【文化講座「サブカルチャーのチカラ。」】「進撃の巨人」まちおこし実例紹介
静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、7月14日に静岡市駿河区の市南部生涯学習センターで開かれた静岡市文化振興財団のシリーズ講座「サブカルチャーのチカラ。」。静岡大教育学部の芳賀正之教授をファシリテーターに迎えた3回シリーズの第1回は「マンガは都市を刺激するか?」と題して展開した。ゲストは東京工芸大マンガ学科伊藤剛教授。同シリーズの第2回は7月21日「プラモは都市を刺激するか?」、第3回は8月4日「アニメは都市を刺激するか?」。ともに午後1時半開始。問い合わせは静岡市南部生涯学習センター〈054(281)2184〉へ。
「進撃の巨人」の作者諫山創さんの故郷、大分県日田市をオンラインで結び、2019年から取り組む、同作品を活用した「まちおこし」の実例を紹介した。諫山さんが城壁のモデルとした大山ダムに「巨人」の銅像(2020年11月除幕)をつくるプロジェクトは、民間の「まちおこし会議」による講談社への相談から始まったという。徐々に行政が支援の姿勢を強めていく過程が興味深い。静岡県を舞台にした作品群との対比が浮かんだ。(は)