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北千住のおすすめ喫茶店&カフェ14店。個性派店が集う人気の街で、ここにしかない癒やされ時間を

さんたつ

喫茶 蔵

カウンター席に腰掛け、1人静かにコーヒーをたしなむなんていうのもすてき。ここ北千住エリアでは我が道を貫く個性派が多く、ひと味違う大人の喫茶時間に出合える街だ。大正時代の建物で骨董品に囲まれて味わうコーヒーや、中庭から差し込む優しい光に包まれていただくレストラン級の味など、癒やしのひと時が味わえる喫茶店をご紹介。

CAFÉ Kova Garden(かふぇ こば がーでん)

お茶とパフェの相性抜群!モダンな日本文化を堪能『KiKi北千住』

KiKiセット2050円(選ぶ甘味や食事により料金に変動あり)。2種類のお茶と甘味の相性の良さを体験できる。

北千住駅を出てすぐの「大踏切」を渡り、線路沿いを南へ進んだあたりは、入り組んだ住宅地になっている。その路地裏にある築90年の平屋をセルフリノベーションし2020年にオープンした日本茶喫茶が、『KiKi北千住』だ。オリジナル日本茶を中心に、お茶に合うようにつくられたフードやスイーツなどが味わえる。

お茶とスイーツのマリアージュを楽しむならKiKiセットを。甘味はパフェがおすすめだ。主なセット内容は、ミニグラスティー、メインのドリンク、甘味か食事(パフェやわらびもち、スパイスカレーなどの中から選択)、ミニレアテリーヌの4品。日本茶には、玉露煎茶FUUやスパイス煎茶HARE、焙煎紅茶GEKKOなど6種類がある。焙煎紅茶GEKKOは、和紅茶にスモーキーな風味をプラスした一品。スパイス煎茶HAREには、ジンジャーやクローブが使われており、華やかな風味が印象的だ。

日本茶との相性抜群のKiKiパフェには、炙り最中、ミルクアイス、焙煎紅茶ゼリー、玄米フレークなどを使用。ミルクアイス+焙煎紅茶、紅茶ゼリー+スパイス煎茶というように各種具材と日本茶を合わせることで、モダンな日本文化を体感できる。

チャイティーに似たエスニック風の香りが印象的なスパイス煎茶HARE。
店舗は築90年の古民家を改装したもの。障子で区切られた小上がりの和室が粋だ。

『KiKi北千住』店舗詳細

KiKi北千住(キキきたせんじゅ)
住所:東京都足立区千住東1-16-2/営業時間:12:00~16:30LO(土・日・祝は~21:30LO)/定休日:火・水/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩7分

ジェラート&コーヒーが自慢!なめらかな口どけにうっとり『あまーのあまーの北千住』

ジェラートSサイズ605円。上段がバナナチョコチップ味、下段がクリームチーズwithベリーソース味。

北千住駅東口から荒川方面へ進むと、一軒家や集合住宅が密集した住宅地に入る。その一角で2023年にオープンしたのが、ジェラート&カフェ『あまーのあまーの北千住』だ。1965年に建てられたアパートを改装した店内は、誰でも過ごしやすいバリアフリー設計の空間になっている。

無着色・無香料のジェラートは、卵不使用のアレルギー対応。またイタリアから輸入したマシーンを使い、店内で手作りしているのも特徴だ。常時10種類のフレーバーがあり、Sサイズなら2種類、Mサイズなら3種類まで選択できる。定番のバナナチョコチップ味は、バナナ本来の甘さとともに、チョコチップの香りと食感が楽しめる。いちばん人気のクリームチーズwithベリーソース味は、ミルキーな甘さに爽やかなベリーの甘酸っぱさが加わった上品な味わい。いずれもくちどけのいいなめらかな口当たりだ。

自家焙煎の豆を使用したコーヒー(ホット)も見逃せない。インドネシア、コロンビア、ブラジルの豆をブレンドしており、深みのある苦味と焙煎の香り、ほのかな甘みを堪能できる。グルテンフリーのパスタや、ヴィーガン対応のカレーも好評だ。

苦味、香り、甘みにこだわった、ハンドドリップのコーヒー(ホット)550円。
レトロなアパートを改装した、和モダンな雰囲気。バリアフリー設計なのもポイント。

『あまーのあまーの北千住』店舗詳細

あまーのあまーの北千住(あまーのあまーの きたせんじゅ)
住所:東京都足立区日ノ出町38-16 さかの荘1F/営業時間:10:30~17:30LO/定休日:月(祝の場合は営業、翌火)/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩7分

