金丸晃輔、藤井祐眞、河村勇輝、D.J・ニュービルなど歴代MVPで振り返るBリーグ栄光の歴史!〈その②〉 【バスケ】
Bリーグ歴代MVP 〈2020-21~2023‐24〉
開幕9シーズン目を迎えた国内プロバスケットボール・Bリーグ。今やその人気はプロ野球やJリーグといった“メジャースポーツ”にも引けを取らないレベルまで到達し、強豪クラブのチケットは入手困難になるほど。『ラブすぽ』では今回、そんなBリーグの歴史を過去のシーズンMVP受賞選手とともに振り返ります!
【全2回の第2回】
2020‐21シーズンMVP
金丸晃輔(シーホース三河)
【STATS】
53試合 1試合平均16.8得点、1.2アシスト、0.4スティール、1.5リバウンド
コロナ禍の影響で前シーズン降格なしの措置が取られ、B1が20クラブ、B2が16クラブとなった2020‐21シーズン。加えてB1は東中西の3地区制から東西2地区制になるなど、変革のシーズンでもありましたが、レギュラーシーズンMVPを獲得したのは西地区3位のシーホース三河のエース・金丸晃輔選手でした。クラブは優勝こそ逃しましたがチャンピオンシップに出場。金丸選手個人は平均16.8得点に加え、3ポイント&フリースロー成功率でリーグ2位をマーク。Bリーグ屈指の日本人シューターとして文句なしのスタッツを残しました。
2021‐22シーズンMVP
藤井祐眞(川﨑ブレイブサンダース)
【STATS】
53試合 1試合平均14.1得点、5.5アシスト、1.2スティール、2.4リバウンド
宇都宮ブレックスがBリーグ史上初となる2度目のチャンピオンに輝いた2021‐22シーズン。レギュラーシーズンMVPを受賞したのは東地区2位の川﨑ブレイブサンダースをけん引した藤井祐眞選手でした。アマ時代から爆発的な得点力を誇った藤井選手でしたが、川崎では時には司令塔、時には頼れるシックスマン、時には得点源と、プレーの幅がさらに向上。このシーズンもMVPだけでなくベストファイブ、ベストディフェンダー賞の三冠を獲得するなど抜群の活躍を見せ、文句なしのMVP受賞を果たしました。
2022‐23シーズンMVP
河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)
【STATS】
52試合 1試合平均19.5得点、8.5アシスト、3.4リバウンド、1.5スティール
東海大学を中退し、横浜BCとプロ契約を結んだ河村勇輝選手が、フルシーズン参戦1年目で驚異的なスタッツを残し、Bリーグ史上初となるMVPと新人王のダブル受賞を果たしました。前シーズンまでも大学に在学しながら特別指定選手としてBリーグにスポット参戦していた河村選手でしたが、このシーズンから正式に「プロ選手」としてのキャリアをスタート。当時21歳の若さながら、アシスト数はリーグトップ。また、万年下位に沈んでいた横浜BCを東地区2位へと押し上げ、初のVS進出へと導きました。現在はNBA挑戦中の河村選手ですが、ルーキーイヤーから、圧倒的な存在感でBリーグを席巻したと言っていいでしょう。
2023‐24シーズンMVP
D.J・ニュービル(宇都宮ブレックス)
【STATS】
60試合 1試合平均16.3得点、4.7アシスト、1.3スティール、4.9リバウンド
昨シーズンのMVPは宇都宮が誇る「現役最強Bリーガー」D.J・ニュービル選手。大阪エヴェッサから宇都宮に移籍して1シーズン目にもかかわらず、強豪・宇都宮の「中心」にドカッと座り、攻守にわたってクラブをけん引。その存在感は目に見えるスタッツ以上で、昨シーズンのベストディフェンダー賞・馬場雄大選手(長崎ヴェルカ)をして「止められない」と言わしめるほど。個のスキルで相手を圧倒するだけでなく、ポイントガードとして味方を活かすこともできる、まさに「完璧」と言っていいバスケットボールプレイヤーです。
文・花田雪