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42歳で妊娠。「胎教」は赤ちゃんのためより、自分のためだった! 胎教=母への準備と感じたワケ

たまひよONLINE

現在2人の娘を子育てしながら、在宅にて仕事をしているライターの“セイコ”です。42歳で長女、44歳で次女を出産し、育児と仕事の両立に奮闘する毎日です。今回は娘を妊娠したときの胎教の経験をお話します。

ママの優しい声も、ヨガも、立派な胎教だった!


私は高齢初産で、42歳で長女を授かりました。望んでの妊娠だったので、それはもう嬉しくて、さまざまな情報を調べました。そんな私が胎教しないわけがありません。

私が思い描いていた「胎教」は、音楽を聴かせる、絵本の読み聞かせをするなど、「おなかのなかから始める英才教育」というイメージ。しかし、広い意味ではマタニティヨガなどで、母体がリラックスして「気持ちよい」と感じることも胎教によいらしいことが分かりました。

そして、特別なことをしなくても、ニックネームをつけて、おなかをさすりながら語りかけるということも、立派な胎教なのだとか。「ママの優しい声が何よりの胎教」という話を聞き、日々の何気ないことをおなかに向けて話しかけていました。

母である私の「心地よさ」を赤ちゃんにもおくること


妊娠中の私は、体調の変化もあっていろいろなことに過敏になり、ストレスの多い日々でした。

特に嗅覚が敏感になり、さまざまなにおいが気になりました。つわりがひどいときには、何をしていても、どこにいても不快な気持ちになってしまいます。少しほっとしたいのに、いつも体は重く、気持ちまで沈んでしまう毎日でした。

そんなとき、お母さんがリラックスした状態で心地よく過ごすということが、母体の血流をよくし、赤ちゃんの健やかな成長にもつながるという話を耳にしました。

例えば、目を閉じて静かに音楽を聴く、ストレッチやヨガなどをしてあちこち固くなっている体をほぐすなど。最初は赤ちゃんにとってよいことだと思い、始めた胎教。でも、いざ取り組んでみると、母である私の体と心の心地よさに気がついたのです。胎教のおかげで、意識しない限り日常ではとることのできない貴重な時間を過ごすことができました。

気になる赤ちゃんへの効果についてですが、生まれた娘は、父と母の声を早くからわかっているようでした。また深刻な夜泣きはあまりありませんでした。胎教により「夜泣きをしなくなる」・「穏やかな子に育つ」など諸説ありますが、個人差も大きく胎教によるものであるかを見極めるのは難しいと感じます。

一方で、母である私は、多くの効果を実感することができました。自分自身がリラックスし、体調を整える方法を知ること。何よりおなかの赤ちゃんに対して語りかけることにより、母親になる準備や心構えができたことです。胎教を行うことで、ひとりの体ではないという自覚が芽生え、自然と規則正しい生活や食事に気をつけるようになりました。

「胎教しなくては!」と無理をするのではなく、自分が心地よく取り組めるものを自分ができる範囲で取り入れることが大切なのだと感じました。私の場合、産院などの集まりを活用することで、無理なく胎教を行うことができ、妊娠中の悩みを話すこともできて一石二鳥でした。

また、夫にも積極的に語りかけてもらったところ、父性が芽生えるきっかけになったようです。

胎教は、赤ちゃんのためというより母のためと実感


娘は妊娠41週、身長52cm、体重3590gで生まれました。私は「胎教」をきっかけに、おなかの赤ちゃんへの語りかけを意識することで、日常のささいなことにも目を向けるようになりました。「お花が咲いているね」など、何気ない話しかけに動いてくれたときの喜びはひとしお。また胎教の経験は、産後も活きたように思います。生まれてすぐのときには返事をしたり、笑ったりという大きなリアクションはないけれど、会話を楽しみ、ごく自然にコミュニケーションをとることができたのです。

[セイコ * プロフィール] 
年齢的にも娘1人かと思っていたら、まさかの2人目を授かり、現在5歳と3歳の姉妹を育児中です。2人とも深刻な夜泣きはなかったかも。在宅にて広告マンガ制作やライティング、ときどき動画制作などをしています。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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