西湖ボートヒメマス釣りで32cm筆頭に30尾【山梨】2024年は良型揃いの傾向か
3月24日(日)、山梨県富士河口湖町にある西湖を訪れた。西湖は富士五湖の一つ。周辺には自然が豊かな青木ヶ原樹海が広がっており、比較的観光開発が少なく、静かな釣り場としても知られている。今回は平均22~24cmの良型が期待できるヒメマスをボートに乗って狙ってみた。
西湖でヒメマス狙いのボート釣行
富士五湖の1つである西湖は、山中湖や河口湖と比べて観光開発が進んでおらず、南岸には青木ヶ原樹海があるなど、湖周辺は豊かな自然が広がっている。静かな釣り場でブラックバス、ヘラブナ、ヒメマス、ワカサギ釣りなどが楽しめる。
朝の天気は曇り、気温はマイナス1.5度で、微風が舞っている状況。東岸のボート店でローボートを借り、出舟時刻の6時を待って出舟。当日の私のターゲットは、ヒメマスだ。
25cm級の本命を手中
出船後、魚探を確認しながら実績のある場所を見て回り、湖央でボートを係留する。魚探の反応は、水面下11mほど。少し浅いためヘラブナの反応とも思ったが、一旦仕掛けを下ろしてみる。
自作の丸セイゴ5号6本のサビキ仕掛けで、ハリにはティンセルとフラッシャーで化粧をしてある。エサは、イクラと紅サシの2尾の房掛けを交互に付けた。竿はキス竿15号を3本。
エサをセットし終えた竿から11m、9m、13mと2m間隔に下ろしてアタリを待つ。すると間もなく9mに下ろした竿に小さな反応のあと、竿先にテンションがなくなった。軽くアワセを入れて、まずはほかの2本の仕掛けのタナを9mに合わせる。それから、ゆっくりと仕掛けを回収する。すると、25cm級ヒメマスで、同湖ではまずまずのサイズ。
多点掛けでヒメマスをキャッチ
そうこうしているうちに、9mのタナに合わせたほかの2本の竿にもアタリがきた。ヒメマス釣りは、群れが回ってきた時の多忙な時間と、群れを待つ暇な時間が交互に訪れる。そして、この多忙な時間をいかに手返しよく釣るかが釣果を左右する。
次にきたのは、20cm級の2点掛け、その次は23~26cmの3点掛け。3本目になると、アタリから時間がかかってしまい、仕掛けはぐちゃぐちゃ。当日は型がいいと判断し、オモリを15号から25号へと重くする。
朝方は、コンスタントに群れが回ってきて、いいペースで釣れる。曇天だが風はなく、ほぼベタナギの状態。ベタナギは活性が低いことが多いのだが、当日の活性には影響はなかったようだ。
32cmヒメマスを釣って納竿
開始から2時間ほどは順調に数が伸びたが、徐々に群れが回ってこなくなる。アタリが遠のいた時は、魚探を確認しながら群れを探して場所を移動する。
当日のタナは7~10mと比較的浅く、ポイントはやや沖めの湖央付近に集中しており、釣りやすい釣況だった。しかし、昼前からバラバラと小雨が降りだし、午後は降ったりやんだりの天気。尾数制限達成まですんなりといくかと思われたが、26尾を釣ってからピタリと釣果が伸びなくなってしまう。アタリがあっても、水中バレや水面でポロリ。
ヒメマスは口が弱いのも特徴で、引きの強さもあって良型ほど取り込みには細心の注意が必要だ。それからは、水面まで浮かせてからはタモですくい取る。そうすると、最後の30尾目は尺上の32cm。すでに14時近くなっていたので、そのまま納竿とした。
最終釣果
釣果は、16~32cmヒメマス30尾。近年は型が小さく平均18~20cmで12~13cmのチビヒメが釣れることもあったが、当日は比較的型がよく平均22~24cm。
芦ノ湖や中禅寺湖のように平均尺上とはいかないが、塩焼きには最いいサイズで、良型は刺し身も取れる。ほかの釣り人の釣果を見ても、型は近年では最高のようだ。
<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年4月12日号に掲載された記事を再編集したものになります。