台湾茶道でティータイム!神戸・元町『花が咲く中国茶のCaFe 陸羽茶藝館(天福茗茶)』 神戸市
お友達と楽しくおしゃべりしながら、あるいはひとりでゆったりと中国茶がいただける南京町の『花が咲く中国茶のCaFe 陸羽茶藝館(天福茗茶)』(神戸市中央区)。
堅苦しくないスタイルで、本格的な茶の香りと味わいが楽しめる「台湾茶道」を体験してきました。
「茶藝館」とは、台湾で「本格的なお茶を伝統的な作法や茶器を使って味わう専門店」のことを指す言葉。
作法と聞くと少し緊張してしまいますが、本場ではカフェ感覚で楽しめる身近な存在なのだそう。ふらりと立ち寄り、香り高きお茶の世界に浸ることができます。スタッフさんが丁寧に手伝ってくれるので、中国茶は初めてという方も安心。
店内は落ち着いた雰囲気で、幅広い世代が居心地よく過ごせそう。窓の外は南京街でちょっとした旅行気分に浸れます。
同店で楽しめるお茶は30種類以上。そのうち、本格茶器を用いた季節限定の「プレミアム工夫茶」は5種類、定番茶葉を使用した「工夫茶」は14種類あります。
今回はその中から、1000メートル以上の高地で育てられた特別なウーロン茶「高山鉄観音」をいただくことに。茶藝師の林幸慧(はやしゆきえ)さんにお手本を見せてもらいながら、お茶を淹れていきます。
まずはお湯を入れる前の茶の葉の香りを「茶壷(急須)」から確認し、続いてポットから茶壷へとたっぷりお湯を入れ、砂時計で1分待ちます。
1分経ったら、「茶壷」から茶こしをセットした「茶海(ちゃかい)」へ茶を注ぎます。
茶海へ移すことで、直接注ぐより濃さのムラがなくなるほか、抽出時間が長引いてお茶が濃くなることも防いでくれます。ガラス越しに綺麗な色が確認でき、目にも楽しいです♪
抽出が終わったら茶海から「聞香杯(もんこうはい)」へお茶を注いだ後、茶杯(小さな湯呑)に移して完了となります。いざお茶を楽しみましょう!
まずは空になった聞香杯を顔に近づけて、香りだけを楽しみます。細く高い形状なので、中に香りがたまるようになっています。いわゆるウーロン茶として想像されるものより、すっきりとした透明感のある香りです。寒暖差のある高山で育つので、肉厚な茶葉に育つのだとか。
香りを楽しんだ後、茶杯に移したお茶を飲んでいきます。緑茶より渋みの少ない味で、体に温かさが染みわたる~。上級者になると聞香杯の上に茶杯を置き、手首をさっとひっくり返しながら移す人もいるそうですが、慣れないうちは普通に注いだ方が安全です(笑)。
「写真つきの手順書」も用意されているので、自分のペースでじっくり台湾茶道を楽しむこともできます。家事に仕事に勉強に…することに追われる毎日ですが、時々こうした「ご褒美時間」を過ごせると、周りに優しくなれる気がします。
お茶と一緒にいただける「デザート」も豊富に取りそろえ。豆乳から作られた、自家製豆花に小豆とタピオカを加えた「紅豆珍珠豆花」は日本のぜんざいのような懐かしい味わいでした。
秘伝の豆花はにがり不使用でえぐみがなく、プリンのような柔らかさで、タピオカや小豆と合わせると絶妙な食感が楽しめます♪
ほかにも、お肌に良いと女性に人気の「仙草ゼリー」や、プーアルやジャスミン香る「杏仁豆腐」など約10種類から選べます。
お店の1階では茶器や茶葉の販売をされているので、気に入ったお茶を買って帰り、お家で台湾茶を楽しむことも。記者もすっかり台湾茶道に魅せられて、「自宅用に茶道具を集めようか」と考えながら帰路に就きました。
場所
花が咲く中国茶のCaFe 陸羽茶藝館(天福茗茶)
(神戸市中央区栄町通2-8-15)
営業時間
11:30~17:00(L.O.)