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有機ELで攻めるASUS、超美麗&高性能な「Vivobook Proシリーズ」レビュー

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有機ELで攻めるASUS、超美麗&高性能な「Vivobook Proシリーズ」レビュー

ASUS JAPANは2021年11月24日、ノートパソコンの新モデルとして、有機ELディスプレイを搭載した「Vivobook Pro」シリーズ8機種を発表した。高性能なCPUと一部モデルはNVIDIAの「GeForce RTX 3050 Laptop GPU」を搭載する、クリエイターをターゲットにしたモデルだ。

今回は16型モデルの「Vivobook Pro 16X OLED(N7600C)」と、14型の「Vivobook Pro 14 OLED(M3401QA)」の2モデルを使って、新しいVivobook Proシリーズをレビューしていきたい。

左がVivobook Pro 14 OLED(M3401QA)、右がVivobook Pro 16X OLED(N7600C)。どちらも有機ELディスプレイを搭載する。同社のオンラインストア価格はVivobook Pro 14X OLED(M3401QA)が179800円(税込)、Vivobook Pro 16X OLED(N7600C)が219800円(税込)

超美麗な有機EL搭載。焼き付き防止策も

Vivobook Proシリーズの最大の特徴は、8機種すべてに有機ELディスプレイを搭載すること。同社が有機ELを採用するのは初めてではないが、他社との差異化を図るため、今後は有機ELパネルを積極的に採用していくという。

有機ELといえば、鮮やかな色と漆黒と言える黒の表現にすぐれたパネルだ。本機のディスプレイも開いた瞬間に、その鮮やかさに圧倒される(鮮やかさが際立つ壁紙ということもあるが)。シネマグレードのDCI-P3の色域を100%、sRGBの色域を133%カバー。もちろんHDRにも対応している。コントラスト比は100万:1、最高輝度は500ニト、応答速度は0.2msとノートパソコンのディスプレイとしては最高クラスのスペックと言っていいだろう。

Vivobook Pro 16X OLED(N7600C)は16型の有機ELディスプレイを搭載。解像度は3820×2400の4K。壁紙は鮮やかさが際立つデザイン
コントラストが高く、写真や動画などを楽しむのにピッタリだ。赤色が飽和することなく、きれいに表現されている

有機ELパネルは長時間使用すると、色が劣化し、時には焼き付きが起こる。それを防ぐために本モデルでは、Windows 11の「ダークモード」をデフォルトにして出荷されるほか、一定時間のアイドル状態で特別なスクリーンセーバーが起動し、有機ELを保護するようになっている。

また、パネルはサムスン製で、サムスンの焼き付き防止テクノロジーも採用している。老朽化したピクセルを検出して、そのピクセルを通過する電流を増加させるというもので、これにより、老朽化したピクセルは明るい色を表示でき、正確な色を取り戻せるという。

「MyASUS」というアプリで、有機ELパネルを保護する機能のオンオフができる。基本をオンで利用するとよさそうだ
焼き付き防止のため、「ダークモード」がデフォルトで設定されている

そのほかには、いろいろと言われているブルーライトを液晶と比べて約70%軽減し、目の疲れを緩和する効果も期待できるという。有機ELはいいことづくめだが、同社が有機ELに力を入れるのは、コロナ禍でディスプレイを見る時間が増えたことも関係している。仕事もエンタメも教育も、さらに友人や離れて暮らす家族とのコミュニケーションもディスプレイ越しとなり、せっかくなら高画質で行いたいという人が増えることを見越しての先手と言える。

クリエイティブな作業を強力にサポートする充実スペック

Vivobook Proシリーズは「Pro X」と「Pro」の2タイプに分けられる。大きな違いは、「DialPad」の有無。DialPadについては後述するとして、スペック面では、上位シリーズであるPro Xの4モデルにはGeForce RTX 3050 Laptop GPUが搭載される。Proも上位2モデルにGeForce RTX 3050 Laptop GPUを搭載するが、下位2モデルはAMDのAPUのグラフィックを利用する。このほか、ディスプレイの解像度などもPro Xのほうが上だ。

Vivobook Proシリーズのラインアップ

今回試したVivobook Pro 16X OLED (N7600C)とVivobook Pro 14 OLED(M3401QA)の主なスペックは以下の通り。

Vivobook Pro 16X OLED(N7600C)
ディスプレイ:16型有機EL(3820×2400)、ノングレア
CPU:Core i7-11370H
グラフィック:GeForce RTX 3050 Laptop GPU
メモリー:16GB
ストレージ:512GB SSD
重量:1.94kg

Vivobook Pro 14 OLED(M3401QA)
ディスプレイ:14型(2880×1800)
CPU:Ryzen 9 5900HX
グラフィック:AMD Radeonグラフィックス(CPU内蔵)
メモリー:16GB
ストレージ:512GB SSD(PCI Express 3.0 x2接続)

各モデルのベンチマークプログラムの結果は以下の通り。どちらも、一般的なノートパソコンよりも高いスコアを記録した。Vivobook Pro 16X OLED(N7600C)の搭載するGeForce RTX 3050 Laptop GPUは、ゲーム用としてはエントリー向けだがクリエイティブな作業用としては価格性能比が高く、他メーカーのクリエイター向けPCにも採用されるケースがある。同GPUを試すのは初めてだったが、思った以上にベンチマークプログラムの結果がよく、エントリー向けとはいえなかなかあなどれないと感じた。

