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【福岡の繁盛店探訪】酒に合うアテが充実!小皿料理に心躍る「豆腐酒場」の吸引力

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三原の二階料理

佐賀の豆腐店「三原食品」の豆腐を味わえる店が、西中洲に2軒あります。以前そのうちの一軒である「三原豆腐店」をご紹介しましたが、今回はその2階にある「三原の二階」に行ってきました。こちらは1階の居酒屋と趣が異なり、小皿料理で日本酒やワインを楽しむ大人の酒場として愛されています。

細い階段を上って戸をガラリと開けると、ライブ感たっぷりのカウンターが目に飛び込んできます。奥にはテーブル席もあって3〜4人のグループで行っても安心です。特にカウンターはスタッフとの距離も近くお話もできそうなので、今回はそこに座りました。

こちらでは「三原食品」のできたての豆腐や新鮮な食材を生かしたシンプルな料理が揃っていますが、まずは名物の「まぼろしの厚揚げ」(650円)を注文。外の薄い揚げの部分はカリッと香ばしく、中はぷるんとしたなめらかな舌触りを楽しめます。中心に火を通しすぎず短時間で揚げることで、大豆そのものの豊かな香りと力強い旨味を最大限に引き出していて、椎茸と鰹出汁を使った厚揚げ専用の醤油をたらすとさらに美味でした。

今度は好物の「豆腐屋のゴーヤチャンプルー」(1200円)をいただきました。こちらにも崩した厚揚げがたっぷり入ったうえに、雲仙ハムも加わり食べ応えがあります。薄切りしたゴーヤをちょっと焦がしているのがポイントで、香ばしい苦味とふわふわの甘い卵とのコンビネーションが抜群! 鶏ガラスープで仕上げたほどよい塩味で日本酒が進む一品です。

「次は新しいメニューもどうですか?」と店長の三好佑典さんにおすすめしてもらった「イワシのオイル煮と三原パン」(800円)をお願いしました。「三原豆腐店がオイルサーディンを作ったら?」というテーマで、赤坂のビストロ「TADASHI」の監修で、今年からメニューに加わったそうです。京都の緑茶を煮出したほろ苦いオイルを使ったイワシの梅煮風の料理で、あえて缶に盛り付けたヴィジュアルがユニーク! そして甘めの梅と骨まで軟らかで脂がのったイワシに箸がどんどん進みます。「ワインに合うメニューを増やしたくてつくりました。白ワインとご一緒にどうぞ」と三好さんはにっこり笑います。
添えられているのは、おからが30%も入ったフォカッチャ。しっとりむっちりとした生地にほんのり甘みがあり、オイルをしみしみにして食べるとたまりません。

「実は去年の夏から少しずつメニューをリニューアルしているんです」と三好さん。例えばこれまで鍋系のメニューは小皿につぎ分けて提供していましたが、食べ応えのある小鍋で提供するなど、サクッとつまめる酒場のつまみだけでなく、食事としてしっかり味わえるメニューも増えているそう。また「無農薬野菜も強化しました」とのことで、住吉の新しい八百屋「小柳青果」とのお付き合いで、糸島の新玉ねぎや佐賀の熊太郎トマトなどさらにこだわった野菜もツヤツヤとした姿を見せていました。

カウンターにズラッと並ぶ、「タコのやわらか煮」(800円)、「小エツの唐揚げ」(800円)、「豚の角煮」(800円)、「ぶり大根」(800円)、「大豆のオイル煮」(500円)といったおばんざいの誘惑もあり、ぐいぐいお酒が進んでしまう「三原の二階」。楽しく気持ちよく酔っ払っても、帰りの階段を降りるときはどうぞ気をつけて! また3月28日には新店「三原豆腐店別館」が渡辺通エリアにオープン予定。昼は定食とうどん、夜は酒場になるそうでこちらにも注目です。

三原の二階
福岡市中央区西中洲3-19-2F
092-791-8681

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