東ティモールのコーヒーと自家製スイーツに惚れる『LUSH-COFFEE Roaster and Laboratory』

ハンドドリップコーヒー650円~(豆により異なる)と、自家製のプリン630円。

北千住駅西口を出てすぐの商店街を進み、十字路を右折したところにあるカフェ『LUSH-COFFEE Roaster and Laboratory』。ここでは東南アジアの国、東ティモール民主共和国産の豆を使用したコーヒーを提供している。店内の焙煎機を使った自家焙煎で、オーナーや店長が、コーヒー品質協会(CQI)が認定する国際資格「Q Arabica Grader(キューアラビカグレーダー)」の保有者なのも特徴だ。

イチオシのドリンクメニューは、浅煎りや深煎りといった焙煎度合いや集落を選べるハンドドリップコーヒー。名称は産地名で表記されており、取材時は東ティモールのアイレウ県ラクロ集落のコーヒー豆を選んだ。アツアツのハンドドリップコーヒーは、ワインやブラックベリーを思わせるフルーティーな香りが魅力的。まろやかな酸味と苦味の余韻が残るのも心地いい。また、冷めてくるとスッキリした味わいに変化するのもポイントだ。

スイーツにも定評があり、自家製プリンは昔ながらのかため食感。卵やカラメル、生クリームが調和した、やさしい甘さに癒やされる。

1杯目で淹れたてを堪能したあと、2杯目では温度が下がることによる風味の変化を楽しめる。
東ティモールの国旗をあしらったのぼりが目印。ドーベルマンが描かれたロゴも印象的。

『LUSH-COFFEE Roaster and Laboratory』店舗詳細

LUSH-COFFEE Roaster and Laboratory(ラッシュ コーヒー ロースター アンド ラボラトリー)
住所:東京都足立区千住3-33 園生ビル1F/営業時間:9:00~20:00(フードは~17:00LO)/定休日:無/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩3分

アート空間に生まれた一期一会の楽しい“ブレ”『BUoY Cafe』

クローブなどのスパイスを加えたマサラチャイ750円、ホットサンド750円。

コンクリートがむき出しの廃墟のような店内は、実はボウリング場跡地。2017年、ステージや稽古場、ギャラリーを備えたアート空間『BUoY』として生まれ変わった中の一部だ。だから店員さんも役者や作家などアートに関わる人が日替わりで店に立つ。「コンセプトは“ブレるカフェ”。人によって得意が違うから出すメニューも味も変わったりするんです」と店長の若藤さん。一期一会のブレを楽しみたい。

建物は1964年築の高層集合住宅。カフェだけで108平方メートルの広さ。学校の図工室の大机などが座席に使われる(写真提供=BUoY Cafe)。
入り口はビルの隅にひっそりと。地下にはサウナ跡地を改修したステージが。

『BUoY Cafe』店舗詳細

BUoY Cafe(ブイ カフェ)
住所:東京都足立区千住仲町49-11 2F/営業時間:14:00~19:00(土・日・祝は13:00~18:00)/定休日:月・火・水/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩7分

ジュースと音楽でエナジー充塡『Juice Bar Rocket』

濃厚! だけどスッと体に染み込んでく特製ジュースで、北千住激歩! リンゴ、ビーツ、トマト、イチゴをブレンドしたRED WAVEスムージー756円(右)。酵素を破壊しない直輸入マシンで作るコールドプレスジュース1188円。

元々洋服の仕事をしていた高橋さんが、買い付けにニューヨーク通いを続けるうち、街角にあふれるジュースバーと音楽の魅力にノックアウト。本場の味にアレンジを加えたパワフルなジュースと、いかすヒップホップが流れるバーをオープン。一方で10代半ばからラッパーとして活動し、VIKN(ヴァイケン)の名で音楽活動も続けるツワモノ。

カッコいいPVはVIKNでYouTube検索を!

『Juice Bar Rocket』店舗詳細

Juice Bar Rocket(ジュース バー ロケット)
住所:東京都足立区千住1-1-10/営業時間:11:30~17:00/定休日:火/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩7分

建物の来歴にじっくり思いを馳せる『喫茶 蔵』

ホットコーヒー600円、アイスコーヒー620円。

大正12年(1923)に「大倉屋質店」として創業。帳場だった場所をカウンターにし、その中で和服姿の女将、この質屋の娘である大和田公子さんがコーヒーを淹れる様子は粋だ。常連客が多い時はとりとめもない話題に花が咲く。漏れ聞こえる会話に、こちらも心の中でうんうんと頷(うなず)いたり、感心したり、まるで落語でも聞きに来た気分。壁掛け時計や電話機など骨董品はどれもいただきものだそう。「私以外の古いものはみんな人からもらったの」なんて所々にオチがついてすてき。