また、GeForce RTX 3050 Laptop GPUはエントリーゲーミング向けのGPUだが、レイトレーシングとDLSSにも対応している。ゲーミングノートとしては、ディスプレイのリフレッシュレートが60Hzなので、高リフレッシュレートで楽しみたい場合は、外付けディスプレイを接続するという手もある。

Vivobook Pro 14 OLED(M3401QA)は外付けGPU非搭載だが、CPUの性能高さが光る。Ryzen 9 5900HXはCPUコアに最新の「Zen3」アーキテクチャーを採用した8コア16スレッドの高性能CPU。CINEBENCH R20では、Core i7-11370Hの倍近いスコアを記録した。パソコンの総合性能を測定するPCMark 10 Professional EditionでもVivobook Pro 16X OLED(N7600C)を上回るスコアだった。

Vivobook Pro 16X OLED(N7600C)
CINEBENCH R20
CPU:2337
CPU(Single):590
PCMark 10 Professional Edition
Total:5590
Essentials:8521
Productivity:8688
Digital Content Creation:6403

3DMark Professional Edition
Time Spy:3993
Time Spy Extreme:1882
Port Royal:420
Fire Strike:8911
Fire Strike Extreme:4673
Fire Strike Ultra:2418

Vivobook Pro 14 OLED(M3401QA)
CINEBENCH R20
CPU:4633
CPU(Single):555

PCMark 10 Professional Edition
Total:6280
Essentials:10464
Productivity:9467
Digital Content Creation:6787

3DMark Professional Edition
Time Spy:1276
Time Spy Extreme:600
Port Royal:420
Fire Strike:3444
Fire Strike Extreme:1549
Fire Strike Ultra:742

Adobeソフトを直感的に操作できる「DialPad」を搭載

同社はタッチパッドにテンキーを組み込むなど、タッチパッドに積極的に機能を搭載してきた。Vivobook Pro Xシリーズに搭載するDialPadもそのひとつで、仮装のダイヤルをタッチパッドに組み込んだもの。ディスプレイの輝度調整や音量の調整のほか、「Photoshop」などAdobeのクリエイティブアプリなら、レイヤーのズームイン/アウトや取り消し(ヒストリー)などの操作を割り当てられる。

タッチパッドに搭載されるDialPad。撮影用にシールを貼ったままだが、左上からスワイプすることで、DialPadをオンオフできる。オンにすると、右側のDialPadが光る
「ProArt Creator Hub」というアプリから、DialPadの設定が可能。Adobeのアプリごとに、機能を割り当てられる

Vivobook Pro 16X OLED(N7600C)はデザインにも注目したい。今回試したクールシルバーというモデルは、キーボードが色分けされているのに加え、Escキーがオレンジなのもポイント。キーボードバックライトも備えており、Enterキーの下がスケルトンになっているのもおしゃれだ。

キーボード自体はテンキー付き。スペースキーが短いのが気になるが、それ以外はオーソドックスな配置でタイピングもしやすい。

Vivobook Pro 16X OLED(N7600C)のキーボード
オレンジ色のEscキー、Enterキーの下がスケルトンになっており、バックライトの光が漏れる
Vivobook Pro 14X OLED(M3401QA)のキーボードは、装飾は控えめ。14型なのでテンキーは搭載されない
天板の一部を盛り上がらせるなど、細部までデザインにこだわっている
Vivobook Pro 16X OLEDの外部インターフェイス。左側面にUSB 2.0×2、右側面にUSB 3.2、Thunderbolt 4、microSDメモリーカードスロット、マイク入力/ヘッドホン出力、HDMI出力、電源を備える
Vivobook Pro 14 OLEDの外部インターフェイス。基本的にVivobook Pro 16X OLEDと同じ
左がVivobook Pro 16X OLEDのACアダプター、右がVivobook Pro 14 OLEDのACアダプター。Thunderbolt 4経由でも充電は可能だが、付属のACアダプターは電源用ポートに差し込んで利用する

まとめ

ノートパソコン選びでディスプレイは非常に重要なポイントだ。見られればいいと思っていた人も、コロナ禍で長時間使うとなると、少しでもいいものを選びたくなるものだ(在宅ワークのイスと同じように)。また、有機ELを採用するスマートフォンが増えており、スマートフォンの画面を見てからノートパソコンの画面を見ると、白っぽくてきれいじゃないと感じる人も多いだろう。そんな人には、超美麗な有機ELディスプレイをVivobook Proシリーズはピッタリと言えそうだ。

なお、今回試した2モデルはどちらも高性能なモデルで、Vivobook Pro 16X OLED(N7600C)が219800円(税込)、Vivobook Pro 14 OLED(M3401QA)が179800円(税込)と価格は高めだ。Vivobook Pro 15 OLEDなら129800円(税込)から購入できるので、クリエイターじゃないけど有機ELを使ってみたいという人はこちらのモデルをチェックしてみてほしい。

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