン

『RUSH BALL 2025』トップシークレットマン

舞台後方にはテレビモニターが上手と下手に設置されている。凶悪凶暴なテクノサウンドが鳴り響き、モニターには「TSM」と映る。つまりはトップシークレットマンのお出ましだ。バンドサウンドとデジタルサウンドがゴッチャマゼになって、聴いてる側は興奮状態に陥るしかない……。強めの風も吹く中、しのだ(Vo)を始め、ねぎしのはん(Ba)もおくゆう(Gt)もヘッドバンギングしている。ゴッチャマゼと書いたばっかだが、生音と同期を行き来する縦横無尽さに、始まったばかりなのに呆気に取られている。過去にもライブを観たことはあるが、より凶悪凶暴さは増しているし、化学反応・大爆発感も(良い意味で)手に負えない。

「日々、日々、思い出すと君しか頭にない状態」→「「死にたい」とか絶対言えない」から、いつとはなしに3曲目「現: 自己嫌悪」へと突入している。しのだの歌声も変幻自在で高揚するしかない。が、「サッカー部のサノくんを倒す曲」を真っ直ぐ地声で歌うと、以前からわかりきっていたが、そのポップでキャッチーなメロディー、そして、その曲が何を伝えたいかというメッセージ性が一目瞭然になる。これは間違いない強み。しっかし、「僕の心臓をフェラしてくれ」などタイトルは独特強烈すぎるが、そのギャップが良い。

知らぬ内に名物スタッフがマイクを持って、まるでメインボーカルみたく観客の元へと飛び込んで暴れ、歌い叫ぶ。しのだも舞台で暴れ歌い叫ぶ。えっ!? ツインボーカル!? このハチャメチャでオモチャ箱をひっくり返したかのような自由気ままさは奇想天外としか言えない。

最後の最後である「NEU」は「新しい朝に怯えている」という感受性や情緒を感じるしかないキラーフレーズが際立つナンバー。終始、観客の大盛り上がり具合はえげつなかったが、それは単なる馬鹿騒ぎではなく、胸騒ぎでもあり、そのふたつの騒ぎを持つトップシークレットマンは無敵かもしれない。

取材・文=鈴木淳史 撮影=河上良

(『RUSH BALL 2025』オフィシャルレポートの一覧はこちら)

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