【お出かけ情報】あら楽し、学園ミュージアム第2回・学習院大学 「霞会館記念学習院ミュージアム」/大学美術館の枠を越えた「美術・歴史の玉手箱」
大学構内で一般の来場を許されたコンサートや展覧会があり、観覧できる美術館や博物館があるのを御存知だろうか。さらには、外観を見るだけでも十分楽しめ、文化財に指定された建築物もある。それぞれの大学に、それぞれの面白さを発見できる。わが青春の日々よもう一度と、キャンパス散歩とアート鑑賞をお薦めしたい。
第2回 学習院大学 霞会館記念学習院ミュージアム
山手線・目白駅からほど近い都心にありながら、豊かな緑に囲まれた「学習院大学」。学生や関係者以外の一般の方も無料で入館し鑑賞できる「霞会館記念学習院ミュージアム」がある。1975年(昭和50)に「学習院大学史料館」が開館し、2025年(令和7)に「霞会館記念学習院ミュージアム」に生まれ変わった。
ミュージアムの建物は、モダニズム建築の巨匠・前川國男設計の旧大学図書館を博物館施設としてリノベーションし、外装は前川建築に特徴的な美しいコンクリート壁を再現、内部は機能的な博物館として、展示環境が大幅にグレードアップした。旧制の官立学校(華族学校)として始まった学習院ならではの高貴で貴重な収蔵品があるのが特徴だ。装束やドレス、宮中晩餐会で下賜された銀製の菓子器「ボンボニエール」などの逸品が並ぶ。
近代から現代に至る皇室・華族家の史料・美術工芸品、公家・大名家をはじめ村の名主家などの古文書、白樺派や作家・辻邦生といった学習院関係者の資料、さらには唐三彩俑、二月堂焼経など学習院での教育、教材として用いられた美術品や標本ほか約15万件を収蔵している。
館内は学習院の歴史を概観できる「常設展示室」と、年数回テーマを変えて開催される「特別展示室」がある。
特別展示室(令和7年 学習院コレクション「華族文化 美の玉手箱 」展 展示風景)
(左)蘇芳地雲立涌地文蝶牡丹上文二陪織物袿 大正~昭和戦前期 (右)百合文ビーズドレス
昭和5年(1930)頃
2026年5月22日(金)~6月13日(土)、特別企画展「伊勢の名刹 専修寺 -寺宝からみる公家文化」が開催。専修寺(せんじゅじ)は三重県津市に所在する真宗高田派の本山である。本展では、学習院大学文学部哲学科(美術史学専攻)が実施中の調査によって見出された新発見の美術工芸品などを通じて、門跡寺院が育んできた豊かな文化の一端が紹介される。
桐鳳凰文蒔絵書棚 江戸時代・19世紀 専修寺蔵
6月23日(火)~8月1日(土)には、夏季特別展「Part2「Re:辻邦生――作家をめぐる人と世界(モノ)」を開催予定。辻邦生生誕100年展Part 2 では、学習院を舞台にした小説『樹の声 海の声』を起点に、作家・辻邦生(1925~1999)が言葉を紡いだ背景にある「人」との出会いと日々を形づくった「世界(モノ)」に焦点を当てる。
辻邦生 パリ・デカルト街の書斎にて(1980年頃)
9月26日(土)~11月21日(土)には、秋季特別展「ようこそ! 華麗なる宮中晩餐会の世界へ」を開催予定。明治から現代まで続く宮中晩餐会の様相を食器、ボンボニエール、ドレスなどから多角的に展覧される。
色絵花鳥文皿 南里嘉壽 明治4~13年(1871~1880)
霞会館記念学習院ミュージアム
住所:東京都豊島区目白1-5-1 学習院大学目白キャンパス内 Google Map
開館時間:特別展/10:00~17:00(入館は16:30まで)
常設展/平日10:00~17:00 土曜10:00~12:00
※特別展開館日の場合は10:00~17:00
休館日:日曜・祝日、大学休業日など
入館料:無料
お問い合わせ:03-5992-1173
【霞会館記念学習院ミュージアム|公式サイト】https://www.gakushuin.ac.jp/univ/ua/