蔵の奥にあるテーブル席は、建物の重厚感も、カウンターの景色も両方楽しめる特等席。蔵の入り口には、金網の格子引き戸が当時のまま。
建物には家紋や当時の屋号が残る。

『喫茶 蔵』店舗詳細

喫茶 蔵
住所:東京都足立区千住1-34-10/営業時間:10:00~15:30LO/定休日:日・祝/アクセス:JR・私鉄・地下鉄北千住駅から徒歩4分

あえてカフェという肩の力が抜けた選択『cafe・わかば堂』

本日のキッシュプレート1408円はランチタイム限定。スープとサラダ、パンも自家製。ドリンクは別料金。

数人のグループで訪れ、楽しい時間をみんなで共有する。あるいは一人で訪れ、五感を稼働してじっくり味わう。幅広い客層を受け入れてくれる、それがカフェ。とはいえここのキッシュはしっかりしたレストラン級だ。ずっしりしたパイ生地は側面サクサクで、口の中でほろりと崩れる。ちなみに時折店内の建具を変えたり、ペンキを塗ったり、スタッフ自ら日曜大工を施すのだそう。だから親しみやすいのか。レストランではなく、カフェであってくれるのがうれしい。

アンティークが飾られ、パリの下町のような雰囲気。真空管アンプが音楽を奏でる。
路地裏の古民家をリノベーション。

『cafe・わかば堂』店舗詳細

cafe・わかば堂
住所:東京都足立区千住1-31-8/営業時間:12:00〜23:00LO(日・連休最終日は〜20:00LO)/定休日:不定休/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩3分

自家焙煎店でマスター親子とコーヒー談義『COFFEE WORK SHOP Shanty』

ビシッとキメた順一さんだが、熟年的だじゃれ好きの一面も。ツッコミつつ「焙煎士としてはまだ敵わない」とあい子さん。親子であり、よきライバル。

「同じマンデリンでも各自こだわりがあるので違う味に仕上がります」と、父娘で焙煎を行う宮本順一さんとあい子さん。順一さんは豆の野性味を生かし、あい子さんはキレのいい苦味が理想だ。「淹れる人の人柄も味に出る気がして」と展開すると、順一さんと並んでサイフォンを操る妻のふさ子さんも会話に参戦。味わい深く、かつ口当たりが軽いアチェをおかわりしてたっぷりおしゃべりしたい。正統派純喫茶ながら気取りがないのも千住流。

アチェ550円。
赤がアクセントカラー。

『COFFEE WORK SHOP Shanty』店舗詳細

COFFEE WORK SHOP Shanty(コーヒー ワーク ショップ シャンティ)
住所:東京都足立区千住1-30-1/営業時間:10:00~18:00/定休日:水・木/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩6分

ここでしか飲めない自家焙煎珈琲『千住宿 珈琲物語』

物語ブレンド700円。カップ&ソーサーは店主の手作り。

北千住駅西口から駅前通りを進み、日光街道へ出る少し手前の右手にあるハッピーロード商店会にある、店内で焙煎するこだわりのコーヒーを提供する喫茶店。

お店に入ると店の奥の一角に焙煎機、そして、カウンターの後ろにずらりと並んだ約300客の有田焼のコーヒーカップに目を奪われる。焙煎は全部手作業なので、マニュアルはないという。焙煎前と焙煎後に丁寧にピッキングを行い、その日の天候や豆の様子を見ながら火加減や焙煎時間を調整するそう。

『千住宿 珈琲物語』には、全部で6種類のオリジナルブレンドコーヒーがある。コーヒーの種類によって淹れ方も変えるという。お店の名前のついた“物語ブレンド”は、深煎りのしっかりとした苦味と同時にまろやかさも感じるコーヒー。サイドメニューのケーキ550円も自家製だ。そして、カップも陶芸が趣味である店主の手作り。今では40客ほど店主作のカップが並んでいるそう。オリジナルのカップで、ここでしか飲めない1杯をぜひ堪能したい。

焙煎機に入れる前に欠点豆を取り除く。この作業は焙煎後にも行う。
お湯の落とし方によっても味が変わる。繊細な作業だ。

『千住宿 珈琲物語』店舗詳細

千住宿 珈琲物語(せんじゅじゅくこーひーものがたり)
住所:東京都足立区千住3-6/営業時間:8:00~18:00LO(土・日・祝は9:00~16:00LO)/定休日:火・水/アクセス:JR・地下鉄・私鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩6分

