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【聴覚障がい者も安らげる“優しい”カフェを】鈴木コーヒー(新潟市中央区)が聴覚障害を持つ倉又さんが運営する新店舗「NOBI by SUZUKI COFFEE」を5月に開業

にいがた経済新聞

倉又司さん(37歳)(プレスリリースより)

耳が聞こえる人も聞こえない人も居心地がよく、自宅でも職場や学校でもない「サードプレイス(第三の居場所)』をつくりたい・・・

株式会社鈴木コーヒー(新潟市中央区)は、長岡市片田町在住で聴覚障害を持つ倉又司さん(37歳)の熱い想いに共鳴し、この度、長岡市内に倉又さん自身が運営するNOBI by SUZUKI COFFEEを5月15日に開業することを発表した。

倉又さんは生まれつき聴覚障害があり耳が聞こえない。長岡市のろう学校の寄宿舎指導員として働いた後、「聴覚障害のある人とない人が寄り添って生きる社会づくりのきっかけになれば」という想いから、今回の開業の話に至ったという。

倉又さんは「聞こえることが前提に成り立つ社会での生きづらさ」を感じていたという。例えば映画館で見たい邦画があっても字幕がなく、観賞できないことなどをはじめ、多くのことを諦めざるをえなかった。

友人も同じような経験をしており「障害を気にせず、のびのび過ごせる居場所があれば」と考えていた時、自宅や職場以外の安心して過ごせる場所「サードプレイス」という言葉を知り、「自分がこういう場所をつくろう」と決めたことが開業のきっかけとなった。

NOBI by SUZUKI COFFEEのロゴマーク(プレスリリースより)

「音を必要としない。必要なのは心と一杯のコーヒー。みんながつながり“のびのび”できるそんな優しい空間と時間」

ロゴマークは、指差しポーズの手とコーヒーの湯気のモチーフを組み合わせたデザインだ。手話でなくても指差し等で気軽に注文できるサイニングカフェを表している。

NOBI by SUZUKI COFFEEの店内はすべて、指差しでご注文ができるようなサイニングスタイル。アットホームな雰囲気で、温かい印象をもつ店内となる。

コーヒーをはじめ本格的なエスプレッソメニューやベーカリー(軽食)の提供し、さらにコーヒー専門店らしく多彩な物販を用意する。

【NOBI by SUZUKI COFFEE】
店舗住所:新潟県長岡市三和3丁目8-21(鈴木コーヒー長岡支店内)
営業時間:10時~18時(L.O 17時30分) 定休日:毎週水曜日、他不定休

【グーグルマップ NOBI by SUZUKI COFFEE】

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