“西首位争い”続けるキングス、ライバル島根に競り勝ち「4連勝」 U18は悔しい一敗
プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは12日、沖縄アリーナで同地区の島根スサノオマジックと今季第14戦を行い、91ー84で競り勝った。連勝を「4」に伸ばし、通算成績は11勝3敗。勝敗数で名古屋ダイヤモンドドルフィンズと並び、得失点差で順位は2位となっている。
この日は8チームで頂点を争うBリーグU18のリーグ戦「エリート8」の試合も沖縄アリーナで行われ、キングスU18が千葉ジェッツU18に76ー89で敗れた。キングスU18の成績は2勝1敗となっている。
最終盤に今村、岸本ら躍動
カール・タマヨ(左手前)が3Pを決め、讃える今村佳太(中央)や岸本隆一(右)©Basketball News 2for1
キングス対島根は勝率5割以上を記録する強豪同士の対決だけあって、序盤から接戦となる。キングスは各選手が満遍なく得点を挙げるのに対し、島根はこの連戦から戦線に復帰したペリン・ビュフォードを中心に加点。44ー43と僅差で前半を折り返した。
後半に入って抜け出したのはキングス。今村佳太がスリーポイント(3P)やドライブからのレイアップなどで立て続けに得点を決めると、アレン・ダーラムも高確率で3Pを沈め、第3Q残り約4分でこの試合最大となる14点のリードを奪った。
しかし島根も意地を見せる。ニック・ケイを中心にじわじわと追い上げ、第4Q残り約4分で1点差まで詰め寄られた。しかし、最後は今村が鋭いドライブからジャック・クーリーに合わせたり、岸本隆一が残り約1分で値千金の3Pを沈めたりして逃げ切った。
桶谷大HCは「島根のエース選手たちに対して、最後止められなかった印象が残るものの、40分間の中でどれだけパーセンテージを落とすことができるかが大切だと思うので、試合を通して全員でいいディフェンスができたと思います」と振り返った。
小野寺「40分チームとして守れた」
3Pを放つ小野寺祥太©Basketball News 2for1
この試合でビュフォードや安藤誓哉というエース級とマッチアップした小野寺祥太は「島根のキーとなる選手を40分間チームとして守ることができたと思います。ディフェンスストップや得点以外の部分でチームに貢献することが僕の役割だと思っているので、引き続きチームに求められていることをやり続けたいと思います」とコメントした。
16得点、19リバウンドとゴール下で圧巻の活躍を見せたクーリーは「チームとして2連勝することができ、大きな2試合だったと思います。自分自身も良い状態でプレーできたと思いますし、この連勝を次につなげることができれば、チームとしてもよりいい流れになると思います」と振り返った。
キングスU18 今季初の敗北も前向く
ドライブするキングスU18の佐取龍之介
キングス対島根の一戦の前に試合を行ったキングスU18は悔しい敗戦となった。
10月にユース育成特別枠でトップチームにもエントリーしている関谷間ら力のある選手が揃う千葉ジェッツU18に対し、序盤は互角の戦いをしていたが、攻守の素早い切り替えから速攻を出されたりして39ー48とリードを許して前半を折り返した。
後半に入ると高さで勝る相手にリバウンドからセカンドチャンスを与える場面が増え、3Pを高確率で沈められた。すると、ボールシェアから各選手がバランス良く得点を重ねることを持ち味とするキングスU18のオフェンスのリズムが狂い、攻めが単調になって第4Q終盤で突き放された。
新垣元基(手前)がシュートを決め、喜ぶキングスU18のベンチ
スタッツでは佐取龍之介が26得点、17リバウンドと際立った活躍を見せたほか、宜保隼弥も19得点、4アシスト、5スティールを記録。3得点、4アシストの新垣元基はポイントガードとしてリーダーシップを発揮し、得意の速い展開に持ち込む場面もあった。
全国4地区に分かれてリーグ戦を行うリージョナルリーグ、4地区の上位2チームずつの計8チームがリーグ戦で頂点を決めるエリート8を通し、今シーズン初めて黒星を喫したキングスU18。与那嶺翼HCは「1敗はしましたが、4試合目以降もしっかりと一勝一勝を積み重ねていきたいです。僕らの(優勝という)目標はぶれてないので、そこに向かってしっかりと準備をしていきたいと思います」と語り、次戦に向けて気を引き締めた。
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