コーヒーはフルーツであることを実感できるコーヒー豆屋『マメココロ』

店内ドリップコーヒー340円、アイスカフェオレ390円。テイクアウトはドリップコーヒー250円、アイスカフェオレ350円。

千住本町商店街の真ん中あたりにあるコーヒー豆屋さん。50種類以上ものコーヒーを生豆の状態で取り揃えている。お店に入るとまず、ぎっしりと並ぶ白いコーヒー豆に圧倒される。購入した豆はその場で焙煎。3~4分程度で焼きあがる。

店の奥にはカフェスペースがあり、コーヒーをゆっくり楽しむことができる。焙煎したてのオリジナルブレンドのドリップコーヒーが340円と、かなりリーズナブルなお値段だ。『マメココロ』のオリジナルブレンドコーヒーは、まろやかでやさしい苦味。お店で出しているカフェオレのベースもこのブレンドなんだそう。

オリジナルブレンドのメインはインドネシアの高級銘柄・ガヨマウンテン。あまり個性を出しすぎず誰もが飲みやすいコーヒーを目指して作られた、オープン当初から変わらない味だ。コーヒーの知識がまったくなくても、スタッフが教えてくれるので、ぜひ気軽に立ち寄りたい。

焙煎前の生豆の状態で選んでその場で焙煎してもらえる。
店の奥にカフェスペース。カウンター席とテーブル席がある。

『マメココロ』店舗詳細

マメココロ(まめこころ)
住所:東京都足立区千住1-27-1/営業時間:10:00~20:00/定休日:無/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩5分

毎日飲みたくなるコーヒーとラテアート『SLOW JET COFFEE』

ラテアートが美しいカフェラテ670円。コーヒーの香り高く、口当たりがふわっふわでおいしい!

北千住駅から徒歩10分ほど、墨堤通り沿いにある『SLOW JET COFFEE』。ガレージを改修して建てられた店舗は天井が高く、正面はガラス張りでテラス席もあり、とにかく開放的。この一角だけ欧米の街角のような雰囲気が漂う。店内には巨大な焙煎機が置かれ、毎日コーヒーの焙煎を行っている。

店内ではWi-Fiと電源が使えるため、パソコンを持ち込んで仕事をしている人の姿も見られる。長居しても全然気にならない、のんびりとした空気が流れている。

時間をかけて丁寧に淹れてくれるドリップコーヒーと、かわいいラテアートが人気。店長のコーヒーのこだわりは、「毎日飲みたくなる、おかわりしたくなる、飽きないコーヒー」を近隣の人に毎日淹れること。安心してゆっくりコーヒーを飲める空間だ。

時間をかけて丁寧にドリップしてくれるブレンドコーヒー560円。おかわりは200円。
高い天井までダクトが伸びる大きな焙煎機。ここで毎日コーヒーが焙煎される。

『SLOW JET COFFEE』店舗詳細

SLOW JET COFFEE(すろーじぇっとこーひー)
住所:東京都足立区千住東1-29-12/営業時間:7:00~18:30LO(フード18:00LO)/定休日:無/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩11分

散歩の途中に立ち寄りたい荒川土手近くのカフェ『Organic Coffee Stand WAN』

コーヒーは12オンスのカップでたっぷり。オーガニックコーヒー ペルー600円。ラングドシャタイプのコーンとのマリアージュが愉しめるクレミアソフトクリームも600円。

JR北千住駅西口を出て北千住駅前通り沿いにアーケードが続くきたろーど1010を真っすぐ進み、日光街道(国道4号線)に突き当たったら右折して荒川方面へ。そのまま通り沿いを道なりに5~6分進んだ千住新橋のたもとに突然現れるおしゃれなカフェが『Organic Coffee Stand WAN』だ。

12オンスのカップでたっぷりと供されるコーヒーは、クイックコーヒーを除いてすべてオーダーを受けてから1杯ずつハンドドリップで淹れられる。北海道産の生クリームをたっぷり使用したこっくりと濃厚なクレミアソフトクリームは、店主こだわりのソフトクリーム。そのクレミアソフトクリームを使って作られるシェイクも絶品だ。地元の人はもちろん、荒川の土手を散歩する人やサイクリングの途中に立ち寄る人も多い。

オーガニックコーヒーやスペシャルティコーヒーまで、ほぼすべてのメニューがワンコインという驚きのコスパ。ソファーの置かれた居心地のいい店内で味わうのもいいが、テイクアウトして荒川の土手で楽しむのもありだ。

