【横浜市鶴見区】期成会 鶴見駅に中距離電車停車を 総会で要望継続を確認
JR鶴見駅に相鉄・JR直通線の停車などを求める「鶴見駅中距離電車停車等推進期成会」の総会が9月19日、鶴見区役所で開かれた。昭和40年代から続く区民の大願として地域や企業・団体等が参加する期成会。宮野昌夫会長は「実現には多くのハードルがあるが、何としても達成するため、引き続き皆さんと協力していきたい」と力強く語った。
JR鶴見駅には、東京方面に向かう東海道線や横須賀線湘南新宿ラインなど多くの路線が通るが、停車するのは京浜東北線と鶴見線のみ。鶴見の更なる発展や利便性向上のために、中距離電車の停車は「区民の大願」として昭和40年代から要望が続けられてきた。
課題は費用と貨物線への影響
そして、それまでの活動を引き継ぐ形で2014年に「鶴見駅中距離電車停車等推進期成会」が設立され、区内の各自治連合会や区商連、区工業会など、現在も31団体が加盟。JR東日本や横浜市に継続的に要望書を提出している。
現在、期成会が目指しているのは相鉄・JR直通線の鶴見駅停車。JR東日本は鶴見駅にホームを新設した場合、整備費用が高額になるため採算が取れないとして横浜市に負担を要請。市としても困難なため、調整を続けている。
また、相鉄・JR直通線はJR貨物と線路を共用していて、同線を鶴見駅に停車させるには貨物線への影響も考慮する必要がある。
そのような困難な状況ではあるが、総会では改めて検討状況などを確認。宮野会長は「鶴見区全体の声として、粘り強く要望を続けていきたい。JR東日本との関係性はできている。一つひとつの課題をクリアできるよう、道筋を探っていきたい」と語る。
同期成会では、他にもJR南武線矢向駅における鉄道の高架化や、横浜環状鉄道の早期整備などをJR東日本や横浜市に求めている。