中学受験で大切な「他者理解」が深まる! 「原爆投下」を題材にした物語「光のうつしえ」
今読むべき中学受験出題作品を厳選してご紹介! 今回は、「原爆投下」を題材にした日本の歴史的背景を学べる物語をご紹介します。
【中学受験】に役立つ「親子で読みたい物語」8選 2020年度入試で最多出題数を誇る王道作品〜最新出題まで中学受験の入試問題で必ず出題される「物語文」。
今回の記事では、2024年に出題された「原爆投下」という日本の歴史的背景を描いた作品をご紹介。
さらに大手中学受験塾で受験指導などを担当し、1000人超の子どもと関わったライターによる【出題ポイント】も公開します。
なぜ中学受験の国語の問題で「原爆投下」という歴史的背景がテーマの物語が出題されるのでしょうか?
他者理解が深まる! 戦後25年の広島を描いた「原爆投下」の物語
作品名:『光のうつしえ』
著者:朽木祥
出題校:香蘭女学校 中等科、聖ヨゼフ学園中学校
【あらすじ】
真夏の夜、元安川に、人々は色とりどりの灯籠を流す。光を揺らしながら、遠い海へと流れていく──。
68年前の8月6日、広島上空で原子爆弾が炸裂した。そこに暮らしていた人々は、人類が経験したことのない光、熱線、爆風、そして放射能にさらされた。ひとりひとりの人生。ひとりひとりの物語。そのすべてが、一瞬にして消えてしまった。
終戦から25年後の広島、中学生たちを主人公に、残された人たちの悲しみ・苦しみの深さに触れる物語。
【出題ポイント】
日本の歴史的背景を題材にした作品は、当時を生きた人々の心や思いを想像することで、中学受験の物語文において重要視される「他者理解」が深まります。時代が進むことで風化してしまいがちな「原爆投下」の恐ろしさをどう伝えていくのか。親子で読んで感想を話し合ってみることが、子どもの新たな視点に繫がるかもしれません。
「中学受験のための読書」をはじめてみよう!
中学受験は知識や学力だけでなく、考える力や表現力、物事を多角的に見る力が求められます。そのため、本を読むことで、楽しみながら中学受験につながる一歩を作ることができます。
今回ご紹介した『光のうつしえ』で、ぜひ中学受験につながる読書をはじめてみてくださいね!