バナナシェイク650円。バナナまるまる1本と牛乳、クレミアソフトクリームのみで作る贅沢なシェイク。実はこれ、かなり人気なのだとか。
店名の『WAN』には、「ひとつひとつ丁寧にドリップ」という意味と、犬の散歩ついでに気軽に立ち寄ってほしいという想いが込められている。

『Organic Coffee Stand WAN』店舗詳細

Organic Coffee Stand WAN(おーがにっく こーひーすたんど わん)
住所:東京都足立区千住5-1-12 1F/営業時間:9:00~18:00/定休日:火/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩9分

喧騒を離れた路地で27年続く正統派喫茶店『炭火焙煎珈琲 利休』

大きなガラス窓張りの贅沢な作りの高級感ある外観。看板は書道家の三上栖欄(みかみせいらん)の書。

店主の秋山千鶴子さんがこの店をオープンしたのは、今から27年前の1995年のこと。もともとは夫婦で米屋を営んでいたのだが、ご主人の病をきっかけに喫茶店に業種替えをすることにしたのだそうだ。しかし、喫茶店開業の3年前にご主人を亡くされ、千鶴子さんお1人で『炭火焙煎珈琲 利休』を始められた。

ヨーロッパ・アンティーク調の店内は、高級感あふれる雰囲気。なかでも圧巻は、カウンター奥の棚にずらりと並ぶハイブランドのコーヒーカップ。ウエッジウッド、マイセン、ミントンなどなど。それが今も現役で使われている。

さて、『炭火焙煎珈琲 利休』にはちょっと変わった名物がある。来店すると出される手作りの羊羹とゼリーのお通し(無料!)だ。「うちではお客様が来たらとりあえずお菓子をお出ししてるんです。これが結構評判良くて、これを食べに来てくださる方も多いんです」と千鶴子さん。来店してくれるお客様をおもてなしする心づくしのプチスイーツだ。

これが『炭火焙煎珈琲 利休』名物・羊羹とグレープフルーツゼリー。コーヒーにもよく合う。
人気の自家製チーズケーキ600円とブレンド800円。セットで注文すると100円引きになる。

『炭火焙煎珈琲 利休』店舗詳細

炭火焙煎珈琲 利休(すみびばいせんこーひー りきゅう)
住所:東京都足立区千住2-20/営業時間:10:00~18:00/定休日:月(祝の場合は火)・第1火・不定あり/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩5分

まるで異世界の空間でいただく絶品紅茶と自家製スコーン『CAFÉ Kova Garden』

千住警察署を過ぎると突然現れるメルヘンチックな入り口。ここだけ不思議な時間が流れていそう。

北千住駅西口から線路沿いを歩いて5~6分、千住警察の並びにある『CAFÉ Kova Garden』は、まるでおとぎ話の中から飛び出してきたような入り口のカフェ。そこだけ異空間のよう。そっと扉を開くと、内側にあったのは、漆喰の壁に使い込まれた木のカウンターとテーブル、ところどころ色褪せた板張りの床、アンティークっぽいインテリアなど、まるでおとぎ話の中に迷い込んでしまったようなメルヘンな空間。

そんな店内で真っ先に目に入るのは、そこだけひときわ明るく照らされているカウンター奥の棚に並ぶ美しいカップとソーサーだ。20年前にこのカフェがオープンする前は、50年続いた陶器店だったという。その名残のこだわりのコレクション。このすてきなカップたちは飾りではなく、実際に使われているものだ。

ここでは、炭火焙煎コーヒーもいただけるが、日本紅茶協会認定ティーインストラクターでもある店主の小林千恵さんが淹れる格別な紅茶がいただける。日替わりで並ぶ自家製スコーンやケーキと一緒にぜひ、楽しみたい。

ロイヤルミルクティーを作る店主の小林千恵さん。たっぷりのミルクと紅茶を一緒にじっくり蒸らして作ることでコクが出る。
ロイヤルミルクティー770円。スコーン(2個)550円。トッピングは、生クリームのほかに2種のジャム、ハチミツから1つ選べる。

『CAFÉ Kova Garden』店舗詳細

CAFÉ Kova Garden(かふぇ こば がーでん)
住所:東京都足立区千住1-37-2 プティ―ボワールビル1F/営業時間:10:00~18:00LO/定休日:日/アクセス:JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩6分

取材・文=上原 純、信藤舞子、京澤洋子・丸山美紀(アート・サプライ)、下里康子、高野ひろし、佐藤さゆり(teamまめ) 撮影=上原 純、内田年泰、京澤洋子・丸山美紀(アート・サプライ)、鈴木奈保子、オカダタカオ、高野尚人

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